倒したモンスターをカード化!~二重取りスキルで報酬倍増! デミゴッドが行く異世界旅~

 謎の白い空間で、神から異世界に送られることになった主人公。
 二重取りの神授スキルを与えられ、その効果により追加でカード召喚術の神授スキルを手に入れる。
 更にキャラクターメイキングのポイントも、二重取りによって他の人よりも倍手に入れることができた。

 それにより主人公は、本来ポイント不足で選択できないデミゴッドの種族を選び、ジンという名前で異世界へと降り立つ。
 異世界でジンは倒したモンスターをカード化して、最強の軍団を作ることを目標に、世界を放浪し始めた。

 しかし次第に世界のルールを知り、争いへと巻き込まれていく。
 国境門が数カ月に一度ランダムに他国と繋がる世界で、ジンは様々な選択を迫られるのであった。
 果たしてジンの行きつく先は魔王か神か、それとも別の何かであろうか。

 ※この作品はカクヨム様とアルファポリス様でも投稿されています。

  • 001 二重取りとキャラクターメイキング

     『神授スキル【二重取り】が発動しました。神授スキル【カード召喚術】を獲得します』「は?」 とうとつに聞こえてきた謎の声を聞いて、俺は目が覚める。「どこだよ、ここ?」 周囲を見渡せば、謎の白い空間がどこまでも広がっていた。 加えて俺以外にも…

  • 002 異世界転移

     ここは? 気が付くとそこは、光る石が所々に埋め込まれた洞窟の中だった。 体を見れば、初心者冒険セットが既に装備されている。 衣服にマントやブーツ。腰には剣が見えた。 背中にはリュックが背負われており、ズボンのポケットには財布と四角い透明な…

  • 003 キョウヘンの村

     キョウヘンの村の前までくると、門番のような人がいる。 俺はそこでポケットから出すようにして、ストレージから万能身分証を出す。 ベック達が平然とドッグタグのような物を出すので、少し緊張する。 本来あれが身分証なのだろう。 俺は恐る恐る、門番…

  • 004 初級ゴブリンのダンジョン(暫定)

     ダンジョン内に入りしばらく歩いたところで、俺は周囲に誰もいないことを確認すると、ゴブリンを召喚する。「ごぶ!」「ごぶぶ!」「ごぶ?」「ごっぶ!」 ベックたちにやられた二匹はまだ召喚できないので、現状この四匹が最高戦力だ。 前後に二匹ずつ移…

  • 005 悪人冒険者とボスエリア

    「待ってくれ! そのゴブリンたちは俺の仲間だ!」「あっ? 知るかよ!」「ははっ、こいつテイマーだぜ!」 そう言って男たちは、瞬く間にゴブリンたちを倒してしまった。 だがここでカードに戻られると召喚したと気付かれるため、カードに戻らないように…

  • 006 少し豪華な宝箱

     剣持ちゴブリンに右耳を採取させ、短剣持ちに魔石を採取させる。 残りは邪魔なので、カードに戻した。 それと待っている間暇なので、さっそく手に入れたホブゴブリンを召喚してみる。「ゴブっ!」「おおっ」 敵としても迫力があったが、味方になると頼も…

  • 007一つのダンジョンの終焉

     いつ崩壊するかは不明だが、近いうちにこのダンジョンは崩壊するだろう。 ここで俺の取れる選択は三つ。 1.正直に話して崩壊することを伝える。 2.知らないふりをしてこのまま逃げる。 3.どうせ崩壊するなら、ダンジョンコアを破壊する。 まず1…

  • 008 キョウヘン村付近の森

     翌日、俺は村の外の森にいた。 冒険者ギルドで常備依頼をいくつか確認して、出てきた感じである。 前衛には剣持ちゴブリン二匹、後衛には短剣持ちゴブリン二匹という隊列だ。 ちなみにモンスターに何か装備させると、カードの絵にもそれが反映される。 …

  • 009 カード召喚術で試してみたいこと

     村に戻ると、冒険者ギルドでベックたちと遭遇した。「ジ、ジンさん! 無事だったんですか! グレイウルフの群れに立ち向かったと聞いたのですが」「ああ、ベックか。何とかなったよ」 どうやら助けた少年少女たちが、冒険者ギルドで俺のことを話したらし…

  • 010 街道の旅

     翌朝、俺はキョウヘンの村を出て街道を歩いていた。 ベックたちとも別れを済ませており、出る前に村で必要物資も買いそろえている。 この村では朝早くから店などが開いていたので、正直助かった。 そうして今は横に一匹のグレイウルフを召喚して、歩いて…

  • 011 ホブゴブリン襲撃作戦

     召喚したゴブリンたちと、ホブゴブリンを並べる。 まずは無手のゴブリンを特攻させ、続いて武器持ちを送り込むことにした。 油断を誘うためというのもあるが、ホブゴブリンの消耗を抑えるためである。 それに、最初から全軍特攻は面白くない。 ホブゴブ…

  • 012 盗賊たちの後始末

     そうして洞窟内を移動するが、やはりゴブリンたちを見て恐怖を隠せないようだ。  あの生意気なハンスも、情けなく怯えていた。 ちなみに気絶しているサマンサはハプンに背負われており、他の二名もついて来ている。 なお他の二名は、ただの旅人のようで…

  • 013 ハジミナ村に到着

     夜中は特に問題は起こらず、普通に早朝目が覚めた。 しかしモンスターの襲撃はあったみたいで、死骸が一か所に積みあがっている。 おっ、ゴブリン以外にもいるな。 グレイウルフが六匹いたので、カード化しておく。 これでグレイウルフのカードは、十三…

  • 014 雑談を切っ掛けに世界を知る。

     二人からお礼をもらった後は、しばらく雑談をした。 これまで何をしていたかとか、冒険者ではこういうのを注意するべきだとかを聞く。 そしてエーゲルがスキルオーブを持っていた理由も教えてもらった。 どうやらパーティでダンジョンに潜ったものの、ボ…

  • 015 ハジミナ村からの脱出

     あれからハプンは、必死になってお願いしてきた。 言い訳のように、これまでの経緯を話し始める。 どうやら元々息子のハンスは冒険者であり、友人たちとパーティを組んでいたらしい。 そして身内であるハンスに、護衛依頼をしたという。 だが結果として…

  • 016 街道での高速移動

     道中は今のところ、実に平和だ。 ハプンたちが追ってくることもないし、盗賊も襲ってきてはいない。 しかし天候の機嫌が悪いらしく、雨が降ってきた。 村でエーゲルたちに、あれば便利といわれた雨具を取り出して身につける。 いわゆるカッパのようなも…

  • 017 街道の旅は自分の足が一番

     翌朝俺は宿を引き払い、村を出る。 空を見上げれば、よく晴れていた。 やはり雨や曇りよりも、晴れの方が好きだ。 それと今回は徒歩ではなく、乗合馬車に乗っている。  冒険者が多いので、定期的にこの村とシルダートを行き来しているらしい。 しかし…

  • 018 国境の街シルダート

     門は既に開いていたが、何人か並んでいる。 俺もその列に並び、順番を待った。「次」 門番にそう言われたので、冒険者証であるドックタグを見せる。「ふっ、Fランクか。通ってよし」 Fランク冒険者という事で、鼻で笑われた。 コイツは低ランク冒険者…

  • 019 シルダートのダンジョン

     ふむ。やはり何ともないな。 現在俺は、泥沼に入っている。 当然マッドクラブに足を挟まれるが、何ともない。 むしろマッドクラブの場所が分かるので、ちょうどよかった。「ギギ……」 マッドクラブの胴体はA4サイズの紙くらいの大きさだ。そこに鋏や…

  • 020 シルダートのダンジョンで宝さがし

     ダンジョン内は相変わらず人が多いが、人気の場所は決まっているらしい。 少し気になるので、俺も行ってみることにする。 ちなみにグレイウルフは注目が集まるので、今回は召喚していない。 幾人かの冒険者たちが同じ方向へと進んでいるので、俺もついて…

  • 021 転移者との遭遇

    「ぐぇ」「グゥッ」 結果から言うと、返り討ちにした。 こいつらの言い分は金をよこせ装備をよこせという、ありきたりなもの。 自分らでまともに稼げないやつらに、万が一にも負けるはずがない。 こうした奴らは始末したいところだが、街中なので気絶で済…

  • 022 オークの住処

     「ぶひいぃ!?」 基本、この付近でオークは単独行動をしている。 動作は遅く、代わりに力が強い。耐久性も高そうだ。 しかしデミゴッドの俺には関係なく、一撃で倒せる程度である。 ちなみに周囲は、二匹のグレイウルフに警戒をさせている感じだ。 そ…

  • 023 シルダートダンジョン二層目で宝さがし

     二階層目もやはり、難易度の低い宝箱はほとんど取られているようだ。 いくつか見つかっていない物も発見したが、中身はショボい。 最下級ポーションや、小銀貨が数枚などだった。 どうやら難易度によって、手に入る内容も変わるらしい。 まあオークの住…

  • 024 イレギュラーモンスター

     ダンジョンの三層目に広がっているのは、どこまでも続く沼地だった。 一層目の泥沼に近いかもしれない。 所々に陸地や木が生えており、何となくだが薄暗く感じた。 この沼地のどこかに、イレギュラーモンスターがいるらしい。 タヌゥカの他にも、何チー…

  • 025 帰るまでがダンジョン探索

     かなりの疲労感があったが、帰りの道中でもモンスターを狩っていく。 ちなみに、シャドーアーマーはなぜかしばらく使えないようだった。 泥の不快感に眉をひそめながらも、二層目を目指した。 その道中では、巨大なカエルやヒルを倒してカード化する。 …

  • 026 冒険者ギルドで依頼達成

     翌日俺は、冒険者ギルドに来ていた。 掲示板を見て、提出できそうなものを|吟味《ぎんみ》する。 うーん。オークの納品はDランクか……。 現在俺はFランクなので、二つ上のDランクの依頼は受けられない。 例えそれが、納品できるとしてもだ。 しか…

  • 027 シルダートの街で買い物

     俺がまずやって来たのは、やはり防具屋である。 品ぞろえが豊富で、安い物から高いものまで揃っていた。 その中で気になったのは、昨日見に来て諦めた装備。「そちらは六階層にいるブラックヴァイパーの革と鱗を、ふんだんに使用した一品物になっておりま…

  • 028 配下との再戦

     あれからダンジョンの二階層目に来た俺は、誰もいないような奥地へと足を踏み入れている。 余程のことがなければ、他の冒険者がやって来ることはないだろう。 そしてある程度開けた場所に出ると、俺は目的を実行に移す。「いでよ、ホワイトキングダイル」…

  • 029 魔力欠乏症

    「……お、おい! 大丈夫か!」 飛び出してきたのは、一人の男性冒険者だった。「もしかして、あの時の少年か!? いったいなにがあった!」 よく見れば男は以前俺に二層目の情報を教えてくれて、そのお返しにマッドクラブを渡した男のようである。「魔力…

  • 030 戦争準備と連携確認

     街に戻ると、パーティで借りている家があるという。 中心地から外れているが、治安は良い方らしい。 着けば庭付きの一軒家であり、それなりに大きく見えた。 客用の部屋があるので、パーティに加入している間はそこを貸してくれるようである。 加入した…

  • 031 国境門に到着

     シルダートの街を出て南へと進む。 国境門は、徒歩でおよそ半日の場所にあるらしい。 乗合馬車も出ているようだが混んでいるのに加えて、臭い・汚い・痛いの三重苦なので乗らなかった。 特にプリミナが嫌がったし、俺も以前乗ったときの記憶があったので…

  • 032 タヌゥカの本性

     そういえばタヌゥカは、異性好感度上昇(大)というエクストラを持っていたな。 勝手に発動するパッシブ効果だと思っていたが、意図的に発動することもできるのだろう。 エクストラだし、そうした隠し効果があってもおかしくはない。 特にタヌゥカはハー…

  • 033 復讐の果てに

    「そ、そうか。お前は魔王なのか! そして俺は英雄、いや勇者になる! これは試練だ。主人公の俺が乗り越える試練なんだ!」 すると立ち上がったタヌゥカは、そう言って手放していなかった剣を振るう。 剣は眩く光っており、おそらく撃滅斬を放つと思われ…

  • 第一章終了時点でのステータスや設定など。

     こちらは、第一章終了時点のステータスや設定になります。 今後の展開では、多少の変更があるかもしれません。 またもしかしたら、いくつか記入ミスがある可能性もあります。 参考程度に見て頂けると、助かります。 なので、その点にはご注意ください。…

  • 034 国境門を越えた先

     国境門を越えると、そこは草原だった。 壁はなく、広々としている。 だが当然、そこには待ち構えている存在がいた。「ぐるるる!」「ぎゃおーん!」「がぐるが!」 見渡す限りのモンスターが、俺を取り囲んでいる。 上空にも、何体ものモンスターが円を…

  • 035 自問自答の末に決めたこと

     あれから俺は移動を続け、数日ほど野宿を繰り返した。 村や町には、滞在していない。 仮に追手がいた場合、それが俺の|痕跡《こんせき》になってしまうからだ。 幸い幸運の蝶の戦争用物資が大量にあるので、俺一人なら数か月くらいは余裕で野宿できる。…

  • 036 国境の砦

     俺は今、旅人を装って街道を歩いている。 目的地は、目の前の砦だ。 お供には、赤い布を巻いたグレイウルフが一匹。 ここを通る商人集団にも、モンスターはいた。 なので逆に一匹くらい連れていた方が、旅人と言っても違和感がない気がする。 そしてよ…

  • 037 ポイントの使い道

     まず初めに、ランクアップ先を確認してみることにする。【スキル】・中級生活魔法→ 上級生活魔法 30・シャドーアーマー→ダークアーマー 50・軍団行動→総軍行動 50 どうやら効果までは確認できないようだが、名称から予想することはできる。 …

  • 038 大会への参加申請

     翌朝目が覚めると、俺は宿屋の店主に大会の事を訊いてみた。 するとどうやら大会は王都で行われるようであり、本戦は二カ月後らしい。 現在は予選が行われているようで、ちょうどこの村でも二日後にあるようだ。 またこの宿屋はテイマーとサモナー専用と…

  • 039 実験の続き

    「ご、ごぶ!?」 俺は引き続き、ゴブリンを無力化する。 ジャイアントリーチの麻痺攻撃は、こういう時に役に立つ。 |痙攣《けいれん》と僅かなうめき声は出せるが、動くことはできないようだ。 そして俺は、ゴブリンの魔石がある辺りに手のひらを向ける…

  • 040 モンスターバトル

     まずビッグフロッグのできることは、長い舌による攻撃と高いジャンプ力だ。 対してグリーンキャタピラーは、先ほどの戦いを見るに糸を飛ばしてくる。 糸に捕らわれれば、ビッグフロッグは負けてしまうかもしれない。「ジョン! 糸で相手を捕まえろ!」「…

  • 041 少年からの救助要請

     翌日目覚めると、俺は村の外に出る。 未だホワイトキングダイルは復活しないが、他に試したいことがあった。 周囲に誰もいないところまで来ると、いくつかのカードを取り出す。 タヌゥカとの戦いのとき、俺はホワイトキングダイルの幻影を纏った。 あれ…

  • 042 ギルドマスターからの呼び出し

    「ジョン!!」 俺が森から出ると、少年がそう言って駆け寄ってきた。 なので俺は、グリーンキャタピラーをその場に降ろす。「キシャ……」「ジョン!!」 ん? 何となく、グリーンキャタピラーが嬉しそうじゃない気がするな。 なぜだ? そんなことを思…

  • 043 ノブモ村での大会予選 ①

     朝日が昇り、とうとう大会の予選日がやってきた。 会場は村の外に用意されており、参加申請をしている俺は当然向かう。 どうやら観戦客も多いようで、臨時の屋台なども多い。 そして参加者用の受付が用意されていたので、俺はそこに並んだ。 意外と参加…

  • 044 ノブモ村での大会予選 ②

    「ここに各ブロックを勝ち上がった者がそろった。これより選手の紹介を行う!」 決勝トーナメントが始まり、俺は会場となる場所にやって来た。 周囲には多くの人々がおり、視線が次々に向けられる。 現在俺は、試合会場の中央にいた。 職員の男が高らかに…

  • 045 ノブモ村での大会予選 ③

     棍棒を持ったホブンが駆ける。 それに対して、ジャイアントボアも突っ込んで来た。「ゴブッ!」 だが素早い身のこなしで、ホブンがすれ違うように回避をする。 そして、その背後に棍棒を叩きこんだ。「ブヒィツ!?」「なっ!?」 よし、攻撃が通った。…

  • 046 二次予選の街に向かう

     予選は思わぬ形で終了したが、その後村長兼ギルドマスターのザッパルトより言葉をもらい、予選通過者の証である書状を渡される。 なお書状に関しては、二重取りが発動しなかった。 書状が二枚に増えても扱いに困るので、それがマイナス要素として判断され…

  • 047 ハパンナの街に到着

     ハパンナの街に入った後は、早々にジョリッツからの護衛依頼をギルドで完了して、二次予選の出場を申請する。 申請場所は街の闘技場であり、かなり立派だった。 訊けば、各街には闘技場が必ずあるらしい。  今回のような大会はもちろんのこと、普段でも…

  • 048 ハパンナダンジョン ①

     それから召喚したスモールマウスに道案内してもらい、俺は二階層目に辿り着く。 ちなみに、宝箱は探してはいない。 人が多いし、何より一階層目ではたかが知れているだろう。 探すとしても、三階層目以降になる。 そして二層目になってお役御免になった…

  • 049 ハパンナダンジョン ②

     昨夜のマッドクラブは、大変旨かった。 塩が変わるだけで、あそこまで違うとは。 そういえば、ジョリッツの店で岩塩を削る道具が売っていたな。 普通の塩があるからいらないと考えて、岩塩も含めて買わなかった。 まあ、岩塩は簡単に手に入るようになっ…

  • 050 ハパンナダンジョン ③

     おおっ、複数のものが入っているな。 宝箱の中には、合計三つのアイテムが入っていた。 一つ目はピンク色のポーション。 名称:媚薬ポーション 説明 服用することで性的興奮を高める。 これはハズレなので、スルーする事にした。 次に二つ目は、棍棒…

  • 051 ハパンナダンジョン ④

     種族:ブラックレオパルド 種族特性【闇属性適性】【闇属性耐性(小)】【シャドーステップ】【隠密】【暗殺】【気配感知】【顎強化(小)】 黒豹、ブラックレオパルドは、正に暗殺者というべき種族特性をそろえている。 俺は剣を抜いて、意識を集中した…

  • 052 ハパンナダンジョン ⑤

     宝箱を取りつくした後も|捜索《そうさく》を続けたが、結局他のブラックレオパルドは見つからなかった。 どうやら、本当にあの一匹だけだったようである。 だが仮にブラックレオパルドが複数いた場合、明らかに難易度が高すぎるだろう。 直接戦闘になる…

  • 053 ハパンナダンジョン ⑥

     扉の先は、しばらく直進の道が続く。 そして以前と同様に、中央には豪華な宝箱がある部屋が現れた。 近くには脱出用の魔法陣もあり、この部分はダンジョン共通のようである。 流石にここまで来て罠は無いと思われるが、一応ゴブリンを召喚して開けさせた…

  • 054 転移帰還場所で待ち受けていたもの

     この部屋に俺しかいないことに驚いたようだったが、初老の男性はすぐに|佇《たたず》まいを直す。「こほんっ。私は怪しい者ではございません。ハパンナ子爵に仕える執事のセヴァンと申します」「そうか」 やはりというべきか、ダンジョンの転移帰還場所を…

  • 055 フュージョン

     フュージョンの仕方は簡単だ。 光っているレフのカードに、ブラックレオパルドのカードを乗せて念じればいい。 だが実行するのは、とても緊張する。 どのような結果になるのかは、未知数だ。 同じ獣系の四足獣なので、相性は悪くないはずである。 なの…

  • 056 ハパンナ子爵

     翌日俺は、馬車の中にいた。 揺れも少なく、当然臭くもない。 以前乗った乗合馬車が、嘘のようである。 現在向かっている先は、ハパンナ子爵の領主邸だ。 御者は執事のセヴァンがしており、馬車の中は俺一人となっている。 それにしても、貴族との面会…

  • 057 領主邸での模擬戦 ①

     客室の一つを与えられた俺は、そこでさっそくレフに縮小のスキルオーブを使用する。 するとレフは縮小により、まるで毛長黒猫のように小さくなった。「にゃん!」 そしてレフはそんな鳴き声を上げながら、俺の足に体を擦りつける。 加えてレフから抱き上…

  • 058 領主邸での模擬戦 ②

     レフが駆ける。 同時に周囲には闇の鎖が現れ、ロックゴーレムへと向っていく。 あれはおそらく、ダークネスチェインという種族特性のスキルか。「ロック九番だ!」「グゴゴ」 すると相手も石の弾丸を無数に作り出し、放ってきた。 狙いはレフの生み出し…

  • 059 二次予選までの活動方針を決める。

     まず部屋に戻った俺は、自然種のカードを一枚一枚鑑定していく。 ちなみにカードから鑑定しても、その個体の能力を確かめることができた。  だがユニーク個体というのはやはり珍しいのか、全くいない。 しかし一枚だけ、他とは違う個体がいた。 種族:…

  • 060 面倒な奴らの対処方法

    「分かった、試合を受けよう。ただし、場所は俺が決めさせてもらう」「ああ、構わないぜ!」「よし! 早く案内しろ!」「ひゃひゃっ! とうとう観念したか!」「もうあのホブゴブリンは俺の物だ」 騒がしい男たちが承諾したので、俺はとある場所へと向かう…

  • 061 ソイルワームの巣穴

     あれから再び屋敷を出た俺は、街を出て現在森の中にいた。 この森のとある場所に、ソイルワームの巣穴があるらしい。 地図を見ながら、俺は先へと進む。「にゃーん!」 それと俺の側には、大型犬サイズに縮小したレフがいる。 どうやら縮小のスキルは、…

  • 062 巣穴についての依頼報告

     ハパンナの街に戻ってきた俺は、さっそくギルドで報告を行う。 すると専用の部屋で聞き取りをするという事なので、移動した。 そこで女性の職員に、ソイルワームの巣穴について話す。「えっと、もう一度言っていただけますか?」「ああ、ソイルワームの巣…

  • 063 ハパンナ子爵家の人々

     屋敷に戻ると、一人の少年が俺を待っていた。 金髪碧眼の優しそうな少年であり、年齢は俺と同じくらいだ。「やあ。君がジン君かい? 僕はリード・ハパンナ。この家の次男だよ」 そう名乗った少年は、二次予選に出場するというハパンナ子爵家の次男だった…

  • 064 リードと外出

     無事に朝食を終えると、それぞれやることがあるらしいので分かれていく。 ルーナはレフと遊びたかったようだが、習い事があるようでメイドに連れていかれた。 そうして残ったのは、俺とリードである。「それじゃあ約束通り、今日は僕に付き合ってもらうよ…

  • 065 ハパンナモンスター園

     一瞬|焦《あせ》りはしたものの、こうなる可能性は一応考えていた。 なので平静を装い、質問への返事をする。「私の契約は少し特殊でして、できればご内密にしていただけると助かります」「なるほど。けど、少しは知りたいな。こんな契約初めて見たから、…

  • 066 穏やかな時間と新情報

    「猫ちゃん!」「にゃー」 屋敷に戻ると、習い事を終えたルーナにレフが捕まった。 遊んであげてと言った手前、邪険にすることはできない。 お付きのメイドにも頭を下げられたので、レフにはルーナのを相手をしてもらう。 そう思ったのだが。「おにいちゃ…

  • 067 リーナの恋愛事情

     リードと色々話し合った後は、ハパンナ子爵家のモンスターを見せてもらった。 見たことのないモンスターや、複数の高ランクモンスターを見れて満足である。 ただ俺だけ見るのはアレなので、リードに何匹か俺のモンスターを見せた。 中でもホワイトキング…

  • 068 グレートキャタピラーの納品

    「すげぇ……」「これが、グレートキャタピラー……」「本当にこれを、単独で倒したのか……」 俺が意識を向けている相手の感情が多少とはいえ分かるのは便利だが、それ故に不便でもあると感じた。 分からないからこそ、精神的な安定が保たれるということも…

  • 069 ハパンナの街で過ぎていく日々

     納品依頼を終えた日から、俺のしていたことにあまり変化はない。 冒険者ギルドで依頼を受けたり、ハパンナ子爵家の人たちと交友を深める日々だった。 まずDランクの依頼は、この街ではダンジョン関係か護衛依頼がほとんどである。 どちらも微妙だったの…

  • 070 オブール杯二次予選 ①

     とうとう二次予選か。楽しみだが、緊張もするな。 俺は現在、街の闘技場に来ていた。 もちろんリードも一緒であり、ハパンナ子爵たちは貴賓席にいる。  二次予選の参加者は全部で三十二人であり、まずは試合に二回勝つ必要があった。 そして上位八人が…

  • 071 オブール杯二次予選 ②

     午前の試合が終わり、現在は昼休憩である。 リードも無事に決勝トーナメントに進んだようで、とても喜んでいた。 それから俺とリードは、ハパンナ子爵たちと合流する。 ちなみに貴賓席には街の有力者たちもおり、挨拶を交わすことになった。 ハパンナ子…

  • 072 オブール杯二次予選 ③

     それから男性が繰り出した二匹目のモンスターも、物量作戦で乗り切った。 しかしソイルセンチピートの魔力が尽きたので、ソイルワームの補充はこれ以上はできない。 結果として男性の三匹目のモンスターに、ソイルワームは全滅させられてしまう。 だが、…

  • 073 オブール杯二次予選 ④

     俺がこの決勝で出す最初のモンスターは、元から決めていた。 これまで出番が無かっただけに、張り切って戦うだろう。「いけ、レフ」「グルオゥ!!」 レフは小さな猫の姿ではなく、本来の姿になって現れる。 種族:グレネスレーヴェ 種族特性【闇属性適…

  • 074 優勝メダルの授与

     二次予選を優勝した俺には、本戦出場用のメダルと賞金が授与される。 渡すのは、もちろんハパンナ子爵だ。 リードも同様に授与されるが、賞金は少ない。 またこの賞金は、おそらく王都に行くまでの旅費という面もあるのだろう。 そうして会場には俺やリ…

  • 075 状況の把握

    「私の名前はジフレ。ジンは無事だから安心して。詳しいことは後で話すから、今は待ってほしいな」「あ、ああ」 俺がそう言うと、リードは一瞬言葉に詰まりつつも頷いた。 正体を言うのは、いつでもできる。 それに簡単に信じてくれるかは不明だし、時間を…

  • 076 聞き取りの結果

     質問をしていくと、様々な事が浮き彫りになっていく。 この事件は、単なるテロではなかった。 ミシェルの裏には、ラブライア王国と転移者がいる。 転移者の名前は、アソブ・ツクロダというらしい。 どうやら、無から魔道具を作り出す能力を持っているよ…

  • 077 モンスター園の危機

     周囲を見れば、無数にモンスターの死骸が散らばっている。 その中心に、一人の男がいた。 おそらく、コイツが犯人だろう。 俺は上空からダークネスチェインで男と、リビングアーマーたちを縛る。 男は拘束されてから慌てだすが、もう遅い。 俺はまずリ…

  • 078 闘技場への帰還

     闘技場に戻ってくると、大勢の兵士たちが見える。 まさに厳戒態勢というやつで、俺の登場にもかなり警戒をしていた。 ハパンナ子爵家のメダルが無ければ、面倒なことになっていただろう。 また置いていったハイオークとオーク軍団もいたので、それを送還…

  • 079 決断の時

     周囲を見れば、多くの者がリードと同じように反対のようだった。 普通に考えれば、無謀なので仕方がない。 俺が一人が特攻しても、無駄死にするだけだと思っているのだろう。 だが、これが最もこの国が助かる方法だ。 時間が経てば経つほど、取り返しが…

  • 第二章終了時点でのステータスや設定など。

     こちらは、第二章終了時点のステータスや設定になります。 今後の展開では、多少の変更があるかもしれません。 またもしかしたら、いくつか記入ミスがある可能性もあります。 参考程度に見て頂けると、助かります。 なので、その点にはご注意ください。…

  • 080 思わぬ遠回り

     ラブライア王国を目指す俺だったが、あることに気が付き、遠回りを余儀なくされていた。 まず前提として、ツクロダを倒せば銃や輪が壊れる。 しかしそれによって服従状態でなくなったリビングアーマーたちは、その場に残るのだ。 結果としてリビングアー…

  • 081 王都へ

     演習場に下りるために近付くと、十メートルほど離れた場所に下りるように指示をされる。 特に逆らう必要はないので、俺は指定された場所に下りた。「なに!? 獣人だと!?」 すると男から、そんな驚きの声が出てくる。 現在はレフと融合した猫耳メイド…

  • 082 王都ラブアで情報収集

     無事に宿屋を見つけ、ようやく俺は一息つく。 ちなみに宿のグレードは、真ん中辺りだ。 低すぎると面倒な事が起こりそうな気がするし、高すぎるのも考えものである。 確かにグレードの高い宿には権力者がいそうだが、情報収集にはリスクが|伴《ともな》…

  • 083 ウルフマン・ブラッドボーン

     そんなカミングアウトをされた訳だが、どう返事をしたものか。 狼男、ウェアウルフなら、ケモ仮面の正体というのにも納得だ。 けれども、それを言うためだけに俺に声をかけたのではないだろう。「それは分かったけど、私をここに連れてきた理由は?」「え…

  • 084 協力関係を結ぶ

    「何がどうなっているんだよ!!」 倒壊したボロ小屋の中から、ブラッドが姿を現す。 やはり無事だったようだ。「どうやら、ツクロダがモンスターを送り込んできたみたいだね。完全に狙われているよ」「な!? あいつ、そんなこともできたのか!?」 ブラ…

  • 085 王城侵入

     王城に近づけたまでは良かったが、ここからが問題だ。 まず王城は周囲を堀で囲まれており、その奥には城壁がある。 出入口は正面の一つであり、そこは当然守りを固められているだろう。 正面突破は、消耗が激しくなる。 であれば他の隠し通路から侵入で…

  • 086 ツクロダの登場

     ツクロダは来ると言っていたが、中々来ない。 てっきり突然転移してきてもおかしくないと思っていたのだが、違ったのだろうか? それとも、他の仲間を集めている可能性もある。 加えてあれから、目の前の少女とツクロダは連絡を取っていない。 また少女…

  • 087 ツクロダダンジョン ①

     このダンジョンの造りは、コンクリートのような灰色の壁をしている。 天井には光る石が埋め込まれており、意外と明るかった。 最初にいた場所は小部屋になっており、出ると迷路のように入り組んだ通路が続いている。 俺とブラッドは、その通路を進んでい…

  • 088 ツクロダダンジョン ②

     ダンジョンを進みながら、俺は地図を描いている。 これまでのダンジョンでは、モンスターに道案内をさせていた。 なので地図を描くという事が頭になく、同じ場所まで来るのに時間がかかってしまう。 ちなみに紙とペンは、ストレージから出していた。 ま…

  • 089 ツクロダダンジョン ③

     罠に注目してみると、何やらワイヤーのような物が足元に張られている。 明らかに分かりやすい罠だが、油断はできない。 それ自体がブラフであり、その近くに違う罠がある可能性もあった。 他にも奥を見れば、壁から一定の時間経過で槍が飛び出す罠が見え…

  • 090 ツクロダダンジョン ④

     よし、この作戦で行こう。 俺は少しの間考えを巡らせ、一つの作戦を思いつく。 かなりごり押しになるが、モンスターを突撃させるより効率がいい。 まず初めに、ブラッドをダークネスチェインで|簀巻《すま》き状態のようにする。「う”ぅ”がぁ”あ”!…

  • 091 ツクロダダンジョン ⑤

     そうして無事に壁尻とか呼ばれる最悪な罠から、俺は抜け出した。 ブラッドに思うところはあるが、今は我慢する。 それよりも、なぜこの罠が発動したかだ。 まずブラッドは罠感知のスキルを持っていたはずだが、それをすり抜けるほどに|隠蔽《いんぺい》…

  • 092 ツクロダとの決戦 ①

    「ははは! よくぞここまで来たな! ぼくちゃん感動したよ!」 ボスエリアに入って早々、そんな笑い声が聞こえてくる。 当然その人物は、ツクロダだ。 ボスエリアは広く、奥には階段がある。 そして階段の上で、ツクロダが玉座に座り見下ろしていた。 …

  • 093 ツクロダとの決戦 ②

    「こいつはダンジョンにいたイレギュラーモンスターとかいう、Aランク超えだったやつだ。 改造に失敗して自壊し始めたが、僕ちゃんの天才的な頭脳でそれも克服した! 強さだけならたぶん、Sランクはあるんじゃないかな?」 ツクロダは自慢するかのように…

  • 094 ツクロダとの決戦 ③

      ダークネスチェインを駆使して、リビングアーマーを倒す。 またモンスターたちに指示を出して、なるべく消耗を抑えるように戦わせる。「ぐあぁ!?」 すると、ブラッドのそんな悲鳴が聞こえてきた。 集中して狙われているからか、避け切れないみたいで…

  • 095 ツクロダとの決戦 ④

     まずはいつも通り鑑定を飛ばすが、当然通らない。 それは何となく分かっていたので、|焦《あせ》る必要はなかった。 続いて獣の腕を人型に戻し、取り出した|緑斬《リョクザン》のウィンドソードからウィンドカッターを放つ。 だが、それも効いた様子が…

  • 096 ツクロダとの決戦 ⑤

     「クソが! それで勝った気でいるんじゃねえぞ! この程度じゃ、ツクロダロボの魔力は尽きないからな! それに犬畜生を先に殺せば、僕ちゃんの勝ちだ!」 そう言ってツクロダは、リビングアーマーを追加で何体も召喚する。 当然狙いは、ブラッドだ。 …

  • 097 ダンジョンからの脱出

     ブラッドの強制決闘も消えているので、俺たちはこのまま出口へと急ぐ。 もちろん、生き残っていたモンスターはカードに戻す。 そしてここはボスエリアであり、奥には通路があった。 バリアを発生させていた二つの水晶も柱ごと自壊しており、通るのは問題…

  • 098 ブラッドとの戦い

     「一目ぼれだったんだ、諦められねえ! ジフレちゃんが強いのは十分理解している。けど、今はこれ以上ないくらい消耗しているはずだ! それに引き換え、俺は全く疲れてない! 全力を出せる!」 それは、俺が死なないように守ってやったからだろ……。 …

  • 099 白い球体

     俺は熟考の末、カード召喚術を強化することを決める。 理由としては、その方が将来性が高い気がしたからだ。 どのような強化がされるのかは不明だが、二重取りの場合は少しは予想ができる。 おそらく発動条件の緩和か、凄くて三重取りになるかだろう。 …

  • 100 帰り道での成果確認

     ラブライア王国の王都ラブアは、混乱状態のようだ。 上空からでもそれが、よく分かる。 おそらく魔道具が壊れたことで、ツクロダの死を理解した信者が発狂したのだろう。 中には自壊の理由を知る、高位の信者もいたはずである。 それがいくつも起こり、…

  • 101 ハパンナの街へ帰還

     ようやくハパンナの街が見えてきたので、近くで下りる。 既に融合は解いているので、直接乗り込むのはやめておいた。 中にはジフレの時の姿を見ている者もおり、そうした者に説明することはできない。 融合について知っている者は、少ない方がいいだろう…

  • 102 新たな可能性

     俺がハパンナの街に戻って来てから、あっという間に日々が過ぎていく。 リードとも再会して、戻ってきたことを喜ばれた。 そして俺はカード化が再びできるまでの間、ハパンナ子爵の元で手伝いをしている。 食料を確保するためダンジョンに潜ったり、街道…

  • 103 帰還から一ヶ月後

     カード化が可能になるまでに、およそ一ヶ月もかかってしまった。 これで半減しているので、本来は二カ月必要だったという事になる。 約一週間融合していると、ここまで長引くのか。 これからは、融合や幻影化は短期間での使用を心がけることにする。 俺…

  • 104 別れの時

     まずオーバーレボリューションをする対象は、リビングアーマー千枚である。 その生贄に、ブラッドをまずは選ぶ。 しかしこれだと生贄が足りないので、アシッドスライムとミディアムマウスを足していく。 だが驚くことに、全て足してもまだ生贄が足りなか…

  • 105 リジャンシャン樹海 ①

     先に向わせていたフォレストバードを目印に、リジャンシャン樹海へと召喚転移でやってくる。 この樹海は、Cランクモンスターが現れる天然のダンジョンだ。 熟練の冒険者パーティが、足を運ぶ場所でもある。 またサモナーやテイマーにとって、ここは自身…

  • 106 リジャンシャン樹海 ②

       ユニゾンフュージョンを開始すると、十枚のカードが一層強く輝き一つになっていく。 そして光が消えると、新たな一枚のカードとなっていた。 種族:アロマラビット 種族特性【癒属性適性】【リラックスアロマ】【ヒールアロマ】【リフレッシュアロマ…

  • 107 リジャンシャン樹海 ③

     深層にやって来ると、さっそくCランクモンスターが現れる。「キシャー!」 種族:ジャイアントサーペント 種族特性【熱感知】【威圧】【束縛力上昇(中)】【身体能力上昇(小)】【顎上昇(小)】 こいつは確か、ディーバとの模擬戦の時に出てきたモン…

  • 108 リジャンシャン樹海 ④

     あれから数日かけて、狩りを続けていた。 ジャイアントサーペントは比較的手に入ったが、他の二種が中々集まらない。 なので途中からは、Dランクのモンスターも生贄の数合わせのために集め始めた。 そしてこの樹海に来てから集めたカードは、次の通りに…

  • 109 リジャンシャン樹海 ⑤

     まず初めにレフは、シャドーアーマーに身を包む。 相変わらず、SFに出てきそうな見た目だ。 漆黒の鎧に身を包む四足獣は、それだけで迫力がある。 敵のスパークタイガーもその気配に気が付き、レフへの警戒を強めて攻勢に出てきた。「グォウ!」 スパ…

  • 110 リジャンシャン樹海 ⑥

     小さな国境門から少し離れた場所に、俺は一時拠点を設けた。 といっても簡易的な木の壁と、中央に四角い小屋のようなものを作っただけである。 製作の強みは、魔力と操作能力次第で素人でもそれっぽいのが作れるところだろう。 釘も必要なく、小屋もクラ…

  • 111 ダガルマウンテン ①

     ここが、ダガルマウンテンか。 召喚転移でやって来ると、目の前には巨大な山、ダガルマウンテンが見える。 それとこの山はどうやら、活火山でもあるようだ。 周囲にはゴツゴツとした黒っぽい岩などが、大量に散乱している。  また多くのモンスターが、…

  • 112 ダガルマウンテン ②

     道中は進めば進むほど、険しくなっていく。 足場が悪くなり、戦闘もしづらい。 だがこの山に住むモンスターたちは、慣れているのか動きに無駄が少なかった。 また次第にDランクだけではなく、Cランクのモンスターも姿を見せ始める。  種族:ロックイ…

  • 113 ダガルマウンテン ③

     ロックゴーレムを倒したあとも、順調に進んでいく。 ここまでくると、出現するモンスターはCランクがメインになってくる。 それとどうやら、この山のCランクモンスターは二種類だけらしい。 これは、Bランクモンスターが出るからであろうか? だとす…

  • 114 ダガルマウンテン ④

     翌日の早朝、外は肌寒い。 オレンジ色の朝日と、雲海が広がっていた。「これは、凄いな」 正に、絶景と呼べるだろう。 山頂まではもう少しかかるが、ここも既に結構な標高がある。 山登りなどこれまで興味がなかったが、これが見れるのなら登るのもあり…

  • 115 ダガルマウンテン ⑤

     それは正しく文字通りの大噴火であり、背中にある複数のコブからとてつもない量の溶岩が噴き出す。 近くにいたリザードシュトラウスたちは、一網打尽にされてしまった。 更に溶岩は一つに|纏《まと》まると龍のように動き、上空のアサシンクロウたちを一…

  • 116 オーバーレボリューション

     十分に狩りを終えた俺は、ようやく一時拠点のあるリジャンシャン樹海へと戻ってくる。 カードの枚数も、これで|揃《そろ》えることができた。 またグインの要望に応えるために、今回主に活躍したモンスターたちに肉を振る舞う。 といってもストレージ内…

  • 117 失敗からの決意と新たな旅路

    「……助かったのか」 相手は俺を殺す気は無かったみたいだが、一瞬でやられてもおかしくない力の差があったのは間違いない。 運がよかった事もあるが、ツクロダから解放したのが助かった大きな理由だろう。 もし普通にカード化したモンスターだったら、恨…

  • 第三章終了時点のでステータスや設定

     こちらは、第三章終了時点のステータスや設定になります。 今後の展開では、多少の変更があるかもしれません。 またもしかしたら、いくつか記入ミスがある可能性もあります。 参考程度に見て頂けると、助かります。 なので、その点にはご注意ください。…

  • 118 入国とエルフ

     大変お待たせいたしました。 四章を今日から開始いたします。 __________ 国境門を抜けると、そこには森が広がっていた。 周囲からは、何者かの視線を無数に感じる。 おそらく、エルフが森の中に潜んでいるのだろう。 まあ国境門だし、警戒…

  • 119 エルフの森で狩り

     姿をエルフに偽装した俺は、森の中を歩く。 この周辺に現れるモンスターは、どうやらDランクが多いようだ。 お馴染みのオークやトレントはもちろんのこと、まだ手に入れていないモンスターも現れる。 種族:ウィップバルブ 種族特性【身体操作上昇(小…

  • 120 果ての境界と妙な気配

     あれから数日順調に狩りを進め、俺たちは現在南東へと進んでいる。 すると出現するモンスターも、再びDランクだけになった。 しかしそれ以上のモンスターが出ることがなく、少し拍子抜けだ。 また進み続けたことで、驚くべき事に遭遇した。 なんとこの…

  • 121 エルフの村の冒険者ギルド

     それから無事に宿屋を見つけた俺は、とりあえず一泊の料金を払い部屋に通される。 エルフの国とはいえ、造りは人族のものとそこまで違いはない。 ただ人族の宿屋より、とても清潔という感じだろうか。 値段もそこまで高くないので、良心的だ。 過去に泊…

  • 122 自称ハイエルフの問題

     こんなに早く巻き込まれかけるとは、流石に思わなかったな。 ハイエルフというのは、どう考えても転移者の事だろう。 それとハイエルフを名乗っているが、おそらく自称に過ぎない。 なぜならキャラクターメイキングの時、ハイエルフという種族は存在しな…

  • 123 ダークエルフの村

     全感共有で視界を繋げてみると、そこには銀髪に赤い瞳をした褐色の人物がいた。 耳も長く、手には武器を持っている。 人数は四人であり、内三人が子供で一人が大人だ。 どうやら、フライングモスボールを狩っているようである。 たぶんあれが、ダークエ…

  • 124 ダークエルフの村で買い物

     人が集まるまでの間、俺は村の中を練り歩いた。 屋台なども複数あり、モスサンドも売っている。 ちょうど小腹も減っていたので、購入して食べてみた。 丸いパンにフライングモスボールから取れた藻が挟んであり、他にも野菜や肉が入っている。 フライン…

  • 125 Eランクパーティ【荒野の闇】

    「俺が、Dランクのジンだ」 そう言って、俺は女性冒険者へと近づく。「貴方がDランクのジンさん、君ね」 女性冒険者は俺を見ると、人称をさんから君に変えた。 まあ、それについてはどうでもいい。 女性冒険者は十代後半に見えるが、実年齢は不明だ。 …

  • 126 ゲッコー車での移動 ①

      馬車、ゲッコー車が動き出す。 過去馬車に乗った時は、散々な目に遭った事を思い出す。  揺れは酷かったし、臭くて更には酔った者が|嘔吐《おうと》したんだったか。  しかしゲッコー車は、思ったよりも揺れが少ない。 木製の壁と天井に、小さな小…

  • 127 ゲッコー車での移動 ②

     それから道中、俺は情報収取のために荒野の闇の面々の話を聞く。 村の周囲はFランクモンスターがほとんどで、稀にEランクモンスターが出る程度らしい。 村の近くにあるダンジョンは全十五階層だが、三人は四階層までしか行ったことがないようだ。 また…

  • 128 夜番中に試してみたこと

     さて、この間にできる事をやってみよう。 俺はできるだけ遠くに、アサシンクロウを十数羽召喚する。 そして先行させて、モンスターを狩らせる予定だ。 実のところ、カード化が可能な距離には制限がある。 視界に入っていれば大抵はカード化可能だが、視…

  • 129 ダークエルフの少年 ①

    「えっと、どうやって覚えさせたんですか?」「今の火の輪潜りか?」「は、はい」 少年は先ほどソイルバグにやらせた火の輪潜りが、気になるようだ。 しかし覚えさせたもなにも、普通に命令したのと全感共有で操作をしただけである。 なので正直に言っても…

  • 130 ダークエルフの少年 ②

    「実は、母さんが病気なんだ。父さんは僕が小さいときに死んじゃって、兄妹もいない。食べ物はフライングモスボールでどうにかなるけど、病気を治すにはお金が必要なんだ」 なるほど。だから火の輪潜りを見て声をかけてきたのか。 使役しているソイルバグで…

  • 131 神聖な儀式について知る

     それから俺は、ビムから神聖な儀式について分かる限りのことを教えてもらう。 俺が神聖な儀式を知らないことに最初は戸惑っていたが、それでも教えてくれた。 まず神聖な儀式についてだが、正式には族長選定祭というらしい。 ダークエルフには族長がおり…

  • 132 北の渓谷

     ここが、北の渓谷か。 あれから時が経ち、現在俺は北の渓谷に来ていた。 村で夕方まで待機した後、ゲッコー車で移動した感じである。 なお深夜にアサシンクロウを使った狩りをしたが、新たなカードは増えてはいない。 既に集めきったモンスターしか、現…

  • 133 依頼の帰り道

     あれから無事に、コボルトの殲滅作戦は終了した。 ちなみにCランク冒険者たちは、数匹のハイコボルトを狩ったようである。 だが群れの規模にしては、上位種が少ないことに対して頭を捻っていた。 結果として上位種が生まれる前に狩れたのだと、そう判断…

  • 134 独立と転換期

     あれから騒ぎにはなったが、予定通り帰還することになった。 そして翌日の早朝、依頼を受けた村に戻ってくる。 今更だが、この村はラクールというらしい。 また冒険者ギルドに行くと、人で|溢《あふ》れ返っていた。 多くの冒険者たちが、新国家樹立に…

  • 135 襲撃者ボンバー

     ボンバーの名乗りに、周囲の冒険者たちが殺気立つ。 俺も、|緑斬《リョクザン》のウィンドソードに手をかけた。「お前ら手を出すな!」 すると同時に、ギルドマスターが大声で制止する。 それを聞いて、冒険者たちは動きを止めた。「ほぉ、俺様は別に、…


小説一覧に戻る▶

ツギクルバナー