サイコキラーとラーニング

048 最終試合とこれから

 準備が完了すると、俺たちはステージ中央へと移動した。目の前には、対戦相手であるユニィと下僕たち☆彡のメンバー四人がいる。「あんたたち、速攻で終わらすわよ!」「もちろんだよユニィちゃん!」「へへへ楽勝だぜ!」「ユニィちゃんの力があれば問題な…

047 最後の試合前

 あれから第三試合が無事に終了し、アブソリュートドラグーンVS臨時パーティ(仮)は、前半戦順位の低いアブソリュートドラグーンがまさかの勝利を収めたらしい。 詳しい試合内容は控室にいて分からなかったが、おそらく峰元が活躍したのだろう。それか、…

046 試合後のひと時

 第一試合が終わると、俺たちは控室のような場所にいた。どうやら、他パーティの試合は見ることが出来ないらしい。 まあ、相手の試合を見て固有スキルが分かってしまえば、面白味に欠けると思われたのだろう。 そんなことを思いつつ、俺は控室のベンチに座…

045 VSアブソリュートドラグーン②

「ぶひゅ! 美人さんなんだなぁ! でも、僕ちん美人さんでも手加減しないんだな!」「はぁ、別にどうでもいい。それよりも、さっさとこのイベントを終わらせたいわ……」 奥平は対戦相手の美貌に目を奪われて若干舞い上がるが、対する峰元という女性はどこ…

043 試合前の準備

 転移した場所は、イベント開始時に連れてこられたスタジアムだった。そのベンチスペースに、俺たちはいる。よく見れば、観客席には大勢の人たちがいた。 あの観客はいったいどこから集めてきたんだ? そんなことを思いつつ、これから起きることを今か今か…

042 後半戦開始

 高級レストラン内には、俺たち以外に人の気配がない。他のテーブルには食器類だけが置かれている。 キッチンや正面入り口から外に出ることは出来ず、唯一行けるのはトイレくらいだ。 トイレと飲水が無料なのは地味にありがたいが、やることが無いな。 レ…

041 前半戦終了

「ここは?」 転移した先は待合室ではなく、豪華なレストランのような場所だった。正面上部には、でかでかと『前半戦1位おめでとう!』という看板が掲げられていた。「見るからに、レストランさね」「うわぁ、こんな豪華なレストラン初めてです!」「ぶひゅ…

040 最後の試練

「「「マジックショットなんだなぁ!」」」「なっ!? みんな避けろ!」 俺たちが躊躇っていると、偽奥平三人が一斉に攻撃を仕掛けてくる。「ぶひゃああああ!!?」「お、奥平さぁああああああああん!!」 すると偽奥平の放ったマジックショットは、全て…

039 東の回廊

 東路回廊に来ると、最早ノーマルサハギンは現れることは無く、サハギンリーダーしか現れなくなった。「ウェオーッ!?」 戦闘パターンが決まってきているので、奥平とキャサリンも苦戦することなくサハギンリーダーを倒していく。「楽勝さね」「ぶひゅひゅ…

038 イライラ棒

 慎重に進んでいこう。焦っても仕方がない。 俺はイライラ棒のスタート地点から、ゆっくりと棒を進ませていく。最初は何の変哲もない直線コースだ。 ここは問題ないな。 そこを難なく突破し、続いては直角に曲がるコースだった。ちなみに、ここでキャサリ…

037 北の回廊

 北のエリアにやってくると、相変わらずサハギンが現れる。リーダー一匹にノーマル数匹という構成が多い。「マジックショットなんだな!」「デルタアタックさね!」 最早道中のサハギンはおまけのようなものだな。この試練はおそらく、生贄で人数を減らし、…