036 二つ目の大部屋
ここは、道場か? 中に入ると、そこは道場のような内装をしていた。床や壁は木造であり、窓からは光りが差し込んでいる。中央には、まるで試合でも行うかのように白線が浮かび上がっていた。 何だここは? この大部屋でいったい何をさせられるんだ?「あ…
サイコキラーとラーニング小説,長編
035 西の回廊
門を抜けて西の回廊に来ると、本来生贄によって人数が減る関係上からか、モンスターの襲撃頻度が少なくなっている。 やっぱり、奥平の固有スキルって反則だよな。イベントのルールの裏を突いて復活しているし。 奥平本人は残機という固有スキルを強いとは…
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034 最初の生贄ポイント
「デルタアタックさね!」「マジックショットなんだな!」「ギョエーッ!?」 大部屋を出て西側の回廊に着くと、キャサリンと奥平が率先して戦闘を行っている。 まあ、先ほど消耗しすぎたし、戦闘に参加できないのは仕方がないか。 俺は現在、最後尾を歩い…
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033 最初の大部屋
サハギンが度々現れる以外に、特に変わったことは無い。順調に回廊を進んでいる。 今のところ問題は無さそうだが、そろそろ大部屋に着きそうだ。いったい、どんな試練が与えられるんだ? 真っすぐと続く回廊の奥には、大部屋らしき扉が離れた場所からでも…
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032 第四の試練『生贄の回廊』
ここが、生贄の回廊か。和風な寺や城の回廊って感じだな。 見渡せば、そこは広々とした廊下の一角であり、背後には壁、外側には海、内側は和風庭園がある。ちなみに正面には廊下が長く続いていた。「みんな! こんなところに看板があるんだな!」 すると…
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031 つかの間の休憩
さて、残す試練はあと一つか。 現在俺たちは、待合室で休憩を取っている。今回は疲労が限界ということもあり、三十分ほど時間を使うことにした。試練は俺たち以外にも三チームいるらしく、先にゴールした順番にボーナスが付くらしい。それを考えると、三十…
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030 予想外の敵
「はぁ……」 五回戦目最後のステージ。どのような強敵が出てくるのかと、それなりにわくわくしていたのだが、目の前のこれが流石にない。「わっ、これ、僕でも知っているモンスターですよ!」「あたしゃもクエストで倒したさね」 姫紀とキャサリンも知って…
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029 フレイムダイル
ステージは残すところあと二つ。その四つ目まできたが、ようやく当たりが来たようだ。「な、なんだいありゃ」「ひっ!?」 全長約四メートルはありそうな巨大なワニ。それがステージ中央で存在感を放っていた。 あれは、ヤバそうだな。もしかしたらあのオ…
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028 打ち上げられた魚
「あれは……」 次のステージに来て早々目に入ってきたのは、全長三メートルはあろう巨大な青魚だ。その先端には、三又槍のような角を生やしている。「トライデントフィッシュなんだな」 奥平が青魚の名称を口にした。見た目通りの名前をしたモンスターのよ…
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027 第三の試練『モンスター50:50』
第三試練が始まると目の前に広がるのは草原と、白い闘技ステージのような場所だと気が付く。闘技ステージの中央には、左に赤い魔法陣、右に青い魔法陣が見える。 あの魔法陣のどちらかに乗ることで、敵のいる場所に移動できるのだろうな。「さて、赤と青。…
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026 赤鬼の小太刀
「流石に焦りました」「今回も危なかったさね」「ぶひゅぅ。ひどい目に遭ったんだなぁ」 待合室に戻ってくると、パーティメンバーの面々は疲れたように言葉を口にした。「確かに、第二試練は疲れたな」 第一試練とはまた違った疲労感であり、第三試練へとこ…
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025 猛攻のオーガ
「グガァアア!!」 オーガの猛攻が続く、何とかパリィでやり過ごすが、現状を維持すれば消耗戦になってしまう。そうなれば、先にダメになるのは俺の方だった。 くそ、向こうも体力の消費は激しいはずだが、やはりモンスター。人間とは基本的な体力が違い過…
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