小説

119 エルフの森で狩り

 姿をエルフに偽装した俺は、森の中を歩く。 この周辺に現れるモンスターは、どうやらDランクが多いようだ。 お馴染みのオークやトレントはもちろんのこと、まだ手に入れていないモンスターも現れる。 種族:ウィップバルブ 種族特性【身体操作上昇(小…

118 入国とエルフ

 大変お待たせいたしました。 四章を今日から開始いたします。 __________ 国境門を抜けると、そこには森が広がっていた。 周囲からは、何者かの視線を無数に感じる。 おそらく、エルフが森の中に潜んでいるのだろう。 まあ国境門だし、警戒…

第三章終了時点のでステータスや設定

 こちらは、第三章終了時点のステータスや設定になります。 今後の展開では、多少の変更があるかもしれません。 またもしかしたら、いくつか記入ミスがある可能性もあります。 参考程度に見て頂けると、助かります。 なので、その点にはご注意ください。…

117 失敗からの決意と新たな旅路

「……助かったのか」 相手は俺を殺す気は無かったみたいだが、一瞬でやられてもおかしくない力の差があったのは間違いない。 運がよかった事もあるが、ツクロダから解放したのが助かった大きな理由だろう。 もし普通にカード化したモンスターだったら、恨…

116 オーバーレボリューション

 十分に狩りを終えた俺は、ようやく一時拠点のあるリジャンシャン樹海へと戻ってくる。 カードの枚数も、これで|揃《そろ》えることができた。 またグインの要望に応えるために、今回主に活躍したモンスターたちに肉を振る舞う。 といってもストレージ内…

115 ダガルマウンテン ⑤

 それは正しく文字通りの大噴火であり、背中にある複数のコブからとてつもない量の溶岩が噴き出す。 近くにいたリザードシュトラウスたちは、一網打尽にされてしまった。 更に溶岩は一つに|纏《まと》まると龍のように動き、上空のアサシンクロウたちを一…

114 ダガルマウンテン ④

 翌日の早朝、外は肌寒い。 オレンジ色の朝日と、雲海が広がっていた。「これは、凄いな」 正に、絶景と呼べるだろう。 山頂まではもう少しかかるが、ここも既に結構な標高がある。 山登りなどこれまで興味がなかったが、これが見れるのなら登るのもあり…

113 ダガルマウンテン ③

 ロックゴーレムを倒したあとも、順調に進んでいく。 ここまでくると、出現するモンスターはCランクがメインになってくる。 それとどうやら、この山のCランクモンスターは二種類だけらしい。 これは、Bランクモンスターが出るからであろうか? だとす…

112 ダガルマウンテン ②

 道中は進めば進むほど、険しくなっていく。 足場が悪くなり、戦闘もしづらい。 だがこの山に住むモンスターたちは、慣れているのか動きに無駄が少なかった。 また次第にDランクだけではなく、Cランクのモンスターも姿を見せ始める。  種族:ロックイ…

111 ダガルマウンテン ①

 ここが、ダガルマウンテンか。 召喚転移でやって来ると、目の前には巨大な山、ダガルマウンテンが見える。 それとこの山はどうやら、活火山でもあるようだ。 周囲にはゴツゴツとした黒っぽい岩などが、大量に散乱している。  また多くのモンスターが、…

110 リジャンシャン樹海 ⑥

 小さな国境門から少し離れた場所に、俺は一時拠点を設けた。 といっても簡易的な木の壁と、中央に四角い小屋のようなものを作っただけである。 製作の強みは、魔力と操作能力次第で素人でもそれっぽいのが作れるところだろう。 釘も必要なく、小屋もクラ…

109 リジャンシャン樹海 ⑤

 まず初めにレフは、シャドーアーマーに身を包む。 相変わらず、SFに出てきそうな見た目だ。 漆黒の鎧に身を包む四足獣は、それだけで迫力がある。 敵のスパークタイガーもその気配に気が付き、レフへの警戒を強めて攻勢に出てきた。「グォウ!」 スパ…