008 瑠理香ちゃん救出
そろそろ時間か。 茂みに隠れること15分。俺は団地エリアから中学校に向かい始める。 周囲に人影はない。 遠くには人影が見えるが、距離があるので大丈夫だろう。 よし、行くぞ。 俺は軽く息を吐くと、茂みから出て公道を進んでいく。 そして団地エ…
sister-hazard小説,長編
007 中学校までの道中
「凛也先輩……瑠理香を、よろしくお願いします」「ああ、任せておけ」 心配そうな表情を浮かべる夢香ちゃんに、俺は親指を立てて答える。「凛也君、あいつらに見つかったら逃げることよりも、臨機応変に対応するようにね?」 鬱実は心配しているのか、そう…
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006 助けに行く理由
何を言っているんだろうか? そんな風な視線を俺は受ける。 確かに夢香ちゃんは危なくて、俺が大丈夫だとは言えない。 正直命は惜しいし、とても怖かった。 だが、この中で行くとすれば俺しかいない。 夢香ちゃんは運動が苦手だと以前聞いたことがある…
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005 一息と新たな問題
おそらく鉄製であろう梯子を先に降りる俺。 そこでふと思う。 今上を見たら、夢香ちゃんの下着が見えるのではないかと。 いや、そんな馬鹿なことをしている場合じゃない。 そのまま上を見ること無く、俺は梯子を降りきった。「まじかよ……」「す、すご…
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004 学校から脱出
この学校は、もうだめかもしれないな……。 下駄箱を目指す俺たちは、一つの教室の前を屈んで通り過ぎる。 出入口のドアにある小さな窓からこっそり教室を覗くと、大勢の少女たちが授業を受けていた。 一クラスの男女比はおおよそ半々なので、全員が少女…
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003 個室で休憩
無事に褐色の少女を退けた俺は、ひとまず一階にある男子トイレで休憩することにした。 しかし何故かこの二人は女子トイレではなく、男子トイレに入ってくる。「……何で同じ個室に入ってくるんだよ……」「何だかドキドキするね?」「えっと……その……」…
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002 挑まれた勝負
「お姉ちゃんも往生際が悪いよ! でも、これでもうおしまい!」「ひっ!?」 一階に降りてくると、褐色の肌をした少女に馬乗りにされている女生徒が視界に入ってくる。 あれは!?「|岸辺《きしべ》さん!」「ひぅ!? ひょ、|氷帝《ひょうてい》先輩!…
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第1章 001 始まりの日
ゾンビ映画って、一度は見たことあるよな? ああ、俺も見たことはある。 噛まれると、そいつもゾンビになっちまうんだ。 そして最後には、ゾンビよりも人間の方が恐ろしくなるのが定番だよな? え? なんで急にゾンビの話をしているかって? そりゃ、…
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018
残り:15:19:22 酒場を出て残り時間を確認すると、あと十五時間と少しといったところだった。長いように見えて、あまり時間は残されてはいない。 あと十五時間、まずは先頭集団に追いつくことを目指した方がいいはずだ。 ちまちま数の少ないモン…
Sleepy Shota VR Wind Gods Yugi小説,没,長編
017
出てくる敵はウルフやゴブリンといった弱いモンスターばかりだ。所見ではホーンラビットという角の生えたウサギがいたが、強さに関して言えばウルフよりも弱く、ドロップアイテムはホーンラビットの肉というものだ。 そういえば、ドロップアイテムは本当に…
Sleepy Shota VR Wind Gods Yugi小説,没,長編
016
「ここは……天国か?」 気が付けば、俺は豪華な部屋のベッドにいた。キングサイズの屋根付きであり、まるでふかふかの雲に包まれているような感覚だ。こんなに寝心地のいいベッドなんて知らない。 だめだ……眠い。眠りたい。でもだめ。試練が……けど、…
Sleepy Shota VR Wind Gods Yugi小説,没,長編
015
街道を進んでいると、新しいエリアに入ったのか、マッドゴーレムが複数体出るようになった。しかし、今のところ狩る理由がないので、無視して先に進む。 鈍足のマッドゴーレムは俺に追いつけない。それと、どうやらこのエリアには新しいモンスターがいなか…
Sleepy Shota VR Wind Gods Yugi小説,没,長編