102 新たな可能性
俺がハパンナの街に戻って来てから、あっという間に日々が過ぎていく。 リードとも再会して、戻ってきたことを喜ばれた。 そして俺はカード化が再びできるまでの間、ハパンナ子爵の元で手伝いをしている。 食料を確保するためダンジョンに潜ったり、街道…
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101 ハパンナの街へ帰還
ようやくハパンナの街が見えてきたので、近くで下りる。 既に融合は解いているので、直接乗り込むのはやめておいた。 中にはジフレの時の姿を見ている者もおり、そうした者に説明することはできない。 融合について知っている者は、少ない方がいいだろう…
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100 帰り道での成果確認
ラブライア王国の王都ラブアは、混乱状態のようだ。 上空からでもそれが、よく分かる。 おそらく魔道具が壊れたことで、ツクロダの死を理解した信者が発狂したのだろう。 中には自壊の理由を知る、高位の信者もいたはずである。 それがいくつも起こり、…
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099 白い球体
俺は熟考の末、カード召喚術を強化することを決める。 理由としては、その方が将来性が高い気がしたからだ。 どのような強化がされるのかは不明だが、二重取りの場合は少しは予想ができる。 おそらく発動条件の緩和か、凄くて三重取りになるかだろう。 …
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098 ブラッドとの戦い
「一目ぼれだったんだ、諦められねえ! ジフレちゃんが強いのは十分理解している。けど、今はこれ以上ないくらい消耗しているはずだ! それに引き換え、俺は全く疲れてない! 全力を出せる!」 それは、俺が死なないように守ってやったからだろ……。 …
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097 ダンジョンからの脱出
ブラッドの強制決闘も消えているので、俺たちはこのまま出口へと急ぐ。 もちろん、生き残っていたモンスターはカードに戻す。 そしてここはボスエリアであり、奥には通路があった。 バリアを発生させていた二つの水晶も柱ごと自壊しており、通るのは問題…
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096 ツクロダとの決戦 ⑤
「クソが! それで勝った気でいるんじゃねえぞ! この程度じゃ、ツクロダロボの魔力は尽きないからな! それに犬畜生を先に殺せば、僕ちゃんの勝ちだ!」 そう言ってツクロダは、リビングアーマーを追加で何体も召喚する。 当然狙いは、ブラッドだ。 …
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095 ツクロダとの決戦 ④
まずはいつも通り鑑定を飛ばすが、当然通らない。 それは何となく分かっていたので、|焦《あせ》る必要はなかった。 続いて獣の腕を人型に戻し、取り出した|緑斬《リョクザン》のウィンドソードからウィンドカッターを放つ。 だが、それも効いた様子が…
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094 ツクロダとの決戦 ③
ダークネスチェインを駆使して、リビングアーマーを倒す。 またモンスターたちに指示を出して、なるべく消耗を抑えるように戦わせる。「ぐあぁ!?」 すると、ブラッドのそんな悲鳴が聞こえてきた。 集中して狙われているからか、避け切れないみたいで…
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093 ツクロダとの決戦 ②
「こいつはダンジョンにいたイレギュラーモンスターとかいう、Aランク超えだったやつだ。 改造に失敗して自壊し始めたが、僕ちゃんの天才的な頭脳でそれも克服した! 強さだけならたぶん、Sランクはあるんじゃないかな?」 ツクロダは自慢するかのように…
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092 ツクロダとの決戦 ①
「ははは! よくぞここまで来たな! ぼくちゃん感動したよ!」 ボスエリアに入って早々、そんな笑い声が聞こえてくる。 当然その人物は、ツクロダだ。 ボスエリアは広く、奥には階段がある。 そして階段の上で、ツクロダが玉座に座り見下ろしていた。 …
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091 ツクロダダンジョン ⑤
そうして無事に壁尻とか呼ばれる最悪な罠から、俺は抜け出した。 ブラッドに思うところはあるが、今は我慢する。 それよりも、なぜこの罠が発動したかだ。 まずブラッドは罠感知のスキルを持っていたはずだが、それをすり抜けるほどに|隠蔽《いんぺい》…
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