monster card

038 大会への参加申請

 翌朝目が覚めると、俺は宿屋の店主に大会の事を訊いてみた。 するとどうやら大会は王都で行われるようであり、本戦は二カ月後らしい。 現在は予選が行われているようで、ちょうどこの村でも二日後にあるようだ。 またこの宿屋はテイマーとサモナー専用と…

037 ポイントの使い道

 まず初めに、ランクアップ先を確認してみることにする。【スキル】・中級生活魔法→ 上級生活魔法 30・シャドーアーマー→ダークアーマー 50・軍団行動→総軍行動 50 どうやら効果までは確認できないようだが、名称から予想することはできる。 …

036 国境の砦

 俺は今、旅人を装って街道を歩いている。 目的地は、目の前の砦だ。 お供には、赤い布を巻いたグレイウルフが一匹。 ここを通る商人集団にも、モンスターはいた。 なので逆に一匹くらい連れていた方が、旅人と言っても違和感がない気がする。 そしてよ…

035 自問自答の末に決めたこと

 あれから俺は移動を続け、数日ほど野宿を繰り返した。 村や町には、滞在していない。 仮に追手がいた場合、それが俺の|痕跡《こんせき》になってしまうからだ。 幸い幸運の蝶の戦争用物資が大量にあるので、俺一人なら数か月くらいは余裕で野宿できる。…

034 国境門を越えた先

 国境門を越えると、そこは草原だった。 壁はなく、広々としている。 だが当然、そこには待ち構えている存在がいた。「ぐるるる!」「ぎゃおーん!」「がぐるが!」 見渡す限りのモンスターが、俺を取り囲んでいる。 上空にも、何体ものモンスターが円を…

第一章終了時点でのステータスや設定など。

 こちらは、第一章終了時点のステータスや設定になります。 今後の展開では、多少の変更があるかもしれません。 またもしかしたら、いくつか記入ミスがある可能性もあります。 参考程度に見て頂けると、助かります。 なので、その点にはご注意ください。…

033 復讐の果てに

「そ、そうか。お前は魔王なのか! そして俺は英雄、いや勇者になる! これは試練だ。主人公の俺が乗り越える試練なんだ!」 すると立ち上がったタヌゥカは、そう言って手放していなかった剣を振るう。 剣は眩く光っており、おそらく撃滅斬を放つと思われ…

032 タヌゥカの本性

 そういえばタヌゥカは、異性好感度上昇(大)というエクストラを持っていたな。 勝手に発動するパッシブ効果だと思っていたが、意図的に発動することもできるのだろう。 エクストラだし、そうした隠し効果があってもおかしくはない。 特にタヌゥカはハー…

031 国境門に到着

 シルダートの街を出て南へと進む。 国境門は、徒歩でおよそ半日の場所にあるらしい。 乗合馬車も出ているようだが混んでいるのに加えて、臭い・汚い・痛いの三重苦なので乗らなかった。 特にプリミナが嫌がったし、俺も以前乗ったときの記憶があったので…

030 戦争準備と連携確認

 街に戻ると、パーティで借りている家があるという。 中心地から外れているが、治安は良い方らしい。 着けば庭付きの一軒家であり、それなりに大きく見えた。 客用の部屋があるので、パーティに加入している間はそこを貸してくれるようである。 加入した…

029 魔力欠乏症

「……お、おい! 大丈夫か!」 飛び出してきたのは、一人の男性冒険者だった。「もしかして、あの時の少年か!? いったいなにがあった!」 よく見れば男は以前俺に二層目の情報を教えてくれて、そのお返しにマッドクラブを渡した男のようである。「魔力…

028 配下との再戦

 あれからダンジョンの二階層目に来た俺は、誰もいないような奥地へと足を踏み入れている。 余程のことがなければ、他の冒険者がやって来ることはないだろう。 そしてある程度開けた場所に出ると、俺は目的を実行に移す。「いでよ、ホワイトキングダイル」…