006 案内

 700万シルをストレージの中とはいえ、持ち運ぶ勇気は無く、俺は早速冒険者カードを利用して冒険者ギルドに預けた。「君のような稀人ばかりならいいのだが、あのような者もそれなりにいるとみて対応をすべきだな。では、私はこれで失礼する」「ここまであ…

005 奴隷商

「娘を助けていただきありがとうございました。遅れながら申しますが、私はこちらの冒険者ギルド職員をしておりますフィーネと言います。今は会計や依頼の仕分けなどを主にしておりますが、以前は受付嬢をしておりました」フィーネさんはそういうと、冒険者登…

004 能力の確認

≪稀人で初めてPVPに勝利したことにより、称号『勝利者』を獲得しました≫≪アルカナ『吊るされる男』の能力『忍耐の試練』により、称号『勝利者』は『連勝者』に向上しました≫視界が戻ると同時に、そんなアナウンスが聞こえてくる。 そして、目の前には…

003 稀人の少年

 稀人の少年は自分の世界に入っているのかこちらには気がついておらず、偶然空いていた正面の受付まで向かうと再び笑みを浮かべる。受付の女性はその表情に若干引き気味だ。 そんな時、一人の男性冒険者が少年に近づくと、右肩に軽く触れてこう言った。「お…

002 冒険者ギルドへ

 三人の子どもに案内されて街中を歩く。小さな広場を出ると、すぐそこには大通りがあり、その土の路上を沿う形で家々が並んでいる。 どうやら木造建築が多く、全体的に村から町に昇格したばかりという印象を受けた。 流石に歩道までは整備されていないか。…

001 現実からの逃避

 日々の疲労に嫌気がさしたことは無いだろうか? アットホームな職場と言いつつ、実際は奴隷労働所だと思ったことは? そう思ってしまった時、自己防衛の為だろうか、現実逃避をしてしまう。それはもう、自分の事を誰も知らない、しがらみの無い世界に行き…

004

 糸目の男の鍛冶屋に向かう道中、エフィンは見た目平然を装っていたが、内心ではかなり焦っていた。 何故ならば、この錬金鍛冶術というユニーク級スキルを見せることによって、利用されたり、はたまた奴隷として売られるかもしれないからであり、その場合エ…

003

 大男に路地裏へと連れてこられたエフィンは、早速手に持っていた袋を奪われる。「っち、やっぱりゴミしか入っていねえか」 大男は中身を確認するとそう言って、エフィンがせっかく集めた物ごと、その袋を適当な場所へ投げ捨てた。「あぁ!」 エフィンはそ…

002

次の日、エフィンはどうしたらこのスラム街の生活から抜け出せるかを考えていた。 そこでまず思い浮かぶのがウェストピッカーの効果でスキルを多く取得して強くなることで、エフィンはどうしたらスキルを多く手に入れられるか考える。 まず前提条件として、…

001

 この世界ではスキルというものがあり、どれも便利なものが多く、それを駆使してこの世界の住人たちは戦士や、魔法使と名乗れるようになる。 だがしかし、そんな万能なスキルであるが、1つだけ欠点があった。 それは、どの生物であろうと、所持できるスキ…

第4話

「よし、撮った」俺は今、廊下にいた妹を図鑑のカメラ機能で撮ったところだった。そして妹を無事撮ることに成功すると、俺は空き教室に戻る。どうだ? 図鑑に載ってるか? 誰も周りにいないことを確認すると、妹図鑑の図鑑機能を使い、撮った妹がちゃんと反…

第3話

「「「「「……」」」」」 どうしたんだ……正解なのか? それとも不正解なのか? 俺が答えた回答に、妹たちは沈黙する。 あと2回チャンスがあるとはいえ、それが俺をより不安にさせた。「……おにいちゃん。本当にケリーちゃんでいいの?」「え?」「も…