1.『あらすじ』
おもちゃがあるなら壊して遊ぼう!無垢で邪悪な、幼女の悪戯
ルーシー連邦の宣戦布告を受け、首都モスコーへ襲撃を敢行した二〇三大隊。モスコー侵入さえ危ういのではないかという帝国軍参謀本部の下馬評をいつもの如く覆し、駐留していた多国籍義勇軍を蹂躙。
連合王国の精鋭部隊「円卓」とドレイク家の魔導将校、ウィリアム・ドレイクをも圧倒した彼らの戦果は既に余人の想像を越えたものになっていた。しかし、ターニャが思い描く
「他国をして帝国の勝利を確信させるような襲撃」
は未だその全貌を見せてはおらず―?引用:KADOKAWA
※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。
2-1.『レビュー』
ルーシー連邦の首都モスコーを襲撃した二〇三大隊。
想像以上の成果を得たことで、ターニャたちは帝国中で英雄視される。
それは一部の上層部にも及んだが、当然頭を抱える者たちもいた。
モスコーへの襲撃は、示威行為程度だと予想されていたのだ。
それがふたを開けてみれば、モスコーで帝国旗が立てられ、帝国の国歌が街中で流れるまでに至った。
またこれを受けて、アルビオン連合王国が帝国を危険視し始める。
結果として、合衆国に連絡を取ることになってしまった。
場面は変わり、多大な成果を上げた二〇三大隊はひと時の安息を手にする。
その中でターニャの元へ、存在Xが現れた。
存在Xはとある選択肢を提示しながら、奇跡が集中した強敵について示唆をする。
だが選択肢に対して、ターニャが存在Xの思惑通りに動くはずがない。
強敵に対しても、足掻き続けることを決める。
そしてターニャは戦後に仲間たちと笑い合うため、次の戦場へと向かうのだった。
果たしてターニャは、無事にこの終わりなき戦争で生き残ることができるのであろうか。
2-2.『感想』
今巻ではモスコーを襲撃したことで英雄視されたり、存在Xに新たな強敵を示唆される展開です。
ルーシー連邦の首都モスコーを襲撃したことで、良くも悪くも成果を上げました。
それにより評価される一方で、頭を抱える者や二〇三大隊を危険視する国が現れます。
結果としてこれは、新たな戦争の火種に繋がっていきそうですね。
更に存在Xも現れて、たった一人に奇跡が集中していることが伝えられます。
加えて帝国を恨んでおり、いずれ衝突することは確実でした。
なので存在Xは、ターニャちゃんにとある選択肢を提示します。
まあどちらにしても、碌でもないことになりそうですね。
そんな今巻ではモスコーへの襲撃も終わったことで、二〇三大隊は一時の安息を手に入れます。
食事や酒で大いに盛り上がり、疲れを癒しました。
けれども悲しいかな。次の戦場が待っています。
最初は安全に生きることを目標にしていたターニャちゃんですが、今では戦後に仲間たちと笑い合うことが目標のようですね。
ターニャちゃんにはなんとか、生き延びて頂きたいです。
それはそうと今巻では、ターニャちゃんがサウナに入るシーンがありました。
もちろん、全裸です。
サウナで気持ちよくなるターニャちゃんは、中々見れませんね。(笑)
貴重なサービスシーンと言えるでしょう。
中身がおっさん? いったんそれは忘れてください。(笑)
ちなみに、寝巻着も可愛らしかったです。
アニメの二期も決まり、原作小説の13巻と14巻も8月と9月に二カ月連続刊行されるようですね。
今後ますます盛り上がりを見せていくと思うので、今後も目が離せません。
この機会に私も、積み本になっている原作を少しずつ消化していこうと思います。
モスコー襲撃で戦果を挙げる一方新たな強敵と一時の安息を得る今巻に興味がある方は、是非購入を検討してみてください。
3.『今回のレビュー書籍』
- タイトル:幼女戦記 (28)
- 原作:カルロ・ゼン
- 漫画:東條チカ
- キャラクター原案:篠月しのぶ
- 発売日:2023年8月25日
- 定価:748円 (本体680円+税)
- 発行:KADOKAWA
- レーベル:角川コミックス・エース
よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。
4.『関連書籍』
- 幼女戦記 (1) (角川コミックス・エース)
- 幼女戦記 (1) Deus lo vult
- 幼女戦記食堂 (1) (角川コミックス・エース)
【著者:カルロ・ゼンの別作品】
- 売国機関1 (BUNCH COMICS)
- 明日の敵と今日の握手を (1) (ヤングチャンピオンコミックス)
- テロール教授の怪しい授業(1) (モーニング KC)
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