【レビュー】幼女戦記1【感想】

1.『あらすじ』

幼女は、神を、信じない。
超合理主義エリートサラリーマンが転生したのは、なぜか幼女だった!? 魔法と小銃の入り乱れる異世界で、軍での出世&安全な後方勤務を目指すが、なぜかエースとして祭り上げられ……?

引用:KADOKAWA

※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。

2.『レビュー』

 務めている会社にてリストラを通告した主人公は、その腹いせに駅のホームで突き落とされてしまう。

 その結果死亡してしまったが、そこに創造主を名乗る人物が現れる。

 創造主を名乗るものは信仰心が足りないとして、主人公にこう言い放つ。

「非科学的な世界で、女に生まれ、戦争を知り、追い詰められるがよい!」

 そうして主人公は帝都ベルンにて、ターニャ・デグレチャフとして生を受けた。

 またターニャは創造主を名乗るものを存在Xという悪魔だとして憤怒する。

 更に運が良いのか悪いのか、魔導適性があったため帝国航空魔導士となり、士官候補生から准尉を経て、国境警備の最前線の戦争へと駆り出された。

 その後は運悪く敵に囲まれたので、安全を確保した上で仕方なく自爆を行い、無事に生還をする。

 加えて自爆したことが味方を救ったとして評価されて、銀翼突撃章を手に入れた。

 更に念願の後方勤務になったが、実験に巻きこまれた上で存在Xの干渉も受けてしまう。

 そうして何やかんやあり、再び最前線へと駆り出されたターニャ・デグレチャフの苦難は、まだまだ続く……といった流れになっています。

 ◆

 幼女戦記というタイトルとは裏腹に、戦記ものとしては最上のクオリティでしょう。

 史実の第二次世界大戦を彷彿とされ、ターニャちゃんの所属している国も、どこの国かイメージしやすいですね。

 ただしフィクションの物語なので、今後の展開がどうなるのかは分かりません。

 そうしたところもまた見どころでしょう。

 また作画も美しく、内容も素晴らしいこともあり、読んでいて展開に引き込まれます。

 ターニャちゃんの中身は成人男性ですが、こういったTSものにしては珍しく、勘違い恋愛要素は皆無ですね。

 勘違いした男が近づいてくることも無く、ユリ要素もありません。

 とにかく戦争! といった感じです。

 なので、TSものとして読む場合にはある意味注意が必要です。

 変わって戦争ものとしては、最高の作品でしょう。

 また帝国航空魔導士という銃から魔法を放つ戦闘が魅力的であり、個人戦闘飛行という特徴的で一風変わった戦記ものとなっています。

 史実に類似した戦争に魔法の要素を加えた戦記ものに興味がある方は、是非購入を検討してみてください。

3.『今回のレビュー書籍』

書籍情報
  • タイトル:幼女戦記1
  • 原作:カルロ・ゼン
  • 漫画:東條チカ
  • キャラクター原案:篠月しのぶ
  • 初版発行:2016年12月10日
  • 定価:638円(本体580円+税)
  • 発行:KADOKAWA
  • レーベル:角川コミックス・エース

 よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。

4.『関連書籍』

 

  • 幼女戦記 (1) Deus lo vult
  • 幼女戦記食堂 (1)

 


 

【著者:カルロ・ゼンの別作品】

  • 売国機関1
  • 明日の敵と今日の握手を 1
  • テロール教授の怪しい授業(1)

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