1.『あらすじ』
英傑の死に餞を、偽りの理想に鉄槌を
覚醒したメアリー・スーを前になす術もなく撃墜された帝国軍エース・オブ・エース「吟遊詩人」。彼の死は敵対国には勇気を、帝国には大いなる動揺と憔悴をもたらした。
この状況を重く見たターニャはルーシー連邦を目前にある決意を固める。
より鮮烈に、より衝撃的に、「吟遊詩人」の死が霞むほどの破壊と蹂躙をルーシー連邦に与えるという決意を。東方の空に白銀色の死が舞い踊る――
引用:KADOKAWA
※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。
2-1.『レビュー』
帝国軍のエース・オブ・エース吟遊詩人がやられてしまったことで、敵対国の士気が上昇してしまった。
また帝国軍はそれによって精鋭をこれ以上失わないために、今後精鋭を出し渋る可能性が出てくる。
現在ルーシー連邦の首都モスコーへの襲撃作戦を決行しようとしていたターニャ・デグレチャフは、それではいけないと考え、襲撃作戦をより衝撃的なものにすることにした。
そうすれば吟遊詩人の死を打ち消して、他国を牽制することができる。
また場面は変わりルーシー連邦の首都モスコーでは、内務人民委員部長官であるロリヤが仕事に追われていた。
使えない者の粛清と再教育に加えて国を発展させるために尽力しているのだが、あまりの激務にストレスが溜まってしまう。
なのでそのストレスをリフレッシュするために新たな花を探そうとロリヤが考えていた時、それは起こった。
ルーシー連邦の首都モスコーが、ターニャ・デグレチャフ率いる第二〇三航空魔導大隊によって襲撃されたのだ。
ロリヤはその光景の中から、偶然にもターニャを見つけてしまう。
そして欲望の妄想を口走りながら、ロリヤは是が非にでもターニャを手に入れたくなってしまった。
しかしロリヤがそんな妄言を言っている最中、別の場所ではルーシー連邦の指導者が神との邂逅を果たして力を手にしてしまう。
果たしてターニャ・デグレチャフは、首都モスコーの襲撃を無事に達成することができるのであろうか。
2-2.『感想』
今巻ではターニャちゃんが率いる第二〇三航空魔導大隊が、ルーシー連邦の首都モスコーを襲撃するのがメインになっています。
また帝国軍のエース・オブ・エース吟遊詩人がやられてしまったので、その事実を打ち消すほどの戦果が必要だったようですね。
なのでターニャちゃんは、本来よりも派手に襲撃作戦を行いました。
しかしそんな最中ルーシー連邦の指導者が存在✕の仲間の神? のような方に出会ってしまいます。
加えてどうやら力を与えられてしまったようで、同じ神の力を持つターニャちゃんでなければ歯が立たないようですね。
当然注意が必要な敵ではありますが、正直それよりも別の人物の方がある意味凄すぎて、影が薄かった印象でした。
はい。ロリコンのロリヤさんの存在感が強すぎです。
偶然見かけたターニャちゃんに対して、酷い妄想を口走っていました。
背景には完全にモザイクがかかっており、コンプエース編集部が『このモザイクは外せません』と言葉を添えるほどです。
きっと、薄い本のような妄想をしていたのでしょう。
今後ターニャちゃんとロリヤさんが出会った時、どのようなことが起きるのか目が離せませんね。
そして少しずつ増えていく神の力を持つ存在との対決も楽しみです。
特に吟遊詩人を倒したメアリーちゃんとの対決が待ち遠しいですね。
帝国軍のエースがやられたことを払拭するために、より派手にルーシー連邦の首都モスコーを襲撃する今巻に興味がある方は、是非購入を検討してみてください。
3.『今回のレビュー書籍』
- タイトル:幼女戦記 (27)
- 原作:カルロ・ゼン
- 漫画:東條チカ
- キャラクター原案:篠月しのぶ
- 発売日:2023年3月25日
- 定価:726円(本体660円+税)
- 発行:KADOKAWA
- レーベル:角川コミックス・エース
よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。
4.『関連書籍』
- 幼女戦記 (1) (角川コミックス・エース)
- 幼女戦記食堂 (1) (角川コミックス・エース)
- 幼女戦記 (1) Deus lo vult
【著者:カルロ・ゼンの別作品】
- 売国機関1 (BUNCH COMICS)
- 明日の敵と今日の握手を 1 (1) (ヤングチャンピオンコミックス)
- テロール教授の怪しい授業(1) (モーニング KC)
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