【レビュー】Fate/strange Fake(8)【感想】

1.『あらすじ』

イシュタル討伐戦線勃発。スノーフィールドに災厄が降り注ぐ。

 呼び寄せられた巨大台風――天の牡牛によって混乱する聖杯戦争。人理を否定するがごとき女神の暴虐を許すまいと、宝具を撃ち放つランサー。そこに立ちはだかるのはランサーにとって因縁の怪物、真バーサーカーだった。さらには神を憎み抗う復讐者による魔矢の洪水が降り注ぎ、『ネオ・イシュタル神殿』を中心に大規模な衝突が始まった。
 そして、一人のサーヴァントが影の中から女神に告げる。
『――汝に、晩鐘を届けに来た』
 一方、非常事態の中で共闘を目指すマスターとサーヴァントたちが渓谷にて合流する。だが、エルメロイ教室の面々を前にアヤカは……。

引用:電撃文庫

※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。

2-1.『レビュー』

 偽りの聖杯戦争が行われている地、スノーフィールド。

 様々なマスターやサーヴァントが入り乱れ、偽りの聖杯戦争は新たな展開を迎える。

 ネオ・イシュタル神殿を作り上げ、真バーサーカーとそのマスターを従えるイシュタル神。

 それに対抗するために、ほぼ全てのマスターとサーヴァントが動き出す。

 行動を起こす者の中には、ロードエルメロイⅡ世の教室出の生徒たちの姿もあった。

 そのメンバーの中には、冬木の聖杯戦争を生き延びた遠坂凛とうさかりんの姿も見られる。

 加えて彼らエルメロイ教室の面々には、姿を変えてしまったフラットを救出する目的もあった。

 だがそれよりも先に放置できないイシュタルに対処するため、エルメロイ教室の面々は真ライダーとそのマスターを仲間に引き入れている。

 また他のマスターにも、同盟の勧誘を行った。

 そしてエルメロイ教室の面々の元へ、アヤカ・サイジョウとセイバーが合流したのである。

 当然彼女とは別のアヤカと面識のある彼らは、彼女の正体を酷く怪しむのであった。

 更に別の場所でもイシュタルに対抗するため、シグマやエルキドゥなども動き出す。

 加えてファルデウスのサーヴァントである真アサシンも、その隠密性を持ってイシュタルに辿り着くのであった。

 果たしてエルメロイ教室の面々や他のマスターサーとヴァントたちは、イシュタルを倒すことができるのであろうか。

2-2.『感想』

 今巻ではネオ・イシュタル神殿を築くイシュタル神を倒すために、多くのマスターやサーヴァントたちが立ち向かう展開となっています。

 まず初めにイシュタル神は、小聖杯の器であるフィリアさんの体を得ていました。

 ちなみにフィリアさんとは、アインツベルンのホムンクルスのことになります。

 つまりフィリアさんの肉体を得ているイシュタル神は、小聖杯の力によって敗れたサーヴァントの魂を吸収することができるということですね。

 それは結果として神性を増やすことに繋がるので、早急に殲滅せんめつする必要があるわけです。

 またイレギュラーな存在として、アメリカがスノーフィールドを葬る判断に繋がった原因でもありますね。

 イシュタル神を排除することで、その決断を停止させられる可能性もありました。

 まあそれに加えて、姿を変えてしまったフラット君もどうにかする必要もあるようですが。(^-^;

 なので多くの陣営が、イシュタル神を狙うことになったわけですね。

 次にこの巻ではあの遠坂凛ちゃんが登場したのですが、イシュタル神と出会った時には色んな意味でワクワクしました。(笑)

 FGOを知っている人であれば、おそらく分かると思います。

 そして他にもエルメロイ教室の面々が登場しており、協力してイシュタル神に立ち向かう感じでした。

 あとはエルメロイ教室の面々とは距離を置いて別に動いていたシグマ君ですが、彼が何気に一番活躍していた気がします。

 シグマ君が動いていなければ、あの結果には至らなかったでしょう。

 加えてこの巻は激戦だったので、当然脱落者も出ました。

 この偽りの聖杯戦争も、終わりが近づいてきましたね。

 あとがきにはあと二巻ほどと書かれていたのですが、果たしてそれで終わるでしょうか。

 当初は五巻で終わる予定だった気がするので、この先二巻以上巻数が伸びても驚きません。

 それと一巻を読んだときの私の予想を大きく上回ったので、今後の展開は全く予想できませんね。

 特にフラット君については、一番驚いたかもしれないです。

 彼は絶対生き残ると思っていたので。

 しかし何やらエルメロイ教室の面々はフラット君を助けるために来たようなので、今後はどうなるのか分かりませんね。

 どちらにしても私の想像を遥かに凌駕りょうがしているので、次巻以降も楽しみです。

 イシュタル神を倒すために各陣営が協力して動き出す今巻に興味がある方は、是非購入を検討してみてください。

3.『今回のレビュー書籍』

書籍情報
  • タイトル:Fate/strange Fake(8)
  • 著者:成田良悟
  • イラスト:森井しづき
  • 原作:TYPE-MOON
  • 発売日: 2023年2月10日
  • 定価:748円(本体680円+税)
  • 発行:KADOKAWA
  • レーベル:電撃文庫

 よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。

4.『関連書籍』

 

  • Fate/strange Fake (1) (電撃文庫)

  • Fate/strange Fake (2) (電撃文庫)

  • Fate/strange Fake (3) (電撃文庫)

 


 

【著者:成田良悟の別作品】

  • デュラララ!! (電撃文庫)

  • バッカーノ! The Rolling Bootlegs (電撃文庫)

 


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