1.『あらすじ』
「おまえはもう【存在】していないのよ」
新学期が始まったばかりの高校生・坂井悠二は、いつものように「日常」を生活していた。 だが彼はある日突然、【非日常】に襲われる。 人の存在を灯りに変え、その灯りを吸い取る謎の男、フリアグネに襲われたのだ。 しかし、同時に彼の前に一人の少女が現れた。 彼女によって助けられた少女は、謎の言葉を悠二に告げる。 「おまえはもう【存在】していないのよ」と。
引用:電撃文庫
※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。
2-1.『レビュー』
主人公坂井悠二はある日人々が静止する世界、封絶に閉じ込められた。
そこに、紅世の徒の下僕、燐子と呼ばれる化け物が現れる。
燐子は存在の力を集めるために、人々を次々に喰らっていく。
そして悠二は、突然のことに戸惑い動けずにいたところを捕まり、燐子に食べられそうになった。
しかし、そこに炎髪灼眼の少女が現れ、間一髪のところで助かる。
少女はフレイムヘイズという存在であり、世界に歪みを作り出す紅世の徒や燐子を倒しているのだという。
悠二は助けられたことに感謝するが、実のところ悠二は既に死んでおり、今はその残りカスであるトーチになっていた。
トーチとは、世界が急に歪まないためのクッション材のような存在であり、存在の力が全て燃え尽きると消滅し、人々の記憶からも消えてしまう。
封絶の中で動けたのは、悠二が”ミステス”という宝具を秘めた存在だからである。
またその後悠二がミステスであることを燐子を通じて、紅世の徒の王フリアグネに知られてしまった。
フリアグネは宝具を集めるコレクターであり、悠二は不運にも狙われることになる。
そのことを危惧した少女は、宝具を守るために悠二が消滅するまで護衛することにした。
悠二はいつまでも名前を知らないことは不便だと少女に名前を訊くが、どうやら名前が無いようである。
なので悠二は少女の使っている大太刀、贄殿遮那から名前を取り、少女のことを”シャナ”と呼ぶことにした。
この出会いにより、二人の物語が始まっていく。
2-2.『感想』
このライトノベルは宝具を宿すトーチ、ミステスになってしまった少年と、フレイムヘイズの少女の物語を描くアクション小説です。
様々な専門用語が出てきますが、それがまた中二心をくすぐりますね。
また灼眼のシャナと言えば、2000年代初頭の名作です。
今読んでも、十分楽しめました。
少し古いからと敬遠するのは損ですよ!
私は読んでいて、シャナちゃんの「うるさいうるさいうるさい」が釘宮さんの声で脳内再生されます。
昔発症した釘宮病が蘇りかけました。
懐かしいですね。
え? 分からない? これが、ジェネレーションギャップか……。
まあそれはともかく、この灼眼のシャナはライトノベルが好きであれば、お勧めできる一冊ですね。
アニメも3期放送されており、OVAや映画を含めると全部で6本あります。
オープニング曲やエンディング曲もカッコイイ曲が多いですね。
個人的には、KOTOKOさんのLight My Fireが好きです。
紅世の徒と戦う炎髪灼眼のフレイムヘイズ、灼眼のシャナに興味がある方は、是非購入を検討してみてください。
3.『今回のレビュー書籍』
- タイトル:灼眼のシャナ
- 著者:高橋弥七郎
- イラスト:いとうのいぢ
- 初版発行:2002年11月10日発売
- 定価:649円(本体590円+税)
- 発行:KADOKAWA
- レーベル:電撃文庫
よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。
4.『関連書籍』
- 灼眼のシャナ0 (電撃文庫)
- 灼眼のシャナS (電撃文庫)
- 灼眼のシャナ(1) (電撃コミックス)
- 灼眼のシャナX Eternal song -遙かなる歌-(1) (電撃コミックス)
【著者:高橋弥七郎の別作品】
- A/Bエクストリーム CASE-314[エンペラー] (電撃文庫)
- カナエの星 (電撃文庫)
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