1.『あらすじ』
へっぽこ魔女が魔法学校入学を目指す、魔法予備校ファンタジー開幕!
召喚禁域魔法学校マレフィキウム。誰もが知り、誰もが目指し、誰もが夢見て、しかし大陸中にいる少女達の実に九九・九九九九%以上が屈辱と挫折を味わう『魔女達』の超難関校。物語の舞台は、名門召喚禁域魔法学校マレフィキウム――ではなく……。
「受験を頑張って来年は召喚禁域魔法学校マレフィキウムに合格なの!」
魔女見習いヴィオシア・モデストラッキーも魔女を夢見る少女のひとり。手には0点の答案用紙、このままでは合格など夢のまた夢。しかし、彼女には頼れる助っ人がいるのだ。
「アンタを必ず合格させる。こいつはそういう『指導契約』だぜ」
最強の家庭教師・妙想矢頃とともにヴィオシアは魔法学校入学を目指す!引用:電撃文庫
※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。
2-1.『レビュー』
99.9999%が落ちる魔女たちの超難関校、召喚禁域魔法学校マレフィキウム。
魔女見習いヴィオシア・モデストラッキーも、入学を夢見る少女の一人だ。
そんなヴィオシアに手を貸すのは、家庭教師の少年、妙想矢頃である。
矢頃は生徒を必ず合格させる、ナビゲートイグザムの異名を持つ人物であった。
しかしヴィオシアは矢頃をもってしても、手のかかる生徒である。
テストをしてみれば、まじめにやっても0点を叩き出す困った生徒だ。
けれども矢頃は諦めず、ヴィオシアをマレフィキウムへと入学させるために面倒を見ていく。
その途中で同じく入学を夢見る少女、ドロテア・ロックプールや、メレーエ・スパラティブと交友を深めていった。
また浪人中の魔女たちが溢れる学都市では、暗い欲望や足の引っ張り合いが早々にして起きる。
ヴィオシアは友人が事件に巻き込まれると、放っておけずに助けに向かう。
だが見習い魔女のヴィオシアには、事件への対処は困難だった。
そんな時、男性は魔法を使えないという現実を覆して、矢頃が立ち上がる。
こうして魔法の力を失い異世界である地球から魔法を引き出す世界で、ヴィオシアは様々な問題に直面していくのであった。
果たしてヴィオシアは、無事に召喚禁域魔法学校マレフィキウムに合格することができるのであろうか。
2-2.『感想』
この小説はポンコツ魔女見習いのヴィオシアちゃんと、家庭教師である矢頃君が夢に向かって切磋琢磨していく物語です。
魔女たちが夢見る超難関校、召喚禁域魔法学校マレフィキウム。
そこへ入学するために、ヴィオシアちゃんは日々勉強を頑張っています。
しかしどうにもポンコツで、テストは0点が当たり前でした。
99.9999%が落ちるらしいので、現状の合格は絶望的ですね。
ですが家庭教師である矢頃君は、そんな学校に生徒を必ず合格させるという凄い人物でした。
何やら矢頃君にも夢があるようでして、その夢のためにヴィオシアちゃんを手伝っているようです。
それはそうと、ヴィオシアちゃんの口癖である『なの』が可愛らしいですね。
またハロウィンっぽい恰好も、似合っていて素晴らしいです。
他の子たちも可愛らしく、上半身を包帯だけ巻いているドロシアちゃんや、空賊と軍服を足したような恰好のメレーエちゃんなど個性豊かでした。
加えて世界観の設定が凄まじく、専門用語がいくつも出てきます。
それと文章量も多いので、読み終わるまで時間がかかってしまいました。(^-^;
ですがその分満足度が高く、戦闘シーンは流石としか言いようがありません。
こうした敵の弱点を突かなければ倒せないというのも、やはり良いですね。
もちろん無双や特別感というのも完備されており、矢頃君は男性ですが魔法が使えるようです。
この作品内では本来男性は魔法の力を失っており、使えないようでした。
更に矢頃君自身、なにやら秘密を抱えているようです。
今後矢頃君の秘密がどのように解き明かされていくのか、そちらも楽しみですね。
引き続き、この作品を読んでいこうと思います。
超難関魔法学校に挑むポンコツ0点魔女見習いとその家庭教師の物語に興味がある方は、是非購入を検討してみてください。
3.『今回のレビュー書籍』
- タイトル:赤点魔女に異世界最強の個別指導を!
- 著者:鎌池和馬
- イラスト:あろあ
- 発売日:2023年10月6日
- 定価:770円(本体700円+税)
- 発行:KADOKAWA
- レーベル:電撃文庫
よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。
4.『関連書籍』
【著者:鎌池和馬の別作品】
- とある魔術の禁書目録 (電撃文庫)
- 新約 とある魔術の禁書目録 (電撃文庫)
- 創約 とある魔術の禁書目録 (電撃文庫)
- とある科学の超電磁砲 (電撃文庫)
- とある暗部の少女共棲 (電撃文庫)
コメントを残す