【レビュー】アルゴノゥト前章 道化行進 ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 英雄譚【感想】

1.『あらすじ』

ベル・クラネルに根差す、“始まりの英雄”の物語が待望の書籍化!

『アルゴノゥト』
『神の恩恵』など存在しなかった、古代初期を舞台にした物語。
今も数々の説話として受け継がれる、一人の男の英雄譚。歴代の英雄の中でも、圧倒的にひ弱で、冴えない英雄。しかし彼を『始まりの英雄』と呼ぶ者もいる。
何故、アルゴノゥトは『始まりの英雄』などと呼ばれるのか?

これは、とある滑稽な男の話。
不相応な望みを持ち、幾多の思惑に翻弄され、それでも愚者を貫いた一人の道化の物語。

さぁ、『喜劇』を始めましょう。

引用:SB Creative

※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。

2-1.『レビュー』

 アルゴノゥト。 

 神の恩恵が無く、魔物に蹂躙じゅうりんされ続ける古代数千年前の物語である。

 物語の主人公は、愚者ぐしゃ道化どうけと呼ばれた只人ただびとの少年、アルゴノゥト。

 突拍子の無い行動で問題を日々起こしては、毎回半妖精ハーフエルフで妹のフィーナが尻ぬぐいをしていた。

 けれどもそんなアルゴノゥトの行動は、人々を笑顔にする。

 またふざけた行動にも理由があった。

 彼は道化だが、馬鹿ではない。

 そんなアルゴノゥトには、英雄になるという夢があった。

 なので日々英雄を目指し、英雄日誌をつづるのである。

 しかしそんなある日、楽園と呼ばれる王都にて英雄候補の募集が行われたことを聞いてしまう。

 英雄を目指すアルゴノゥトは、当然参加するためにフィーナを連れて村を出るのであった。

 加えて道中では、偶然出会った狼人ウェアウルフのユーリも同行することになる。

 そうして王都を目指す訳だが、アルゴノゥトは逃げ足こそ速いが戦闘は全くできない。

 妹のフィーナと狼人ウェアウルフのユーリに、魔物との戦闘を任せ続けるのであった。

 それからやっとの思いで王都の王城に辿り着くと、英雄になるために数多くの人々がひしめき合っている。

 この中から英雄を選定するために、試験が行われることになった。

 内容はこの中で勝ち残った10人を、英雄候補にするというものである。

 当然ひ弱なアルゴノゥトは、妹の陰に隠れてやり過ごすのであった。

 そして後半では、この国の姫であるアリアドネとアルゴノゥトは出会う。

 だが皮肉にも、二人の出会いによって運命が動き出す。

 隠された秘密を知り、アルゴノゥトは絶望しかけてしまう。

 それでも笑顔を絶やさないアルゴノゥトは、悲劇を喜劇へと変えるために動き出すのであった。

 果たして後に”始まりの英雄”と呼ばれるようになるアルゴノゥトは、どのようにして英雄へと成り上がっていくのであろうか。

2-2.『感想』

 この小説は、ダンまちが始まる数千年前を題材にしたストーリーになっています。

 神の恩恵が無かった古代であり、後に始まりの英雄と呼ばれるアルゴノゥト君の英雄譚です。

 ダンまちで度々目にする”アルゴノゥト”とは、いったいどのような人物であったのか知ることができました。

 アルゴノゥト君は、高潔で力強い人物ではありません。

 愚者や道化と呼ばれており、戦闘はからっきしです。

 唯一優れているのは、口先と逃げ足くらいなものですね。

 容姿こそダンまちのベル君にそっくりですが、内面は真逆のような人物です。

 しかしその芯の部分では、どこかベル君と通じるものがありますね。

 誰かを笑顔にしたい。困っている人を見逃せない。

 自身を道化にすることで、悲劇を喜劇に変えていきます。

 アルゴノゥト君とは、そのような人物でした。

 だからこそ普通では諦めてしまうような困難にも、彼は立ち向かいます。

 王都の闇を知り、それでもアリアドネちゃんを助けるために動き出しました。

 けれどもやはり、ひ弱なアルゴノゥト君ではどうにもなりません。

 正直この前章では、まったく英雄に成れる光景が見えませんでした。

 絶望におちいり、追い詰められてしまいます。

 次巻の後章でどのようにして巻き返していくのか、気になって仕方がないですね。

 それはそうとベル君とミノタウロスの縁は、このアルゴノゥトから始まっていたのかもしれません。

 アルゴノゥト君は弱いので現状では勝てる見込みがないですが、後章で力を付ける感じでしょうか。

 最後にはあのキャラの先祖が出てきたので、力を借りる気がします。

 これは、次巻も見逃せないですね。

 後に始まりの英雄と呼ばれるアルゴノゥト君の物語が綴られた今巻に興味がある方は、是非購入を検討してみてください。

3.『今回のレビュー書籍』

書籍情報
  • タイトル:アルゴノゥト前章 道化行進 ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 英雄譚
  • 著者:大森藤ノ
  • イラスト:かかげ
  • 発売日:2023年7月14日
  • 定価:定価:748円(本体680円+10%税)
  • 発行:SBクリエイティブ
  • レーベル:GA文庫

 よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。

4.『関連書籍』

 

  • ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか (GA文庫)

  • ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア (GA文庫)

  • アストレア・レコード1 邪悪胎動 ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 英雄譚 (GA文庫)

  • ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 掌編集1 (GA文庫)

  • ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか オラリオ・ストーリーズ (GA文庫)

 

5.『アニメ配信情報』

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