1.『あらすじ』
迷宮都市オラリオ――「ダンジョン」と
通称される地下迷宮を保有する巨大都市。
夢を追ってやってきた少年が、一人の
小さな「神様」と出会ってからの半年間に
散らされた、小さな挿話の数々から振り
返る、少年の冒険の軌跡。
「ダンまち」本編シリーズの店舗特典
ショートストーリーや限定版収録の短編
のほか、書き下ろし短編も収録した
掌編集第1弾!引用:SB Creative
※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。
2-1.『レビュー』
これまで発売された『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』の店舗特典や短編をまとめたのが今書である。
加えて書き下ろしストーリーや未発表の内容も含まれているので、ダンまちファンなら必見だ。
またボリュームも十分であり、およそ380ページとなっている。
原作の1巻から17巻までの短編が並んでいるので、内容を思い出しながら読むことで懐かしい気持ちになった。
主人公ベル・クラネルが最初にオラリオへとやってきた時の初々しさを、再び感じることができる。
なお店舗特典などの短編は主にほのぼのとした内容が多く、仲間たちと過ごす平和な一時が描かれていた。
だが中には本編に載せてもおかしくない内容も含まれており、知ることでよりダンまちを楽しめること間違いなしである。
もしかしたらページ数の問題により、泣く泣く本編でカットした内容だったのかもしれない。
ダンまちの世界観をより広げるために、一度手に取ってみるのはいかがだろうか?
2-2.『感想』
ダンまちの短編集として発売されたのが、この掌編です。
店舗特典だったものがメインなので、一つ一つの話は短いものが多いですね。
しかし中にはそれなりのページ数のものもあり、話の数も多いので読み応えは十分です。
それと未発表の話や書き下ろしエピソードもあるので、ファンにはたまらない一冊ですね。
本編ではおそらくあまり語られなかったあのキャラが、ベル君に惚れる話なども含まれています。
読んでみて、これが特典だったことには驚きました。
もし仮に本編に載っていたとしても、まったく違和感がありません。
まあ本編はページ数がとても多いので、おそらく入りきらなかったのでしょう。
他にもその巻の特典全てが一つのテーマで書かれているのもあり、こうして一冊の本で読めるとはとても贅沢ですね。
ベル君がヒロインたちの水浴びを覗いてしまったことに対するそれぞれの反応などは、ニヤニヤしながら読ませていただきました。
また話は少し変わりますがよくよく考えると、ダンまちも発売から約十年ほど経っているのですね。
今書は一巻からの短編で始まっているので、とても懐かしい気持ちになりました。
最初はあんなに弱かったベル君も、今ではあれだけ強くなっていることを思えば、なんだか感慨深いですね。
ああ、早く本編の続きが読みたいなぁ。
これまでの店舗特典や短編に加えて、未発表の話や書き下ろしエピソードに興味がある方は是非購入を検討してみてください。
3.『今回のレビュー書籍』
- タイトル:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 掌編集1
- 著者:大森藤ノ
- イラスト:ニリツ
- 発売日:2023年4月14日
- 定価:定価:748円(本体680円+10%税)
- 発行:SBクリエイティブ
- レーベル:GA文庫
よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。
4.『関連書籍』
- ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか (GA文庫)
- ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア (GA文庫)
- アストレア・レコード1 邪悪胎動 ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 英雄譚 (GA文庫)
- ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか (1) (ヤングガンガンコミックス)
【著者:大森藤ノの別作品】
- 杖と剣のウィストリア(1) (講談社コミックス)
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