1.『あらすじ』
このラブコメ、みんな手遅れ。
俺、九重雪兎は女運が悪い。昔から何かとトラブルに巻き込まれ、母親には疎まれ、姉には嫌われ、両想いだと思っていた幼馴染には告白前にフラれ、傷心中に嘘告される始末。
すっかり感情がぶっ壊れて色々と手遅れなんだけど――
「私が悪いの……全部私が――」
「ごめんなさいユキ! アレはそんなじゃなくて――」
何故か俺にトラウマを与えた女性達がチラチラこっちを見てる気がする……。
これは傷つきすぎて好意を受け止められなくなった少年と、そんな彼を傷つけてしまった女性達による、手遅れから始まる全く始まらない勘違いラブコメディ!引用:OVER LAP
※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。
2-1.『レビュー』
主人公の九重雪兎には、つらい過去があった。
幼馴染に告白しようと思えば、その前に幼馴染に彼氏ができてしまう。
それで傷心から部活に精を出せば、大事な大会前に距離の近かった女友達に嘘告白された上、事故に遭ってしまった。
また母には疎まれ、姉には嫌われていると雪兎は思っている。
そんな辛い過去が過ぎ去り、高校生になった。
しかし雪兎はの受難は、まだまだ続く。
クラスメイトには幼馴染である硯川灯凪と、嘘告白をした神代汐里がいた。
それにより雪兎は自己紹介時に、卑屈で自虐的な言葉を口走る始末である。
だがそんな雪兎の考えとは裏腹に、二人は過去の出来事を後悔していた。
本当は雪兎のことが好きだったのに、すれ違いと勘違いで関係が崩壊したのである。
クラスメイトになったことで、二人はもう一度雪兎と仲良くなるため、近づくのであった。
また母親と姉も雪兎のことを嫌っておらず、心配で仕方がない。
仲の良い家族になるために、頭を悩ませている。
果たして雪兎はこの勘違いとすれ違いを解消して、関係を取り戻せるのであろうか。
2-2.『感想』
この小説はトラウマを植え付けた女性たちと、雪兎君の関係を描いた勘違いラブコメです。
悪いタイミングや勘違いが積み重なった結果、ヒロインたちは雪兎君にトラウマを植え付けてしまいました。
それにより、感情がどこか壊れてしまった雪兎君。
高校に上がり、そのトラウマを与えた女子たちが関係を戻すために、近づいてくる感じですね。
しかし好意を上手く受け取ることができない雪兎君は、彼女たちの本当の気持ちに中々気が付きません。
雪兎君とヒロイン、どちらも不幸なバッドエンドから始まり、それが続く訳ですね。
最初はタイトルから、トラウマを与えた女子たちにざまぁする物語かと思っていました。
しかし読んでみると、ある意味ざまぁ後といいますか、ヒロインたちも現在進行形で傷ついている感じですね。
陰鬱な展開が続くので、正直人を選ぶ作品です。
私も読んでいて主人公の気持ちが移ったのか、過去の鬱状態の記憶が呼び起されるほどでした。
(^-^;
一応ギャグパートとお色気パートもあり、その部分は面白いです。
また苦しい展開が続きますが、なぜか引き込まれる魅力のある作品ですね。
最後の方では主人公にも変化が現れて、少しずつ状況が改善していきます。
次巻からは、本格的に変わっていきそうですね。
また主人公の周りには、トラウマを与える女性たちが次々に集まってきますが、美少女と美人が多いです。
加えてその女性たちはトラウマを与えたことに酷く後悔しており、主人公にある意味執着をみせる感じですね。
全てを乗り越えたとき、雪兎君はハーレムを築けるかもしれません。
いろんな意味で、雪兎君には頑張ってほしいですね。
そういう訳で引き続き、この作品を読んでいこうと思います。
トラウマを植え付けた女子たちとの関係を改善させていく物語に興味がある方は、是非購入を検討してみてください。
3.『今回のレビュー書籍』
- タイトル:俺にトラウマを与えた女子達がチラチラ見てくるけど、残念ですが手遅れです 1
- 著者:御堂ユラギ
- イラスト:緜
- 発売日:2022年4月25日
- 定価:715円(税込)
- 発行:オーバーラップ
- レーベル:オーバーラップ文庫
よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。
4.『関連書籍』
- 俺にトラウマを与えた女子達がチラチラ見てくるけど、残念ですが手遅れです 2 (オーバーラップ文庫)
- 俺にトラウマを与えた女子達がチラチラ見てくるけど、残念ですが手遅れです 3 (オーバーラップ文庫)
【著者:御堂ユラギの別作品】
- もう全部俺一人でいいんじゃないか?奴隷殺しの聖杯使い(ギフトメーカー) (UGnovels)
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