1.『あらすじ』
禁忌の狭間――ささやかな平穏。
レイジュ族の里で勇者殺しの咎を背負ったジルバギアスは魔王城へと帰還する。
そんな彼を待ち受けていたのは――【氷獄男裸祭り】だった!? 10年に1度開催されるという冬の奇祭に、魔王城の空気が熱を帯びる!
さらには、人化の魔法を使ったレイラが身に着けられるドラゴンの鞍の魔法具製作をドワーフに依頼したところ、完成したのは露出の多い際どい服――いや、もはや革紐で!?
――つかの間の平穏は、雪解けとともに終わりを告げる。ジルバギアスの魔王子としての初陣は、デフテロス王国の王都・エヴァロティ攻略戦。
守るべきものを蹂躙する戦いが始まろうとしていた。引用:OVERLAP
※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。
2-1.『レビュー』
レイジュ族の里から、ジルバギアスは無事に魔王城へと戻ってきた。
そこで一時の平穏を迎えるが、直近では初陣を控えている。
また今後のためにも、いくつか布石を打っておく必要があった。
なのでまずは魔王ゴルドギアスに対し、エンマの死霊術がいかに驚異的を説明する。
それによりジルバギアスは、死霊術を独自に研究する場所を手に入れた。
当然そこで死霊術の研究も行うが、魔族には見せられない実験なども行う予定である。
他にも竜状態のレイラに上手く乗るため、鞍を作ることを決めた。
鎧の時と同様にドワーフに力を借りるのだが、そこでクセモーヌという腕は確かだがクセの強い人物を紹介される。
そうして無事に鞍が出来上がるのだが、人型時ではほぼ全裸に近い革紐だけの卑猥な装備となってしまう。
しかし性能は確かなので、上手く活用していくことを決める。
更に魔王城では、十年に一度の氷獄男裸祭りが開催された。
男たちが裸で殴り合う行事であり、800年も続く伝統的なものである。
ジルバギアスも嫌々ながら、それに参加するのであった。
果たしてジルバギアスは、この祭りで活躍することができるのであろうか。
2-2.『感想』
この四巻では魔王城に帰ってきたジル君が、初陣前にあれこれ準備を進める展開です。
レイラちゃんの卑猥な革紐の鞍を作ったり、死霊術用の研究場所を手に入れる感じですね。
他にもエンマちゃんから死霊術を教わったり、十年に一度の氷獄男裸祭りに参加しました。
ある意味、日常回という感じでしょうか。
穏やかな日もあり、レイラちゃんやリリアナちゃんとゆっくり過ごしました。
それと今巻にはガルーニャちゃんの挿絵があるのですが、想像以上にケモ度が高いですね。
私もガルーニャちゃんを、是非撫でてみたいです。
おそらく、毛触りが良いこと間違いなしでしょう。
あとはリリアナちゃん視点も書かれており、言葉尻に”犬なので”と書かれるのが個人的に好きです。
それと、リリアナちゃんの記憶が戻りそうな予兆がありますね。
web版通りであれば、あのタイミングになると思われます。
しかしそれは、まだ当分先ですね。
他には、レイラちゃんの鞍がヤバいです。
カラーイラストになっており、すごくえっちでした。(笑)
竜だと鞍になりますが、人型だと革紐で上半身を隠しているだけですね。
一言で言うと、最高です。
これをイラストで見られる日が来るとは、読者として嬉しい限りですね。
そして今巻の最後では、いよいよ初陣のために出発しました。
次の五巻では、人族との戦いが始まります。
ジル君には、試練が待ち構えていますね。
けれども、ここで止まる訳には行きません。
辛く厳しい戦いになりますが、個人的にはとても読むのが楽しみです。
今巻では配下であるオリバー君視点も書き足されているので、より感情移入ができる予感がしますね。
記憶がおぼろげなのですが、おそらくこのシーンはweb版には無かった気がします。
次巻もweb版に無い部分がどのように増えるのか、そちらも要チェックですね。
そういう訳で引き続き、この作品を読んでいこうと思います。
魔王城へと帰還したジル君が初陣前に穏やかな日々を過ごす展開に興味がある方は、是非購入を検討してみてください。
3.『今回のレビュー書籍』
- タイトル:第七魔王子ジルバギアスの魔王傾国記Ⅳ
- 著者:甘木智彬
- イラスト:輝竜司
- 発売日:2024年1月25日
- 定価: 847円(税込)
- 発行:オーバーラップ
- レーベル:オーバーラップ文庫
よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。
4.『関連書籍』
- 第七魔王子ジルバギアスの魔王傾国記Ⅰ (オーバーラップ文庫)
- 第七魔王子ジルバギアスの魔王傾国記Ⅱ (オーバーラップ文庫)
- 第七魔王子ジルバギアスの魔王傾国記Ⅲ (オーバーラップ文庫)
- 第七魔王子ジルバギアスの魔王傾国記Ⅰ (ガルドコミックス)
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