1.『あらすじ』
ただし、彼女は俺がロシア語わかることを知らない。
「И наменятоже обрати внимание」「え、なに?」「別に? 『こいつホント馬鹿だわ』って言っただけ」「ロシア語で罵倒やめてくれる!?」俺の隣の席に座る絶世の銀髪美少女、アーリャさんはフッと勝ち誇った笑みを浮かべていた。
……だが、事実は違う。さっきのロシア語、彼女は「私のことかまってよ」と言っていたのだ!
実は俺、久瀬政近のロシア語リスニングはネイティブレベルなのである。
そんな事とは露知らず、今日も甘々なロシア語でデレてくるアーリャさんにニヤニヤが止まらない!?
全生徒憧れの的、超ハイスペックなロシアンJKとの青春ラブコメディ!引用:KADOKAWA
※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。
2-1.『レビュー』
私立征嶺学園に通う主人公、久世政近。
そんな政近の隣の席には、一年前から同じ人物が座っていた。
名前をアリサ・ミハイロヴナ・九条といい、孤高のお姫様と呼ばれている美少女である。
成績優秀で生徒会の会計も務めており、学年の二大美姫の一人でもあった。
その美少女に対して、政近は愛称のアーリャと直接呼んでいる。
アーリャは普段他の人物には基本塩対応だが、政近だけには何かと小言を口にしていた。
そんな気軽な関係であるが、時よりアーリャの口から、ボソッとロシア語が呟かれる。
周囲の生徒たちは、ロシア語が分からずに気にもしない。
だが、政近はネイティブレベルでロシア語が分かるので、アーリャの発した言葉を理解していた。
日本語では口うるさいが、ロシア語ではとてもデレているのである。
だがロシア語を理解していることを、政近は黙っていた。
そのことを話すタイミングを、完全に逃していたのである。
なので今日もボソッとロシア語でデレるアーリャの言葉を、政近は気づかない振りをするのであった。
果たして二人の関係は、今後どのように変化していくのであろうか。
2-2.『感想』
この小説は隣の席のアーリャさんが、時々ボソッとロシア語でデレる物語になっています。
中学三年生の時から隣の席のアーリャさんと、気軽に話をしている政近君。
普段は言葉の当たりが強いですが、実はロシア語ではデレデレでした。
政近君を可愛いと言ったり、もっと構ってほしいとロシア語で呟きます。
完全に恋している感じですが、本人はそれを否定している感じですね。
また政近君には、周防有希ちゃんという自称幼馴染がいます。
なぜ自称なのかと言いますと、政近君と有希ちゃんは血のつながった兄妹だからですね。
親が離婚してしまったことで、苗字が違う訳です。
それを学校では隠しているので、幼馴染ということになっていました。
加えて、お互いにシスコンとブラコンという感じなので、距離が近いです。
アーリャさんはもちろん兄妹ということを知らないので、不安になったり嫉妬してしまう訳ですね。
またアーリャさんには、一つ上のお姉さんがいます。
愛称をマーシャさんといいまして、なにやら秘密がありそうですね。
噂ではロシアに恋人がいるようですが、今巻の最後で色々と察してしまいました。
途中までのあれは、ミスリードだったようですね。
これは、次巻以降どうなるのか大変気になります。
アーリャさんはメインヒロインですが、ライバルも多そうですね。
そういう訳で引き続き、この作品を読んでいこうと思います。
ロシア語でデレるアーリャさんとのラブコメに興味がある方は、是非購入を検討してみてください。
3.『今回のレビュー書籍』
- タイトル:時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん
- 著者:燦々SUN
- イラスト:ももこ
- 発売日:2021年02月27日
- 定価:704円 (本体640円+税)
- 発行:KADOKAWA
- レーベル:角川スニーカー文庫
よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。
4.『関連書籍』
- 時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん2 (角川スニーカー文庫)
- 時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん3 (角川スニーカー文庫)
- 時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん(1) (講談社コミックス)
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