1.『あらすじ』
「荷物は少ない方がいい。物も人間関係も、だ」
最低限の人付き合いしかしない人脈ミニマリストな高校生、平河真一が参加することになった恋愛留学。衣食住完備で使える資金は無制限な最高の環境で6人の花嫁候補たちと一緒に暮らし――順番に振っていくというもので!?
アイドル、女優、ユーチューバー、幼馴染、義妹、元カノ……全力でアプローチを繰り返してくる個性豊かな美少女たちから脱落者を決めるのに頭を悩ませる真一だったが――『この中にズルをしている人がいる』という告発文から状況は一変し!?
俺が負けヒロインを決める、振ること前提の勝ち確ラブコメ!引用:ザ・スニーカーWEB
※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。
2-1.『レビュー』
主人公の平河真一は社長令息であるが、バイトをしながら安いアパートで暮らす苦学生である。
なぜこのような状況かといえば、将来父親の会社を乗っ取るためだった。
また父親と対立していて金銭を援助されるのを嫌がったこともあるが、自分の力だけで成り上がりたいというのもある。
なので少しでも早く成り上がるために、真一は物や人付き合いを極力増やさない人脈ミニマリストになった。
そんな真一の元に、ある日亡くなった母から手紙が届く。
内容を確認してみれば、母親が社長を務めていた会社を引き継ぐための条件が書かれていた。
どうやら継ぐためには結婚する必要があり、そのために生前母親は全財産を投じて舞台を用意したとのこと。
真一は父親の会社を乗っ取る足がかりとして、母親の会社を手に入れることを決める。
そして六人の婚約者候補と対峙した真一は、その中から一人だけ選ぶことになった。
アイドル、女優、ユーチューバー、幼馴染、義妹、元カノ。
果たして真一は、個性豊かなヒロインの中から誰を結婚相手に選ぶのであろうか。
2-2.『感想』
この小説は母親の遺言で会社を継ぐために結婚することになった主人公が、六人の候補の中からお嫁さんを選ぶストーリーになっています。
主人公の真一君は、自身の父親の会社を乗っ取るために努力する苦学生でした。
しかしそんなある日亡くなった母親の秘書が現れて、一通の手紙を差し出します。
内容は母親は会社を所持しており、それを継ぐ条件として結婚することが書かれていました。
どうやら母親の会社は結婚関連の事業をしているようであり、その社長が未婚ではダメだと考えたようですね。
ちなみに婚約者候補は事前に集められているようであり、会場も用意されているようでした。
真一君は父親の会社をいずれ乗っ取るために、その足掛かりとして母親の会社の社長になることを決めます。
そして会場では、六人の美少女が候補者として現れました。
- アイドルの目黒莉亜ちゃん。
- 女優の神田玲央奈ちゃん。
- 有名ユーチューバーの渋谷ユウちゃん。
- 幼馴染の品川咲穂ちゃん。
- 義妹の平河舞音ちゃん。
- 元カノで令嬢の大崎すみれちゃん。
どの子も個性的で可愛らしく、誰が選ばれてもおかしくはありません。
最終的にはこの中から一人選ぶことになりますが、それまでの過程が普通とは違います。
ある程度の期間を過ぎたときに、一人ずつ脱落が真一君によって選ばれるようでした。
そして最後に残った一人が、真一君と結婚することになります。
この巻でも、一人脱落者が出てしまいました。
読み進めると一人一人しっかりと作り込まれているので、脱落者が選ばれるシーンはヤバかったですね。
不安や悲しみ、同情や苦しさなどを感じました。
しかしそれがまたこの作品の魅力であり、通常の恋愛作品では最後の方で得られる感覚ですね。
それが今後、おそらく毎巻発生するわけです。
脱落する人物には悪いのですが、次はだれが選ばれてしまうのか気になりますね。
他ではあまり見ない設定の恋愛作品なので、今後も読んでいこうと思います。
六人の嫁候補から一人ずつ振っていき最後の一人を結婚相手に選ぶ物語に興味がある方は、是非購入を検討してみてください。
3.『今回のレビュー書籍』
- タイトル:絶対に俺をひとり占めしたい6人のメインヒロイン season1.さて、誰から振ろうか?
- 著者:石田灯葉
- イラスト:緋月ひぐれ
- 発売日:2023年2月1日
- 定価:748円(本体680円+税)
- 発行:KADOKAWA
- レーベル:角川スニーカー文庫
よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。
4.『関連書籍』
- 絶対に俺をひとり占めしたい6人のメインヒロイン season2.次に振られるのはキミだ (角川スニーカー文庫)
【著者:石田灯葉の別作品】
- 宅録ぼっちのおれが、あの天才美少女のゴーストライターになるなんて。 (角川スニーカー文庫)
- 宅録ぼっちのおれが、あの天才美少女のゴーストライターになるなんて。2 (角川スニーカー文庫)
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