1.『あらすじ』
旧文明の遺産を求め、数多の遺跡にハンターがひしめき合う世界。
新米ハンターのアキラは、スラム街から成り上がるため命賭けで足を踏み入れた旧世界の遺跡で、全裸でたたずむ謎の美女と出会う。
彼女はアキラに力を貸す代わりに、ある遺跡を極秘に攻略する依頼を持ちかけてきて――!?
二人の契約が成立したその時から、アキラとアルファの数奇なハンター稼業が幕を開ける!引用:電撃文庫
※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。
2.『レビュー』
スラム街で暮らしていた主人公のアキラは、一発逆転を狙って過去の文明の遺物を得るためにクズスハラ街遺跡跡の外周部にやってきた。
遺物は過去の文明が使っていた道具等のことであり、売れば大金になる。
当然、簡単にやって来られる場所の遺物は取りつくされており、ろくなものは残ってはいない。
危険なモンスターなどが現れる遺跡では、遺物を取りに来るだけで命懸けだ。
アキラも、スラム街で手に入れたハンドガンを片手にやってきているが、素人であるアキラが持っていてもモンスターに単独で勝つことはほぼ不可能だった。
つまりモンスターに運悪く見つかれば、死が待っている。
そんな状況下の中で、場違いにも全裸の美女が遺跡内を歩いていた。
夢幻ではなく、その美女はアルファと名乗り、アキラに依頼を持ちかける。
それは、とある遺跡を極秘に攻略してほしいというものだった。
アキラは了承して、その前払いでアルファから様々なサポートを受けることになる。
ちなみに、アルファはアキラ以外には基本的に見えず、声も聞こえない。
サポートは周囲の情報を未来予知のように教えることであったり、誰にも見つかっていない遺物の場所なのであった。
また銃を撃つ際の予測地点をアキラの瞳に映し出したりもできる。
それによって、アキラは遺物を見つけて売り払い、まともな武器を手にいれた。
その後は、集団に襲われている二人の美女を助けたり、行くあてのない少女のために徒党を作ったり、モンスターの群れに襲われている商人を助けたりした。
◆
まだまだ始まったばかりではあるが、今後成り上がっていくアキラの冒険はこれからであり、主要人物もかなりこの巻で出そろっている。
ポストアトカリプスや、世紀末系、SFなどが好きな人にはお勧めの一冊だ。
また機械系モンスターや銃などの説明やデザインもかなり凝っている。
本書に出てくるAAH突撃銃などは、是非私も撃ってみたくなった。
3.『今回のレビュー書籍』
- タイトル:リビルドワールドI〈上〉誘う亡霊
- 著者:ナフセ
- イラスト:
- 世界観イラスト:わいっしゅ
- メカニックデザイン:Cell
- 初版発行:2019年5月17日
- 定価:1,430円(本体1,300円+税)
- 発行:KADOKAWA
- レーベル:電撃の新文芸
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4.『関連書籍』
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リビルドワールド 1 (電撃コミックスNEXT)
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