【レビュー】魔王令嬢の執行者1 ~魔王国に追放された無能勇者、隠された天与スキルで無双する~【感想】

1.『あらすじ』

勇者として異世界召喚されたリュートは、なぜか『能力なし』と言われ魔族領に追放されてしまう。
一人で生き抜く為の術も目的もない、そんな絶望の果てに森の中で出会ったのは……。
「魔王城に来なさい! 生きる意味ならあたしがあげるわ!」
 討伐対象の魔王の一人娘・ルルノアだった! 
彼女の一存でルルノアお付きの執事として魔王国に迎え入れられたリュート。
 そしてこの運命的な出会いを皮切りに、隠蔽されていた彼の天与スキル『吊るされた男』が大陸を揺るがすほどの強大な力へと成長し始めて――!? 
魔王令嬢の仰せのままに、元勇者が魔王国最強の座へ駆け上がる!? 王道無双ファンタジー開幕!

引用:ザ・スニーカーWEB

※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。

2-1.『レビュー』

 クラスメイトと共に、異世界へと勇者召喚をされた主人公のリュート。

 どうやら魔族を倒すために召喚されたらしく、召喚された者には特殊な能力が宿っているらしい。

 クラスメイト達は口々にステータスと声に出して、自分たちの能力を確認していく。

 そんな中でリュートのステータスには、吊るされた男ハングドマンという能力が表示されていた。

 しかしどういう訳か他の者にはリュートの能力が見えないらしく、無能者の烙印を押されてしまう。

 リュートはそのまま城を追放されてしまい、魔族領の森に捨てられてしまった。

 けれどもそこで、吊るされた男ハングドマンの能力が発動する。

 与えられた試練を乗り越えることで、どんどん強くなっていくらしかった。

 リュートは生き残るために、試練を突破していく。

 するとそんな時、魔物に追われている少女を見つけ助け出す。

 助けた少女はなんと魔王の一人娘であり、ルルノアと名乗った。

 結果としてリュートはその後、魔王城に行くことになる。

 そこでルルノアの執事として、魔王城で働き始めるのであった。

 果たして今後、リュートにはどのような試練が降りかかるのであろうか。

2-2.『感想』

 この小説は勇者召喚されたけど能力無しとして追放された主人公が、魔王の娘に拾われる物語になっています。

 主人公のリュート君の能力は何故なぜか他の人には見えず、それを理由に魔族領へと追放されてしまいました。

 実質死刑みたいなものであり、案の定魔物に襲われてしまいます。

 けれどもそこで吊るされた男ハングドマンが発動したことで、強くなるきっかけを手にしました。

 どうやら吊るされた男ハングドマンは、所持者に試練を与えるようです。

 それを乗り越えると、どんどん強くなるみたいですね。

 ちなみに吊るされた男ハングドマンといのは、アルカナというタロットカードが元ネタのようでした。

 つまり他のタロットカードのやつも、能力として存在しているということですね。

 またリバースという逆位置の効果もあり、吊るされた男ハングドマンの場合七大罪の力を引き出します。

 強敵を前にして主人公が変身するのは、読んでいてワクワクしますね。

 それとヒロインの人数も充実しています。

 魔王の一人娘であるルルノア様を筆頭に、何人か登場しました。

 どの子も可愛らしく、リュート君と今後どのような関係に発展していくのか楽しみですね。

 そして今書のラストでは、陰で暗躍する魔人として人族の前にリュート君が現れます。

 何とも中二心をくすぐる登場のしかたでして、個人的にはとても好みでした。

 実に良いところで終わっているので、次巻ではどのような展開が待ち受けているのか非常に気になります。

 あとは、いずれ一部のクラスメイト達のざまぁ展開も見たいですね。

 引き続き、この作品を読んでいこうと思います。

 魔王の一人娘の執事になった元勇者の主人公が活躍する物語に興味がある方は、是非購入を検討してみてください。

3.『今回のレビュー書籍』

書籍情報
  • タイトル:魔王令嬢の執行者 ~魔王国に追放された無能勇者、隠された天与スキルで無双する~
  • 著者:Sty
  • イラスト:伊藤宗一
  • 発売日:2023年9月1日
  • 定価:748円(本体680円+税)
  • 発行:KADOKAWA
  • レーベル:角川スニーカー文庫

 よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。


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