【レビュー】極めて傲慢たる悪役貴族の所業1【感想】

1.『あらすじ』

俺はファンタジー小説の悪役キャラに転生したらしい。
悪役貴族ルーク・ウィザリア・ギルバート――その怪物的才能に溺れ、格下と侮った主人公に敗れる“やられ役”。
読者をスカッとさせるためにある“破滅エンド”を避けるには……自惚れずに努力するしかない!
運命に抗い、ひたむきに強さを追い求め――アスラン魔法学園に入学したルークは、学年最強の名をほしいままにしていた!
才色兼備の名家令嬢を虜にするだけでなく、本来なら関わらないはずの陰の実力者、主人公の味方となるはずのヒロインまでルークの下に集い始め!?
破滅エンドの悪役が努力した。
たったそれだけの改変が、どこまでも物語を狂わせていく!!

引用:ザ・スニーカーWEB

※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。

2-1.『レビュー』

 ファンタジー小説の悪役貴族、ルーク・ウィザリア・ギルバートに転生した主人公。

 このままであれば、魔法学園で小説の主人公に敗れて破滅してしまう。

 それがどうしても許せないルークは、破滅しないために努力をすることにした。

 まず初めに元王国騎士団の副団長だった執事、アルフレッドに剣を教わり始める。

 ルークはその才能を遺憾なく発揮して、瞬く間に腕を上げていく。

 二年も経たないうちに、実力を測るために雇ったAランク冒険者が相手にならないほどだった。

 ちなみにAランク冒険者とは、才能が無ければ到達できない強者である。

 続いてルークは闇属性に目覚めたことで魔法の鍛練も始め、それを極めていく。

 また闇属性は希少属性であり、目覚めた祝いのパーティが行われることになった。

 そこで氷と毒属性を持つ少女、アリス・ルーン・ロンデールと出会う。

 ひょんなことから決闘になり、最終的には婚約相手になってしまった。

 更にドSな性格がドMになっており、ルークは頭を悩ませる。

 そんなことがありつつも、ルークは原作通り魔法学園へと入学を果たした。

 当然小説の主人公もおり、決闘することになってしまう。

 原作通りであれば敗北して破滅してしまうが、果たしてこれまで努力してきたルークは勝つことができるのであろうか。

2-2.『感想』

 この物語は小説の悪役貴族に転生した主人公が、破滅しないために努力し始めるストーリーになっています。

 悪役貴族であるルーク君に転生した主人公は、心の中では優しい普通の人でした。

 しかし元となったルーク君の魂が残っており、傲慢な態度を止めることができません。

 ですがこのままでは破滅することは分かっていたので、努力することにしました。

 本来のルーク君は才能だけで一切努力しなかった結果、小説の主人公に敗北してしまったようですね。

 なのでルーク君が努力し始めたことにより、原作から大きく変わっていきます。

 周囲の人々はルーク君のカリスマ性にやられて、ある意味おかしくなっていきました。

 剣を教えることになった執事のアルフレッドさんなど、特にそれが現れています。

 本書に出てきたアルフレッドさんの挿絵には、驚きました。(笑)

 これは、悪堕ちしてますね。(笑)

 他にも本来登場しないキャラクターであったり、小説の主人公の仲間になるはずの人物がルーク君に魅入られていきます。

 そして圧倒的な実力をつけて、魔法学園へと入学をしたルーク君。

 序列制度があるようですが、今から上級生が哀れですね。

 ちなみにルーク君は、同学年ではもちろん一位です。

 それはそうとヒロインのアリスちゃんですが、一巻からルーク君とベッドインしました。

 中々積極的なヒロインですね。(笑)

 また後半でルーク君にくだったミアちゃんも、次巻からいったいどうなる事やら……とても気になります。

 小説の悪役貴族に転生した主人公が努力して原作を変えていく物語に興味がある方は、是非購入を検討してみてください。

3.『今回のレビュー書籍』

書籍情報
  • タイトル:極めて傲慢たる悪役貴族の所業
  • 著者:黒雪ゆきは
  • イラスト:魚デニム
  • 発売日:2023年6月1日
  • 定価:748円(本体680円+税)
  • 発行:KADOKAWA
  • レーベル:角川スニーカー文庫

 よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。


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