1.『あらすじ』
大学近くで一人暮らしを始めて3ヶ月。
その部屋には――文芸サークルの清楚系美少女・西園寺春香が常に入り浸っていた。
その可憐な見た目とは裏腹に、お酒に依存する彼女にとって、深酒で寝坊しても講義に間に合うこの部屋は都合が良いらしい。「襲えるなら襲ってくればいい。でも君、ボクをどうこうするつもりはないだろ?」
と、朝も無防備な下着姿を晒しながら安心しきっている。
「ちょっとぐらいなら相手するよ?」
なんて挑発もしてきて――。
さらに、彼女のほかにも大学でも有名なS級美少女たちが理由をつけては部屋に転がり込んできて――!?彼女が依存してきたものは、彼と過ごす中で形を変える――。
引用:ザ・スニーカーWEB
※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。
2-1.『レビュー』
大学のサークルで飲み会に参加した主人公は、その帰りに西園寺春香となぜか宅飲みすることになる。
どうやら西園寺は飲み足りなかったようで、自分に興味を向けていないことが決め手らしい。
そうして自宅で飲むことになったが、そのまま飲み潰れて西園寺と一夜を共にする。
といっても、性的なことは一切なかった。
これを切っ掛けに、西園寺は主人公の家に入り浸り始める。
また大学では共に登校していたり、彼シャツ状態の西園寺を見て、二人の関係を邪推する者が後を絶たなかった。
その後主人公の元には西園寺だけではなく、日々パチンコでお金を溶かす北条夏希や、ヘビースモーカーである東雲冬実が家にやって来る。
三人の美女に囲まれ、主人公の自宅は騒がしくなっていく。
最初は億劫に感じていた三人に対して、次第に友情が芽生えていった。
けれども、そこに恋愛感情はない。
三人は主人公のその気持ちゆえに居心地がよく、頻繁に泊っていく。
だが次第に三人の美女と仲の良い姿に、周囲の目は主人公に対して厳しくなっていくのであった。
果たしてこの先、主人公とヒロインたちとの間に恋愛感情は生まれるのであろうか。
2-2.『感想』
この小説はひょんなことから、美女たちに自宅をたまり場にされてしまう物語です。
他人にあまり興味が無い主人公は、女性に対しても同様でした。
それに気が付いた西園寺さんが、都合の良い酒飲み場として、家に入り浸ったのが始まりです。
次第に北条さんや東雲さんも加わり、はたから見たらハーレム状態ですね。
しかし主人公は三人を性的な目で見ることはなく、むしろ辟易していました。
けれども追い出すほど薄情ではなく、結果としてたまり場になったという訳ですね。
ちなみに、この三人には欠点がありました。
酒カス・パチカス・ヤニカスと、重度の依存症です。
なので家族などに注意されたり、遠慮していたようでした。
ですが主人公はそのことに文句を言わないので、居心地が良いみたいですね。
ちなみにラブコメですが、主人公がヒロインに恋愛感情を抱かないので、イチャラブ展開などはありません。
ただ少しエッチな事だったり、ボディタッチなどはあります。
美女三人とAVを視聴するのは、ある意味凄い展開でした。(笑)
それはそうと、この作品は主人公の名前が登場しません。
また主人公が「」で言葉を発することもありませんでした。
心の中で、主人公がよく喋る感じです。
イメージとしては、ノベルゲームみたいな印象を受けました。
ラノベでは、あまり見られない手法ですね。
けれども違和感はなく、面白く読むことができました。
あとスローペースですが、ヒロインとの関係も少しずつ変わっている気がします。
次巻以降、どのように恋愛要素へと変わっていくのか楽しみですね。
そういう訳で引き続き、この作品を読んでいこうと思います。
三人の美女に自宅をたまり場にされる物語に興味がある方は、是非購入を検討してみてください。
3.『今回のレビュー書籍』
- タイトル:依存したがる彼女は僕の部屋に入り浸る
- 著者:萬屋久兵衛
- イラスト:絵葉ましろ
- 発売日:2023年11月1日
- 定価:748円(本体680円+税)
- 発行:KADOKAWA
- レーベル:角川スニーカー文庫
よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。
4.『関連書籍』
- 依存したがる彼女は僕の部屋に入り浸る2 (角川スニーカー文庫)
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