【レビュー】【朗報】俺の許嫁になった地味子、家では可愛いしかない。1【感想】

1.『あらすじ』

学校では我慢するから……帰ったら甘えさせて?

 女子が苦手で2次元しか興味ない。そんな俺が、誰かを好きになるわけない。
 そう思っていた時期がありました……
 高校2年で、親の都合で結婚することになった俺。相手はーー
「……綿苗結花です」
 地味で目立たない、クラスの同級生!? そんな彼女の許嫁として、一緒に暮らし始めたら……
「さ、最近の推しヒロインは誰ですか?」
 趣味が一緒、俺の話にも食いついてくれる、そして次第に学校では想像できない大胆さに!?
「『遊くん』って、呼んでもいい?」「お風呂、入ろっか?」「いっしょに寝るの、覚悟してるんだよ?」
 彼女の素顔と、2人だけの生活は、可愛いところしかない!?

引用:ファンタジア文庫

※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。

2-1.『レビュー』

 父親が妹を連れて海外に赴任ふにんしていることで、現在一人暮らしをしている佐方遊一さかたゆういち

 しかし唐突とうとつにある日、許嫁いいなずけができてしまう。

 どうやら父親の得意先の娘も日本で一人暮らしをしているようであり、その縁から許嫁にされてしまったようである。

 だが父親が離婚して落ち込んでいた光景から、遊一自身結婚に対して否定的だった。

 更に遊一は中学生のころ、自身を陽キャだと思い込んで痛い目を見た経験がある。

 あるとき友達の女子に告白したところ振らてしまい、翌日にはそのことを面白おかしく広められたトラウマがあった。

 その心の傷から遊一は、三次元の女性はもうりなのである。

 加えて現在では、『ラブアイドルドリーム! アリスステージ☆』というソシャゲのゆうな一筋なのであった。

 なので父親の頼みとはいえ、見知らの女性との結婚はごめんなのである。

 けれどもこの考えは、許嫁になった相手との出会いにより変化していく。

 許嫁はなんと、クラスの地味な女子生徒綿苗結花わたなえゆうかだった。

 また結花には隠された秘密があり、それは遊一の大好きなソシャゲでゆうなの声を担当している和泉いずみゆうなだったことである。

 しかし推しの中の人だとしても三次元とは付き合えない遊一に、結花は自身を2.5次元だといって迫ってくるのであった。

 果たして遊一と結花の関係は、今後どこまで発展していくのであろうか。

2-2.『感想』

 この小説は同棲することになった許嫁が実は推しの声を担当しており、三次元と結婚したくない主人公が翻弄ほんろうされていくストーリーになっています。

 主人公の遊一君は、ある日父親のお得意先の娘さんと許嫁になってしまいました。

 最初はそれを拒否していた遊一君ですが、相手が推しの声を担当していたことで状況が変わります。

 加えて相手はクラスメイトの地味な少女、結花ちゃんでした。

 結花ちゃんも許嫁の件を断るつもりでしたが、遊一君がこれまで何度もファンレターを送ってくれていた人物だったことで気に入ってしまいます。

 どうやら頻繁に送られてくるファンレターは、初期のころから心の支えになっていたらしいですね。

 また許嫁と知る前に遊一君の優しい一面を見たことで、この人しかいないと思ったようでした。

 けれども遊一君は、それでも三次元との恋愛がダメなようですね。

 そこで結花ちゃんは自身を2.5次元だから3次元ではないと言って、押し通しました。

 まずはとりあえず様子見ということで、同棲することになります。

 それと学校では、許嫁で同棲ということも秘密にすることになりました。

 学校ではおとなしく言葉数の少ない地味な女子ですが、家では積極的に迫ってきます。

 更に声優としての顔も持っており、様々なシチュエーションで遊一君の心を揺さぶりました。

 次第に結花ちゃんにかれていく光景には、読んでいてニヤニヤしてしまいますね。

 また同棲生活では、定番のイベントも起こりました。

 一緒に入浴、一緒に睡眠、風邪の看病など、定番ですがうらやましいシチュエーションですよね。

 あとは他にもヒロイン候補として、中学から高校まで五年間同じクラスの美少女ギャル、桃乃もものちゃんもいます。

 遊一君とのスキンシップが激しく、それは結花ちゃんが嫉妬してしまうほどでした。

 加えて妹の那由なゆちゃんも、遊一君に許嫁が出来て若干嫉妬している雰囲気を感じます。

 血縁があるのでヒロインにはならないと思いますが、嫉妬する妹は可愛らしいですよね。

 多くの秘密を抱える中で、今後の同棲生活がどうなるのかとても楽しみです。 

 次巻以降遊一君と結花ちゃんの関係がどのように変化していくのか、そちらも目が離せませんね。

 突然許嫁が出来たと思ったら推しの声優で更にそれがクラスの地味な女子だった物語に興味がある方は、是非購入を検討してみてください。

3.『今回のレビュー書籍』

書籍情報
  • タイトル:【朗報】俺の許嫁になった地味子、家では可愛いしかない。
  • 著者:氷高悠
  • イラスト:たん旦
  • 発売日:2021年2月20日
  • 定価:748円(本体680円+税)
  • 発行:KADOKAWA
  • レーベル:ファンタジア文庫

 よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。

4.『関連書籍』

 

  • 【朗報】俺の許嫁になった地味子、家では可愛いしかない。2 (ファンタジア文庫)

  • 【朗報】俺の許嫁になった地味子、家では可愛いしかない。3 (ファンタジア文庫)

  • 【朗報】俺の許嫁になった地味子、家では可愛いしかない。 1 (MFコミックス アライブシリーズ)

 


 

【著者:氷高悠の別作品】

  • あなたのことを、嫌いになるから。 (講談社ラノベ文庫)

  • それでも僕は、モブキャラが好き (講談社ラノベ文庫)

 


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