1.『あらすじ』
ただ、君と居たい。それだけで、いい。ひとりぼっち同士の恋物語
「今日から、あたしの家に……泊まる?」
高校二年生の黒峰リクは、幼馴染に振られて自暴自棄になったところ偶然入ったコンビニで強盗に襲われていた店員を助ける。
その店員は学校でいちばんモテる美人ギャル・星宮彩奈だった。
この件をきっかけに星宮からストーカー被害を相談され、一人暮らしの彼女を守る名目でふたりは同棲することに。「黒峰くんがいると安心できそう」
「起きてー、朝ご飯作ってあるよ」
「よかったら一緒に食べない?」
「すごいね黒峰くん、本当に、頑張って…生きてきたんだね」星宮と一緒に暮らす中で、リクは生きる気力を取り戻していく。
涙が出るほど切実なひとりぼっち同士の、甘くて眩しい恋物語。引用:ファンタジア文庫
※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。
2-1.『レビュー』
主人公黒峰リクは、幼少時からの幼馴染である春風陽乃に告白したが、見事に振られてしまった。
そのショックから自暴自棄になり、自殺することを決意してしまう。
自転車で片道三時間ほどの距離をこぎ続け、場所を探す。
しかし途中でどうにも喉が渇いてしまい、偶然見つけたコンビニに立ち寄ることにした。
更にそこで腹痛に襲われ、トイレを借りて出てきたところ、まさかのコンビニ強盗と遭遇してしまう。
リクは自殺を考えていたこともあり、強盗が全く怖くなかった。
そうしてリクと強盗の間で僅かな言葉の応酬の末、強盗はリクに恐怖して逃げ去っていく。
残されたのは、リクとコンビニ店員だったのだが、その店員は偶然にも同じクラスのギャル、星宮彩奈だった。
この出会いをきっかけに距離が少しずつ近づき、様々な理由が重なって二人は同棲することになる。
次第にお互い好意が生まれるが、実は二人には共通する重い記憶があるようで……?
また振られたはずの幼馴染も実はリクのことを悪く思っていないようであり、三人の関係が複雑に絡み合う。
果たしてリクは彩奈と陽乃、どちらを選ぶのであろうか。
2-2.『感想』
この本は幼馴染に振られて自殺しようと考えた主人公が、立ち寄ったコンビニで強盗から助けた店員が偶然にもクラスメイトのギャルであり、そこから関係が深まっていく物語になります。
タイトルだけ聞くと、普通のラブコメだと思いますよね。
しかし読んでみると、その凄さが分かります。
ライトノベルというよりも、文芸寄りでしょうか? ライトからはみ出る重さですが、クオリティが半端ではありません。
ドラマ化や実写映画化されても驚かないほどです。
いやはや、凄い作品に出合ってしまいました。
私の語彙力が低くてすみません。汗
何が言いたいのかといいますと、この作品をただのラブコメだと思って読んでいると、度肝を抜かれるということです。
主人公のリク君と、ヒロインの彩奈ちゃんの過去が悲しすぎますね。
そして、二人の過去があのように繋がるとは……。
いいところで一巻が終わっているので、これは二巻を買うしかないですね!
また、既に負けヒロインの雰囲気のする幼馴染の陽乃ちゃんとの関係も、今後どうなるのか気になります。
コンビニ強盗から助けた店員がクラスメイトのギャルで、そこから同棲生活が始まる物語に興味がある方は、是非購入を検討してみてください。
3.『今回のレビュー書籍』
- タイトル:コンビニ強盗から助けた地味店員が、同じクラスのうぶで可愛いギャルだった
- 著者:あボーン
- イラスト:なかむら
- 初版発行:2022年1月20日
- 定価:715円(本体650円+税)
- 発行:KADOKAWA
- レーベル:ファンタジア文庫
よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。
4.『関連書籍』
- コンビニ強盗から助けた地味店員が、同じクラスのうぶで可愛いギャルだった2 (ファンタジア文庫
- コンビニ強盗から助けた地味店員が、同じクラスのうぶで可愛いギャルだった3 (ファンタジア文庫)
【著者:あボーンの別作品】
- ネトゲの嫁が人気アイドルだった 1 ~クール系の彼女は現実でも嫁のつもりでいる~ (オーバーラップ文庫)
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