【レビュー】通勤電車で会う女子高生に、なぜかなつかれて困っている1【感想】

1.『あらすじ』

ある日、電車で女子高生に話しかけられた。

「エッチしたいってこと?」女子高生は淡々とした口調でそう言った。
 無愛想で人付き合いが苦手な27歳の会社員・笹宮和人は、通勤電車でスマホをのぞいてきた女子高生・結衣花と話をするようになる。
結衣花からコミュ力向上のアドバイスを受けるようになる笹宮。最初は戸惑いつつも、おかげで仕事も人間関係もすべてが好転し始める。
後輩とのデートや、女子大生Vtuberと部屋で密着という出来事も。
 だが、結衣花は何かを悩んでいた。彼女の気持ちを知った笹宮は……。立場が違う二人のささやかで代えがたい時間。
「おはよ。お兄さん」
「よぉ、結衣花」
会社員×JKの爽やかラブコメディ。

引用:ファンタジア文庫

※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。

2-1.『レビュー』

 会社員で二十七歳の笹宮和人ささみやかずとは、ある日電車で後輩である水音遥みずおとはるかとLineで連絡を取っていた。

 その内容は、和人が残業を手伝ったことに対するお礼の言葉である。 

 メッセージには、元気の良い遥の気質が現れていた。 

 当然そのメッセージに返事をするわけだが、不愛想な和人は返信内容に困り『そうか』と一言だけで返してしまう。

 するとそれを偶然見ていたのか、女子高生に相手の人が可愛そうだと言われてしまった。

 後に蒼井結衣花あおいゆいばなと名乗った少女は、どうやら聖女学院というお嬢様学校の生徒のようである。

 そしてこれを切っ掛けに和人は、結衣花と電車が一緒ということもあり通勤時に話をする仲になった。

 また次第に後輩との関係を相談するようになり、結衣花のおかげで後輩の遥とも親密になっていく。

 更に遥は和人に気があるようであり、食事や映画デートを経て和人への想いを募らせた。

 しかし順風満帆じゅんぷうまんぱんに物事が進み始める中で、和人と結衣花の関係を怪しんだ第三者が現れる。

 それは結衣花の先輩である楓坂舞かえでざかまいであり、和人のことを敵視し始めた。

 加えて運命のいたずらなのか和人の仕事関係に舞が関わっており、波乱の展開を迎える。

 果たして和人は、この状況を打破することができるのであろうか。

2-2.『感想』

 この小説は偶然乗っていた電車で女子高生と仲良くなったことにより、人間関係に様々な変化が生まれていくストーリーとなっています。

 主人公の和人さんは二十七歳の会社員であり、不愛想ですが情の熱い方みたいですね。

 後輩の遥ちゃんの教育係をしており、何かとフォローしているみたいでした。

 それによって遥ちゃんは和人さんに気があるのか、よくLineをしているみたいですね。

 しかしそこは不愛想な和人さん。返信も短文でそっけない感じでした。

 ですがそれを偶然見た女子高生の結衣花ちゃんが、つい口を出してしまいます。

 それを切っ掛けに、結衣花ちゃんと和人さんは仲良くなっていきました。

 加えて後輩の遥ちゃんに対してのアドバイスをもらったことで、和人さんと遥ちゃんの関係も進展していきます。

 また今作でのヒロインは女子高生の結衣花ちゃん、後輩の遥ちゃん、結衣花ちゃんの先輩である舞ちゃんの三人ですね。

 結衣花ちゃんとの関係を主軸に、他の二人との関係も変わっていく感じです。

 それぞれの個性が上手く出ていたので、個人的に三人とも魅力的なヒロインでした。

 今後和人さんが誰と結ばれるのか、とても気になりますね。

 それはそうと、通勤時に女子高生と会話する日々を送れるとは、和人さんがうらやましい限りです。

 短い時間の中での会話ですが、それだけで日々のストレスが軽減されそうですね。

 読んでいてそれがよく伝わってきました。

 そんな二人の関係が、今後も良い感じに続くことを祈っています。

 電車で女子高生と仲良くなって相談に乗ってもらう物語に興味がある方は、是非購入を検討してみてください。

3.『今回のレビュー書籍』

書籍情報
  • タイトル:通勤電車で会う女子高生に、なぜかなつかれて困っている1
  • 著者:甘粕冬夏
  • イラスト:はくり
  • 発売日:2021年4月20日
  • 定価:715円(本体650円+税)
  • 発行:KADOKAWA
  • レーベル:ファンタジア文庫

 よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。

 

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