1.『あらすじ』
仲間の裏切りにより死に瀕していた最強の陰陽師ハルヨシは、来世こそ幸せになりたいと願い、転生の秘術を試みた。術が成功し、転生した先はなんと異世界だった! 魔法使いの大家の一族に生まれるも、魔力なしの判定。しかし、間近で目にした魔法は陰陽術の足下にも及ばなくて――極めた陰陽術と従えたあまたの妖怪がいれば異世界生活も楽勝! 歴代最強の陰陽師による異世界バトルファンタジーが新装版で登場! 30頁超の書き下ろし番外編も収録。
引用:双葉社
※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。
2-1.『レビュー』
歴代最強の陰陽師であったハルヨシは、謀略と裏切りによって窮地に陥っていた。
自分に足りなかったのは狡猾さだったと考えながら、ハルヨシの生涯は今終わろうとしている。
だが死の直前、このまま終わるつもりがないハルヨシは、自身に転生の秘術を行使した。
その結果、ハルヨシは見事に復活を果たす。
しかしその魂は異世界へと紛れ込んだことで、ハルヨシは地球ではなく、異世界に転生してしまった。
今世では魔法学の大家ランプローグ伯爵家の三男、セイカ・ランプローグとして人生を歩むことになる。
そんな矢先、セイカは魔法学の大家なのにもかかわらず、魔力が一切ないことが判明してしまった。
そのことで家族からは冷たくされ、兄であり次男のグライにはいじめられてしまう。
だがセイカは、そのことをまったく気にしていなかった。
なぜなら魔力ではなく、呪力を使って術を行使できたからだ。
それにより、前世で従えていた妖怪を呼び出すことに成功する。
今世では力ですべてを解決するのではなく、狡猾に裏で暗躍し強者の陰に隠れることにしたセイカ。
その後ロドネア魔法学園に入学したセイカは、運命的にもアミュという勇者の卵と出会う。
勇者なら隠れ蓑にちょうどいいと、セイカはアミュに接近した。
しかし勇者を狙う存在は他にもいるようで、魔族たちがアミュの命を狙い始める。
セイカは果たして、裏で暗躍しこの状況を打破できるのであろうか。
2-2.『感想』
最強の陰陽師が異世界に転生して、従えた妖怪と陰陽術で無双するのがこの物語になります。
異世界では魔力を使った魔法が発達していますが、転生したセイカ君にはその才能がありませんでした。
しかし、前世の陰陽術は呪力という別の力を使っており、今世でも呪力の才能はあるようです。
なので魔法以上に強力な術や、前世で従えていた妖怪などを召喚できます。
前世では力を表で使い過ぎた結果、狡猾な者たちの謀略により弟子に裏切られ、死亡してしまいました。
そうした事実から今世では最強でありつつも、表には出ずに裏で動くことを選んだようですね。
そこで偶然出会ったのが、魔族から勇者と呼ばれているアミュちゃんでした。
隠れ蓑にするための候補としてアミュちゃんは丁度よく、セイカ君が近づきます。
しかしそんな矢先、勇者を屠るために魔族からの刺客がやってきました。
アミュちゃんは勇者の卵であり、学生の中では最強ですが、魔族からすればまだそこまで強くはなかったようです。
なのでアミュちゃんが強くなる前に、魔族が命を狙ったわけですね。
それにいち早く気が付いたセイカ君が、裏で暗躍して魔族と相対するという展開です。
もちろんそこが一番の読みどころですが、アミュちゃん以外にも、この作品には可愛いヒロインが二人います。
管狐という妖怪で美少女の姿になれるユキちゃんと、幼いころから一緒にいる奴隷のイーファちゃんですね。
前世では恋愛に疎かったセイカ君が、今世ではどのような恋愛をするか、こちらも気になるところです。
またどのような妖怪を召喚するのか、魔族の戦いの行く末も踏まえて、今後の展開に目が離せませんね。
異世界に転生した最強陰陽師が従えた妖怪たちと無双する物語に興味がある方は、是非購入を検討してみてください。
3.『今回のレビュー書籍』
- タイトル:最強陰陽師の異世界転生記 ~下僕の妖怪どもに比べてモンスターが弱すぎるんだが~ 1
- 著者:小鈴危一
- イラスト:夕薙
- 初版発行:2022年7月29
- 定価:792円 (本体720円)
- 発行:双葉社
- レーベル:モンスター文庫
よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。
4.『関連書籍』
- 最強陰陽師の異世界転生記 ~下僕の妖怪どもに比べてモンスターが弱すぎるんだが~ : 4 (モンスター文庫)
- 最強陰陽師の異世界転生記 ~下僕の妖怪どもに比べてモンスターが弱すぎるんだが~1 (モンスターコミックス)
最強陰陽師の異世界転生記 〜下僕の妖怪どもに比べてモンスターが弱すぎるんだが〜 (Mノベルス)
【著者:小鈴危一の別作品】
- マイナススキル持ち四人が集まったら、なんかシナジー発揮して最強パーティーができた件 (SQEXノベル)
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