1.『あらすじ』
新米冒険者、ファイターLv1です!
新たな出会いと別れ、そしてクソイベの果てに、故郷へと辿り着いたデータマンチ転生者エーリヒ。容姿は幼いままでありながら凄腕の狩人に成長した幼馴染マルギットや変わらぬ両親、成長した兄弟やその家族らに迎えられた彼は、しばし穏やかな日々を過ごす。そして季節が変わる頃、かつて交わした約束の通り、エーリヒはマルギットと共に冒険者となるべく故郷を旅出つ。向かうは、数多の冒険者が集う辺境の都市マルスハイム。冒険者としての日々への期待に胸を膨らませるエーリヒだけど、道中も到着してからもやっぱりトラブルの連続で……?
ヘンダーソンスケール行方不明のデータマンチ冒険譚、新たな門出の第7巻!引用:オーバーラップ文庫
※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。
2.『レビュー』
長い旅路を終えて故郷へと戻ってきた主人公エーリヒ。
故郷の人々や親兄弟に温かく迎え入れられ、これまでの出来事を酒を飲み交わしながら楽しく話した。
特に長年待たせてしまった幼馴染のマルギットとは、「荘を出る前にした約束を覚えているかい?」「なんだったかしら?」と若干遊びを持たせつつも会話を楽しむ。
そしてしばしの間故郷で過ごすと、幼馴染のマルギットと共にエーリヒは、長年の夢であった冒険者になるために故郷を後にする。
道中は盗賊に襲われたり、隊商に同行などして旅を続け、二人は地の果てと異名を与えられた西方辺境域であるマルスハイムに、ようやく辿り着いた。
その地にて二人は冒険者となり、様々な人物や氏族と出会い、騒動に巻き込まれていく……といった感じの流れになっています。
◆
この7巻にて、ようやく主人公エーリヒは冒険者になりました。
ある意味ここからがスタートといった感じですね。
幼馴染のマルギットちゃんとの久々のやり取りも見れて満足です。
エーリヒは既に相当の実力者ですが、それでも上には上がいるようなので、まだまだ強くなりそうですね。
そして今回もですが、とても読み応えがありました。ページ数がおおよそ500ページであり、読み終えるまでかなり時間がかかりました。
おそらく8時間くらいかかったかもしれません。
普段文庫本を読み終えるのが2~3時間だと考えると、中々のものです。
それだけ読み応えがバッチリだということですね。
文章力も素晴らしく、私もこんな文章書けたらなぁ……と思ってしまいました。
個人的にアニメ化して欲しい作品です。
さて、話は戻りますが、この巻で冒険者になったエーリヒたちは、マルスハイムという辺境の街で様々な騒動に巻き込まれました。
主に氏族という冒険者が集まりできた集団にです。
そこで出会う人物たちもキャラが濃く、魅力的でした。
特に巨鬼の女性が良い味を出しています。
またエーリヒに寄り添うマルギットちゃんが可愛らしく、見た目は幼いのに大人な雰囲気がたまらないですね。
そんなこの7巻は、異種族が跋扈する世界で冒険をする話や、TRPGが好きな方にお勧めの一冊です。
3.『今回のレビュー書籍』
- タイトル:TRPGプレイヤーが異世界で最強ビルドを目指す 7 ~ヘンダーソン氏の福音を~
- 著者:Schuld
- イラスト:ランサネ
- 初版発行:2022年11月25日
- 定価:935円(税込)
- 発行:オーバーラップ
- レーベル:オーバーラップ文庫
よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。
4.『関連書籍』
- TRPGプレイヤーが異世界で最強ビルドを目指す 1 ~ヘンダーソン氏の福音を~
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