1.『あらすじ』
データ廃人(マンチ)が異世界を命がけで遊び尽くす!
「データマンチ(データ廃人)」――それは、データ上可能であれば神殺しにさえ興じる変人。
TRPGにおいて、そんな「データマンチ」だった前世を持つ少年・エーリヒは、異世界への転生時に授かったキャラビルドの権能を活用して理想の強キャラを目指す。
そんななか、妙に蠱惑的な幼馴染との遊戯やブラコンな妹のお世話をしつつ、頭を捻ってデータを隅まで舐め回し、熟練度をやりくりしながら極悪コンボを模索していくエーリヒ。
しかし彼が思うよりも早く物語(セッション)が動き出し、エーリヒは大切な者を守るため戦いに身を投じる(サイコロをふる)ことになり……!?
ヘンダーソンスケール不明のデータマンチ冒険譚、ここに開幕!引用:KADOKAWA
※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。
2-1.『レビュー』
主人公のエーリヒはライン三重帝国の辺境に位置する荘園、ケーニヒスシュトゥール荘で農家の四男として生まれた。
ぱっと見普通の少年ではあるが、実は前世の記憶がある転生者である。
前世で若くして亡くなったとき仏に出会い、異世界へと送られたのだった。
仏からは『汝の為したいように為すがよい』と言われて、それ以外の注文は特に無い。
また転生時に仏から祝福を得たことで、とある権能が使えるようになった。
それは獲得した熟練度を、他の技術に振り分けることができるものである。
例えば草むしりで得た熟練度を、剣の腕に割り振ることができるということだった。
これを知ったエーリヒは、まるでTRPGのキャラクター製作のようだと感じる。
そしてエーリヒはこの世界に冒険者がいることを知って、憧れから自身も冒険者を目指す決意をした。
加えて成長する中で、同じ村に住む蜘蛛人の少女マルギットとの交友を深める。
他にも病弱な妹エリザの薬代のために、能力を使い始めた。
そうして順調に力を付けていくエーリヒであったが、とあることを切っ掛けにしてエリザに危険が迫る。
果たしてエーリヒはエリザを救い、将来冒険者になることができるのであろうか。
2-2.『感想』
この物語は異世界転生した主人公がTPPGのようなPC制作能力を駆使して、成長していく内容になっています。
主人公のエーリヒ君はどこにでもいる農家の四男ですが、前世の知識と仏より与えられた能力がありました。
それはあらゆる経験をして得た熟練度を、他の伸ばしたい能力に割り振ることができるというものです。
なので自分の思うように、自身を強化することができるという訳ですね。
こういう設定は私自身読んでいて、とてもワクワクします。
冒険も良いですが、こうしたキャラクター製作に頭を悩ませるのは楽しいですよね。
またエーリヒ君には、マルギットちゃんという可愛らしい幼馴染がいます。
蜘蛛人という種族で下半身が蜘蛛の少女でして、大人になっても幼ないままの容姿を保持する種族の様でした。
つまり合法ロリが確定している種族ということですね。
加えてマルギットちゃんの年齢はエーリヒ君と近いですが、なんだか妙な色気があって色々とヤバいです。
これには私も生命礼賛主義者になってしまいそうですね。(笑)
それと少し話が脱線しますが私は原作の方も読んでいるので、この1巻はとても懐かしい気持ちで読ませていただきました。
特に巨鬼のあの人が出たときは懐かしく、原作での再開がとても待ち遠しいです。
後はこの頃のエーリヒ君自身、冒険者になるまでにここまでの波乱万丈な展開が待ち受けているとは思ってもみなかったでしょうね。(笑)
漫画版のエーリヒ君にも、強く生きてほしいです。
TRPGのPC作製に似た能力でどんどん成長していくエーリヒ君の物語に興味がある方は、是非購入を検討してみてください。
3.『今回のレビュー書籍』
- タイトル:TRPGプレイヤーが異世界で最強ビルドを目指す 1 ヘンダーソン氏の福音を
- 原作:Schuld
- 漫画:内田テモ
- キャラクター原案:ランサネ
- 発売日:2023年4月27日
- 定価:737円 (本体670円+税)
- 発行:KADOKAWA
- レーベル:電撃コミックスNEXT
よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。
4.『関連書籍』
- TRPGプレイヤーが異世界で最強ビルドを目指す 1 ~ヘンダーソン氏の福音を~ (オーバーラップ文庫)
- TRPGプレイヤーが異世界で最強ビルドを目指す 2 ~ヘンダーソン氏の福音を (オーバーラップ文庫)
- TRPGプレイヤーが異世界で最強ビルドを目指す 3 ~ヘンダーソン氏の福音を~ (オーバーラップ文庫)
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