1.『あらすじ』
長い旅路の末、使節団はついにファンデビー法国の聖都・マーローマーに到着した。
最高級の宿に泊まってひたすら西方諸国グルメを堪能……するはずが、筆頭公爵である涼のもとには次々と仕事がやってくる。
魔王の血を手に入れるために東奔西走したり、マファルダ共和国へ親書を持っていくことになったりと大忙し!
ようやく仕事を終えて一息つけるかと思いきや、今度は西方最強のゴーレム兵団・ホーリーナイツが突然共和国へ侵攻。
しかも涼を狙う暗殺者までもが送り込まれてきて……? 王国筆頭公爵の暗殺未遂は重大な国際問題……という建前を手に入れた涼がすることはただ一つ!
「最強のゴーレムは氷漬けにしてお持ち帰りです!」
西方諸国に渦巻く策謀を飄々と駆け抜けていく、最強水魔法使いの気ままな冒険譚!
※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。
2-1.『レビュー』
涼たち使節団はようやく目的地である、ファンデビー法国の聖都、マーローマーに到着した。
そこでハロルドの破裂の霊呪を治すため、魔王の血を求める。
だが運悪く何者かによって、教会に保管されている魔王の血がダメにされてしまった。
加えてそ予備も、後日ダメにされてしまう。
このまま魔王の血を得られなければ、ハロルドの命はいずれ尽きることになる。
なので涼たちは、魔王の情報を手に入れるため奔走することになった。
そうして重要な手掛かりを手に入れたが、意外な人物も関わっているようで……?
また後半では、涼がマファルダ共和国へ親書を届けに行く。
そこで西方諸国のエルフや、卓越した錬金術を扱う人物と出会う。
しかし同時に涼は戦争に巻き込まれてしまい、その口実の一つのために命を狙われるのであった。
果たして涼は無事に使命を果たして、生き残ることができるのであろうか。
2-2.『感想』
今巻はついにファンデビー法国の聖都マーローマーに到着したものの、新たな問題が発生する展開です。
ハロルド君を破裂の霊呪から助けるために、魔王の血が必要でした。
しかしその肝心の魔王の血が、何者かにダメにされてしまいます。
これには、流石にハロルド君も絶望しました。
けれどもそこで諦めず、涼君たちは魔王を探し始めます。
少ない情報を頼りに、知っていそうな者たちの元へ向かいました。
その中には、以前知り合った大司教グラハムさんもいます。
どうやら、人と同等の知恵を持つ魔物がいるみたいですね。
加えて魔王に従うのにも、理由があるようでした。
そうして少しずつ情報を集めていき、魔王に辿り着くための手掛かりを見つける感じですね。
結果として意外な人物が魔王と関わっていたり、驚きの展開を迎えました。
ネタバレなので言えませんが、あの二人には幸せになってほしいですね。
また後半では、涼君が戦争に巻き込まれます。
西方諸国の中で唯一政教分離をしている国がありまして、そこは周囲から睨まれているようでした。
その国で涼君はとある錬金術師に出会い、教会の暗殺者にも狙われてしまいます。
ですが相手は、涼君の実力を知らないみたいですね。
暗殺者も、たちまち返り討ちにしてしまいます。
けれども中には、涼君も驚くほどの魔法の使い手もいました。
しかしそれには、なにやらトリックがある感じです。
結果として涼君はそのまま巻き込まれてしまい、国に力を貸すことになりました。
そこで思わぬ形で、協会の闇と関わる感じですね。
次の三巻では本格的に、その暗躍している者たちと敵対することになりそうです。
教会の裏にどのような人物が隠れているのか、続きが非常に気になりますね。
そういう訳で引き続き、この作品を読んでいこうと思います。
聖都マーローマーに着いた直後に目的の魔王の血が失われてしまう展開に興味がある方は、是非購入を検討してみてください。
3.『今回のレビュー書籍』
- タイトル:水属性の魔法使い 第二部 西方諸国編Ⅱ
- 著者:久宝忠
- イラスト:天野英
- 発売日:2024年1月15日
- 定価:1,399円(税込)
- 発行:TOブックス
よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。
4.『関連書籍』
- 水属性の魔法使い 第一部 中央諸国編I
- 水属性の魔法使い 第一部 中央諸国編II
- 水属性の魔法使い 第一部 中央諸国編III
- 水属性の魔法使い 第一部 中央諸国編1 (TOジュニア文庫)
- 水属性の魔法使い@COMIC 第1巻 (コロナ・コミックス)
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