1.『あらすじ』
辺境貴族ファルコナー家の末子、アルバートには秘密がある。それは、異世界からの転生者であること。
ファルコナー家は辺境でも屈指の戦闘一家で、幼少の頃より戦場で育てられた。14歳のある日、この世界が、前世で一度だけプレイしていたゲームにそっくりであると気づく。しかし、そのゲームの記憶は曖昧。果てには自分は名前すら登場しない「モブ」だった。自身の存在意義に疑問を抱き始めたアルはゲーム本編の舞台であるラドフォード王立魔道学院に入学することになり──!?何もかも異質なモブが世界を狂わせる痛快ファンタジー第1弾、予測不能の開幕!!引用:双葉社
※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。
2-1.『レビュー』
主人公のアルバート・ファルコナーは、辺境にあるファルコナー男爵家の三男である。
領地はマクブライン王国の南にあり、魔物が頻繁に現れる場所だった。
それを食い止める役目を担っているのが、ファルコナー男爵家である。
無属性魔法である身体強化を巧みに使い、近接戦闘を得意としていた。
その姿から、狂戦士や脳筋扱いを受けている。
アルバートは幼い頃から一人前の戦士として教育されており、日々魔物と戦っていた。
そんなアルバートであるが、実は秘密がある。
なんと前世の記憶を持っており、この世界がゲームの世界だと理解していた。
なおこの世界がゲームだと気が付いたのは、つい最近である。
十三歳~十五歳になると、貴族はラドフォード王立魔導学院に通う。
そのラドフォード王立魔導学院が、実はアルバートが前世でプレイしていたゲームの舞台なのである。
アルバートは自身の立ち位置に迷った結果、なるべくゲームの主人公とは関わらないことを決めた。
しかし脳筋一族ファルコナー家で育ったアルバートは、無自覚にも本編シナリオを破壊していく。
結果として、少しずつその影響が出始めるのであった。
果たしてアルバートは、このゲームの世界で今後どのような行動を起こすのであろうか。
2-2.『感想』
この小説はゲーム世界のモブに転生した主人公が、いつの間にかシナリオを破壊してしまうストーリーになっています。
主人公のアルバート君は、辺境男爵家の三男として生まれました。
どうやら魔物を退治し続ける脳筋一族のようでして、幼い頃からアルバート君も戦いに明け暮れます。
その時はどうやら、ここがゲームの世界とは思っていなかったようですね。
しかし通うことになったラドフォード王立魔導学院の名称を聞いて、ようやくこの世界がゲームの世界だと知る感じです。
最初はアルバート君も悩みますが、学園に通うのは貴族の義務のようなものなので、結局南の辺境から王都へと向かいました。
しかしこの選択が、運命を変えていきます。
道中で困っている人を偶然にも助けると、それはゲームのシナリオに関わっている重要人物でした。
けれどもゲームのシナリオ内容を覚えていなかったアルバート君は、助けたことで無自覚にもシナリオを破壊していきます。
他にも様々な場面で、こうしたことが起こりました。
また脳筋一族の出ということもあって、アルバート君は敵に対して容赦がないですね。
基本的にやられたらやり返すの精神で、敵をなぎ倒していきます。
その時使用するオリジナル魔法の銃弾は、とても強力でした。
毎回敵さんは、ショッキングな亡くなり方をします。(^-^;
アルバート君は、敵に回してはいけない人物ですね。
そうして学園に入学すると、ゲーム世界の主人公が登場します。
ゲーム世界の主人公は、男性と女性の二人がいるようですね。
この二人と今後どのようにして関わっていくのか、とても気になります。
今巻ではアルバート君がなるべく接触しないようにしていたので、絡みは少ない感じでした。
他にもヒロイン候補はいますが、現状ではヒロインはいなさそうですね。
そこのところも、次巻以降どうなるのか楽しみです。
シナリオの破壊が進めば進むほど、物語は混沌としてきますね。
今巻でもだいぶ破壊されましたが、アルバート君自身は破壊したことに気が付いていません。
無自覚というのが、一番怖いですね。(^-^;
引き続き、この作品を読んでいこうと思います。
ゲーム世界に転生した狂戦士のモブが無自覚にもシナリオを破壊していく物語に興味がある方は、是非購入を検討してみてください。
3.『今回のレビュー書籍』
- タイトル:狂戦士なモブ、無自覚に本編を破壊する
- 著者:なるのるな
- イラスト:霜月えいと
- 発売日:2022年8月29日
- 定価:1,320円 (本体1,200円)
- 発行:双葉社
- レーベル:Mノベルス
よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。
4.『関連書籍』
- 狂戦士なモブ、無自覚に本編を破壊する(2) (Mノベルス)
コメントを残す