【レビュー】薬屋のひとりごと1【感想】

1.『あらすじ』

大陸の中央に位置する、とある大国。その皇帝のおひざ元に一人の娘がいた。 名前は、猫猫(マオマオ)。
花街で薬師をやっていたが現在とある事情にて後宮で下働き中である。 そばかすだらけで、けして美人とはいえぬその娘は、分相応に何事もなく年季があけるのを待っていた。

まかり間違っても帝が自分を“御手付き”にしない自信があったからだ。
そんな中、帝の御子たちが皆短命であることを知る。今現在いる二人の御子もともに病で次第に弱っている話を聞いた猫猫は、興味本位でその原因を調べ始める。

呪いなどあるわけないと言わんばかりに。 美形の宦官・壬氏(ジンシ)は、猫猫を帝の寵妃の毒見役にする。
人間には興味がないが、毒と薬の執着は異常、そんな花街育ちの薬師が巻き込まれる噂や事件。

きれいな薔薇にはとげがある、女の園は毒だらけ、噂と陰謀事欠かず。 壬氏からどんどん面倒事を押し付けられながらも、仕事をこなしていく猫猫。 稀代の毒好き娘が今日も後宮内を駆け回る。

引用:ヒーロー文庫

※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。

2-1.『レビュー』

 薬師の猫猫まおまおは、ある日人さらいに遭って後宮の下女として売られてしまう。

 けれども給金も出て二年ほど経てば辞めることもできるので、目立たぬように働いていた。

 しかしそんなある時みかど御子みこが病に倒れ、亡くなる事件が発生する。

 その病の原因を薬師の知識から知った猫猫は、こっそり文を書いて送った。

 だがそれを美形の宦官かんがんである壬氏じんしにバレてしまい、呼び出されてしまう。

 そして気が付けば、猫猫は帝の寵妃ちょうひである玉葉ぎょくよう妃の侍女じじょになってしまうのであった。

 薬師である猫猫は侍女の傍ら薬を作ったり、玉葉妃の毒見役をし始める。

 毒を盛られることが多々ある後宮では、毒見役は誰もが恐れる役職だった。

 しかし薬と毒に対してただならぬ執着を持っている猫猫は、嬉々として料理を口にする。

 日々毒で体を慣らしていたこともあり、毒に対しての耐性もあるので問題はない。

 また猫猫は薬師の知識と類稀なる観察眼で、後宮で様々な事件を解決していく。

 そうして次第に猫猫は、他の寵妃ちょうひや帝からも注目を集めるのであった。

 果たして猫猫は陰謀渦巻いんぼううずまく後宮で、無事に事件を解決することができるのであろうか。

2-2.『感想』

 この小説は薬師の少女猫猫が、後宮で様々な事件に巻き込まれていく物語になっています。

 主人公の猫猫は、ある日人さらいに遭って後宮に売られてしまいました。

 そこで下女としてひっそりと働いていましたが、事件の原因をこっそり文で伝えたところ運命が変わります。

 寵妃ちょうひである玉葉ぎょくよう妃様の侍女じじょとして、働くことになりました。

 そこからは薬師の知識を活かして、活躍していく感じですね。

 ちなみにこれまでは、文字書きや薬師の知識を隠していました。

 理由は猫猫ちゃんをさらって売った人たちに、給金の一部が送られるからですね。

 なので下手に知識を披露して、出世しないようにしていたみたいです。

 けれども、そのことを理解した玉葉妃様が機転を利かせてくれたので、問題はなくなりました。

 毒見役として、猫猫ちゃんは後宮で働き始めます。

 また薬師として薬を作ったりもしました。

 加えて様々な事件にも巻き込まれていきます。

 後宮なので、やはり毒が盛られることが多々あるみたいですね。

 病人や怪我人も出てきます。 

 猫猫ちゃん、正に大活躍ですね。

 私は中華系の世界設定や、ミステリージャンルをほとんど読んだことがありませんでした。

 なのでこの作品は、とても新鮮に感じます。

 ちなみに恋愛要素はあまりなく、暫定的な相手は宦官かんがんの壬氏じんしさんでしょうか。

 しかし宦官かんがんというのは去勢された男性のことなので、壬氏じんしさんには玉がありません。(^-^;

 また猫猫ちゃんも、壬氏じんしさんのことをどちらかと言えば苦手のようでした。

 そう考えると、恋愛要素は薄いですね。

 男女ともに楽しめる面白い作品だと思うので、お勧めの一冊です。

 アニメも2023年の10月から始まるので、そちらも楽しみですね。

 引き続き、この作品を読んでいこうと思います。

 後宮に売られた薬師の少女がその知識を活かして事件を解決していく物語に興味がある方は、是非購入を検討してみてください。

3.『今回のレビュー書籍』

書籍情報
  • タイトル:薬屋のひとりごと
  • 著者:日向夏
  • イラスト:しのとうこ
  • 発売日:2014年8月29日
  • 定価:580円+税
  • 発行:主婦の友社
  • レーベル:ヒーロー文庫

 よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。

4.『関連書籍』

 

  • 薬屋のひとりごと 2 (ヒーロー文庫)

  • 薬屋のひとりごと 3 (ヒーロー文庫)

  • 薬屋のひとりごと(1) (ビッグガンガンコミックス)

  • 薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~ (1) (サンデーGXコミックス)

 


 

【著者:日向夏の別作品】

  • 聖女に嘘は通じない (アリアンローズ)

  • 神さま学校の落ちこぼれ (星海社FICTIONS)

  • 迷探偵の条件 1 (MF文庫J)

5.『アニメ配信情報』

 ネットでアニメを見るなら【dアニメストア】がオススメです。

 『薬屋のひとりごと』も配信されており、他にもアニメ5.500作品以上が月額550円(税込み)で見放題となっています。

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