1.『あらすじ』
何者かによって
”球”がこの地上に投げ入れられた。情報を収集するために機能し、
姿をあらゆるものに変化させられる
その球体は死さえも超越する。ある日、少年と出会い、そして別れる。
光、匂い、音、暖かさ、痛み、喜び、哀しみ……
刺激に満ちたこの世界を彷徨う
永遠の旅が始まった。これは自分を獲得していく物語。
観察者は人として生を全うし、人類がノッカー達との共生を選んで、およそ500年の時が経った。人々はかつてない自由を手にした。健康な体。無限の食糧。欲望の実現。かつては空想でしかなかった摩天楼が屹立しネオン輝く未来都市で、とある一体の人形が目を覚ます。全てが変貌したこの世界でフシはどう生きるのか。そして不滅達は。これは私達の可能性の物語。引用:講談社コミックプラス
※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。
2-1.『レビュー』
現代から更に五百年後、人類はあらゆる願いを叶えられるようになった。
我が子を自由にカスタマイズして生み出せるようになり、好きな食べ物や強力な武器なども手に入る。
また目の前の空間を海に変えたり、翼を生やして空を飛ぶことも可能になった。
しかし、全ての人間がそれを享受できるわけではない。
世界には星評価システムが導入されており、グッドやバッドによって星の数が変動する。
そして星が二つ以下になってしまうと、あらゆる不便が強いられていく。
加えて星が0になってしまうと、生命永続効果を失ってゆっくりと死に向かうだけである。
そんな未来世界、カイバラ・サイバネティクスで、少女の人形が目を覚ます。
名前は無く、記憶も無い。
けれども人間になりたいと、強く思っている。
そんな時、不死身の集団を捕獲すれば星が五つ授与されることを知った。
少女の人形は、不死身の者たちを捕まえるために動き出す。
そして少女の人形は、不死身の集団を率いるフシと出会うのであった。
果たしてこの出会いは、今後何をもたらすのであろうか。
2-2.『感想』
この巻では新たに、第三部来世編が始まりました。
現代からおよそ五百年後の未来であり、あらゆる願いが叶う世界になっています。
しかしそれには星評価システムで、星三以上になる必要があるみたいですね。
一日に一度グッドかバッドを相手に与えることができるようでして、それによって星が上下するようでした。
そんな未来世界で、フシ君の仲間たちは狙われているようです。
捕らえることで星を五つ貰えるので、人々は捕まえようと必死な感じですね。
ちなみに、フシ君はその世界で神様的存在のようでした。
どうやら世界を運営している人々は、あの守護団の系譜のようです。
なのでフシ君は神様であり、その仲間はフシ君をたぶらかす不届き者とされていました。
それはそうと、今巻の主役はフシ君たちではありません。
少女の人形が主役のようですね。
彼女は名前と記憶が無く、ただ人間になりたいと願っているようでした。
この世界で星五は最上級の位なので、星五になれば人間になれると考えたようです。
そうして少女の人形は、フシ君の仲間たちを捕まえようと動き出しました。
しかし結果として、少女の人形はフシ君たちの仲間に落ち着きます。
そんな今巻は、未来の世界観を知るプロローグのような感じですね。
次巻からは、本格的に物語が始まるみたいです。
敵対者たちも何やらきな臭い動きを見せているので、大きな事件へと発展する予感がしますね。
引き続き、この作品を読んでいこうと思います。
現代から五百年後の未来都市で、フシ君の仲間たちが人々から狙われる今巻に興味がある方は、是非購入を検討してみてください。
3.『今回のレビュー書籍』
- タイトル:不滅のあなたへ(20)
- 著者:今良時
- 発売日:2023年8月17日
- 定価:550円(本体500円)
- 発行:講談社
- レーベル:講談社コミックス
よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。
4.『関連書籍』
- 不滅のあなたへ(1) (講談社コミックス)
- 不滅のあなたへ(2) (講談社コミックス)
- 不滅のあなたへ(3) (講談社コミックス)
【著者:今良時の別作品】
- 聲の形(1) (講談社コミックス)
- マルドゥック・スクランブル(1) (少年マガジンKC)
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