1.『あらすじ』
何者かによって
”球”がこの地上に投げ入れられた。情報を収集するために機能し、
姿をあらゆるものに変化させられる
その球体は死さえも超越する。ある日、少年と出会い、そして別れる。
光、匂い、音、暖かさ、痛み、喜び、哀しみ……
刺激に満ちたこの世界を彷徨う
永遠の旅が始まった。これは自分を獲得していく物語。
シェルターでミズハノッカーと結着をつけ、学園で偽フシを撃退したフシと仲間達。本物のミズハも取り戻し、再び日常が訪れる。平穏な日々が戻ってきたとはいえ、まだまだ問題は終わっていない。ユーキの体に巣くうノッカーをはじめ、世界にはまだ膨大な数のノッカーがいる。ミズハ達もおのおの人生の選択を迫られていた。そして近づく、サトルが観察者でいる最後の瞬間。時代は今にも、新たな姿を迎えようとしている。そこで問われるフシの決断とは。これは人と人ならざる者が共に生きる物語。
引用:講談社コミックプラス
※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。
2-1.『レビュー』
ノッカーとの争いがひとまず収束し、平和が訪れる。
学校では一連の出来事が問題になっており、フシたちは対処に追われた。
またノッカーはリーダ的存在を失ったとはいえ、全滅した訳ではない。
しかしノッカーに今のところ争う理由が無く、ユーキも共存を目指していくことを決める。
それに協力するのはミチという少女であり、ノッカーでもあるノノだった。
ユーキとノノは、動画サイトで動画の投稿やライブ放送を行う。
それまで未確認生物扱いだったノッカーは、次第に知名度を上げていく。
変わってそのころフシは、黒いのと呼んでいた少年と会っていた。
どうやら残る全ての力をフシに渡すということらしいのだが、フシには情報量が多かったらしく、上手く受けとることができない。
またフシ自身も、その力を受け取るべきなのか迷っていた。
およそ三年ほど待つと言われたフシは、今後その力を受け取るのか、それとも受け取らないのか。
この巻でフシは苦悩の果てに、選択するのであった。
2-2.『感想』
平和が訪れ、それぞれの進路を目指して進んでいく。
ノッカーとの共存を目指すユーキ君。
守護団のために海外へと行くミズハちゃん。
そして、残りの力をフシ君に託そうとする元黒いのと呼ばれた少年。
気が付けば、この巻で現世偏(現代偏)は終了です。
未来に向けて、皆それぞれの選択をしていきました。
これまでずっと敵だったノッカーと和解をしましたが、将来的にどうなるかですね。
それとも、また別の敵が現れるのでしょうか。
ユーキ君がこの巻でノッカーと共存するために頑張るので、友好的な状態が続くことを願います。
また読み終わったとき、とても寂しい気持ちになりました。
現世偏が終わるということは、この巻の中で年数が飛びます。
フシ君は相変わらず若いままですが、当然周囲は違いました。
出会いがあれば、別れもあります。
永遠の命は多くの人たちが一度は夢を見ますが、この本では度々考えさせられますね。
次巻から新章未来偏ということなので、次はどのような人物と出会うのか、とても気になります。
現世偏終幕。ノッカーとの戦いを終えてそれぞれが未来に向けて進み始める今巻に興味がある方は、是非購入を検討してみてください。
3.『今回のレビュー書籍』
- タイトル:不滅のあなたへ(19)
- 著者:大今良時
- 初版発行:2023年2月17日
- 定価:528円(本体480円)
- 発行:講談社
- レーベル:講談社コミックス
よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。
4.『関連書籍』
- 不滅のあなたへ(1) (講談社コミックス)
- 不滅のあなたへ(2) (講談社コミックス)
- 不滅のあなたへ(3) (講談社コミックス)
【著者:大今良時の別作品】
- 聲の形(1) (講談社コミックス)
- マルドゥック・スクランブル(1) (少年マガジンKC)
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