1.『あらすじ』
蘇った最強が、世界を激震させる!
レシュフェルト王国とヴァルカン帝国の戦争終結の立役者である王国最強の騎士アルディア。
英雄となったアルディアだったが、あらぬ理由から反逆者として処刑されてしまう。
敵対しているにもかかわらず瀕死の自分を救ってくれた、帝国皇女ヴァルトルーネを救えなかった後悔を胸に――。
だが、アルディアが目覚めると、そこは戦争が起こる6年前の世界だった!
かつて果たせなかったヴァルトルーネの命を救うと決めたアルディアは、二度目の人生では帝国の騎士として皇女に忠誠を誓い、世界を変えていく!
処刑された最強騎士が再び最強に返り咲く、逆行転生ファンタジー開戦!!引用:オーバーラップ文庫
※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。
2-1.『レビュー』
主人公のアルディア=グレーツは、国家反逆罪として処刑されることになった。
理由は戦争で敵国だった帝国皇女、ヴァルトルーネ=フォン=フェルシュドルフを逃そうとした罪である。
しかしそれは冤罪であり、嵌められたことだった。
けれどもヴァルトルーネが恩人であり、何度もこちら側につかないかと誘われていたのは事実である。
それでも祖国のため、アルディアは最強の騎士として帝国と戦い続けてきた。
だが終戦後、英雄であるアルディアに待っていたのは、残酷過ぎる現実である。
そうしてアルディアは後悔を胸に、処刑されてしまった。
もし彼女と再び出会えたら、今度こそ彼女の味方として生きていきたいと思いながら。
こうしてアルディアの人生も終了、かと思われた。
しかし目が覚めると、そこは戦争が起きる六年前の世界。
そう、アルディアは過去に戻る逆行転生をしたのだった。
戦死した仲間とも再開を果たしたアルディアは、彼らを誘い共に帝国へと向かう。
そしてヴァルトルーネとも再会を果たすのだが、彼女もアルディアと同様に逆行転生していたのだった。
二人は帝国敗北の未来を変えるため、共に困難へと立ち向かっていく。
果たしてアルディアとヴァルトルーネは、帝国を勝利へと導くことができるのであろうか。
2-2.『感想』
この小説は終戦後祖国に裏切られて処刑されてしまった主人公が、戦争の始まる六年前に逆行転生するストーリーになっています。
主人公のアルディア君は、王国のために帝国と戦い続けてきました。
けれども終戦してしまえば用済みとばかりに、冤罪で処刑されてしまいます。
ですが目を覚ますと、そこは死後の世界ではなく六年前の世界だったという訳ですね。
アルディア君は生前多くの仲間を失い、恩人でもあるヴァルトルーネちゃんと敵対してきました。
しかしその結果待っていたのは何も残っていない自身と、祖国の裏切りです。
なので前世で何度も味方にならないかと勧誘されていたこともあり、今世ではヴァルトルーネちゃんの仲間になることを決めました。
また対するヴァルトルーネちゃんも、アルディア君と同様に前世の記憶があるみたいです。
二人が再開した時、お互い前世の記憶があることに驚いているようでした。
そしてアルディア君は、ヴァルトルーネちゃんの剣となり盾になることを誓います。
実際読んだとき、このシーンは鳥肌が立つくらい素晴らしかったですね。
そうして前世では敵同士だったアルディア君とヴァルトルーネちゃんは、手を組みました。
また今後発生する未来の出来事もある程度分かっているので、優秀な人材を探したり帝国の膿を取り除き始めます。
今巻では王国との戦争までは行きませんでしたが、上記のように戦争前の下準備を行っていく感じですね。
次巻から本格的に、世界情勢が動き始めると思います。
これは続きがとても気になりますね。
文章のクオリティも高く、世界観がスルスルと入り込んできました。
そしてテンポよく進んでいくので、読み終えるのもあっという間に感じたほどです。
アルディア君は最強ですが圧倒的という訳でもなく、丁度よいバランスでした。
今から2巻の発売が待ち遠しいです。
冤罪で処刑された王国最強の主人公が六年前に戻り、敵国だった帝国の皇女様の味方になる物語に興味がある方は、是非購入を検討してみてください。
3.『今回のレビュー書籍』
- タイトル:反逆者として王国で処刑された隠れ最強騎士 1 蘇った真の実力者は帝国ルートで英雄となる
- 著者:相模優斗
- イラスト:GreeN
- 発売日:2023年2月25日
- 定価: 715円(税込)
- 発行:オーバーラップ
- レーベル:オーバーラップ文庫
よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。
4.『関連書籍』
- 追放された盾持ちは3年の時を経て最強Sランクパーティの一角を担う (BKブックス)
コメントを残す