1.『あらすじ』
無能で無気力な底辺皇子・アルノルト。気ままに過ごす彼は「優秀な双子の弟に良い所を吸い取られた『出涸らし皇子』」と、帝国中から馬鹿にされていた。
しかし、皇子達の帝位争いが激化し危機が迫ったことで、遂に”本気を出す”ことを決意する。
「皇帝になる気は無いが、負けて殺される気もさらさら無いな」
隠していた類まれな才覚による策略や交渉術、そして「禁忌の古代魔法を操る、最強のSS級冒険者」という真の力とその地位――全てを駆使し、正体を隠して暗躍する出涸らし皇子は、彼に尽くす国一番の美姫を従え、帝位争いを影から支配する!
最強皇子による縦横無尽の暗躍ファンタジー、ここに開幕!引用:ザ・スニーカーWEB
※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。
2-1.『レビュー』
アルノルト・レークス・アードラーは、アードラシア帝国の第七皇子である。
そんなアルノルトには、双子の弟であるレオナルトがいた。
レオナルトは武勇に優れ、頭脳明晰、性格良好と三拍子そろい、周囲からも人気がある。
それに引き換え、アルノルトは無能で覇気のない、ダメな皇子だと思われていた。
なので周囲から優れた弟に良いところを全て吸い取られた、”出涸らし皇子”と呼ばれる始末である。
しかしそんなアルノルトであったが、秘密があった。
実は大陸に五人しかいないSS級冒険者、シルバーとして正体を隠しながら活動しているのである。
古代魔法を巧みに操り、凶悪なモンスターを倒すことなど造作もない。
そんな風に二つの姿を使い分けていたのだが、ある日事態が急変する。
なんと弟のレオナルトが、帝位争いに参加することになってしまう。
これによりもしレオナルトが敗北すれば、兄であるアルノルトの命はない。
ゆえにアルノルトは、レオナルトを帝位につかせるため暗躍を始めるのであった。
果たしてアルノルトは、弟のレオナルトを皇帝にすることができるのであろうか。
2-2.『感想』
この小説は弟を帝位につかせるために、アルノルト君が陰から暗躍する物語になっています。
周囲から出涸らし皇子と言われているアルノルト君ですが、SS級冒険者のシルバーというもう一つの顔がありました。
このシルバーとしての顔を使いながら、暗躍して弟のレオナルト君を助けていく感じですね。
しかし上には三人の有力な帝位候補がいおり、レオナルト君は劣勢です。
それでもここからどうにかして、味方を増やしていくしかありません。
なのでアルノルト君がさっそく動き、クライネルト公爵家を味方に引き込みます。
ですがひょんなことから、令嬢のフィーネちゃんに正体を見られてしまいました。
フィーネちゃんは心優しく、善良な子です。
どうやらアルノルト君に気があるようなので、協力してくれるみたいでした。
他にも勇爵家の幼馴染、エルナちゃんも登場します。
勇爵家は、過去に魔王を倒した勇者の家系のようでして、エルナちゃんはその跡取りのようですね。
もちろん勇者の血筋なので戦闘能力が高く、シルバーにも迫るものがあります。
そんな二人のヒロインに囲まれながら、アルノルト君が今後どのように暗躍をするのか今から楽しみですね。
また暗躍しているのはアルノルト君だけではなく、他にもいるみたいです。
今巻でも大きな事件を起こし、巻き込まれました。
兄弟だけではなく、そうした多勢力とも戦いになりそうです。
アルノルト君には今後苦難が待ち受けていると思われますが、どうか頑張ってほしいですね。
そういう訳で引き続き、この作品を読んでいこうと思います。
弟を帝位につかせるためにSS級冒険者として暗躍する物語に興味がある方は、是非購入を検討してみてください。
3.『今回のレビュー書籍』
- タイトル:最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い 無能を演じるSSランク皇子は皇位継承戦を影から支配する
- 著者:タンバ
- イラスト:夕薙
- 発売日:2019年9月1日
- 定価:682円(本体620円+税)
- 発行:KADOKAWA
- レーベル:角川スニーカー文庫
よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。
4.『関連書籍』
- 最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い2 無能を演じるSSランク皇子は皇位継承戦を影から支配する (角川スニーカー文庫)
- 最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い3 無能を演じるSSランク皇子は皇位継承戦を影から支配する (角川スニーカー文庫)
- 最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い (1) (角川コミックス・エース)
【著者:タンバの別作品】
- 最強落第貴族の剣魔極めし暗闘譚 (角川スニーカー文庫)
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