【レビュー】じつは義妹でした。 ~最近できた義理の弟の距離感がやたら近いわけ~【感想】

1.『あらすじ』

親の再婚で、高校生の俺にできた義理の弟・晶。複雑な家庭環境で育ったせいで、美少年だけど人見知り。
兄弟に憧れていた俺は、晶のためにいつも一緒に遊んで過ごしていたら……めちゃくちゃ懐かれて、意気投合して、距離も急接近!
「……兄貴、もしかして僕のこと好き?」「ああ、もちろん」
勘違いをしたまま、深まる2人の仲。そして、ついに晶が「妹」だと気付き、戸惑う俺に……
「兄貴とはこれまで通りの距離感がいい。むしろ今よりもっと僕と--」
「兄妹」から「恋人」を目指す、晶のアプローチが始まって!?
気安くて可愛すぎる、弟…のような妹との、いちゃラブコメ!

引用:ファンタジア文庫

※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。

2-1.『レビュー』

 ある日父親が再婚して兄妹ができることを聞いた主人公真嶋涼太まじまりょうたは、妹ではなく弟ができると思い込んだ。

 実際に会った再婚相手の連れ子はあきらと名乗り、髪はショートカットで中性的に見えた。

 そのことから、涼太は晶を弟だと勘違いしてしまう。

 涼太は弟ができたと勘違いして、実は妹である晶にたいして過剰なスキンシップをしてしまった。

 晶は恥ずかしがっていたが、「兄弟ならあたりまえだろ!」といった雰囲気に流されてしまう。

 しかし、性別は女の子である晶は、過剰なスキンシップに涼太を次第に男として見るようになった。

 そして、ある日もっと兄弟として距離を縮めたい涼太は、晶にたいして「一緒に風呂に行くか!」と誘いをかける。

 流石にそれは兄妹でも問題があると考えた晶は拒否するが、兄弟だと思っている涼太に押し切られる感じで、結局背中を流すだけという形で一緒に入浴することになった。

 そして、結果的にここで涼太は晶が弟ではなく、妹であるとようやく知ることになる。

 その後、晶を妹として扱い始めるが、晶はこれまでの過剰なスキンシップに慣れてしまっており、義理の兄である涼太を男として意識してしまう。

 本来兄弟としての距離を縮めたかったはずが、兄妹、いや男と女としての距離が縮まっていく……といった感じの流れになっています。

2-2.『感想』

 序盤の恥ずかしがる晶ちゃんも可愛いですが、後半の好き好きオーラ全開の晶ちゃんも可愛かったですね。

 いろいろと鈍感な涼太が妹を弟と勘違いする物語ですが、いつ妹だと気が付くのかと、読んでいて大変面白かったです。

 複雑な家庭環境や、晶の本当父親と遭遇する場面など、他にも見どころ満載ですね。

 こんな義理の妹がいたら……。と、一度は考えてしまう十代の頃を思い出しました。

 また義理の弟と勘違いして過剰なスキンシップをしてしまうなど、距離感の縮め方がある意味上手い! と思わずニヤけてしまった私です。

 弟ではなく妹と判明した晶ちゃんとの関係が、今後どうなっていくのか楽しみで仕方がありません。

 他にも魅力的な親友の妹などもいるので、涼太がいったい誰と付き合うのか、とても気になりますね。

 そんな今書である『じつは義妹でした。』は、義理の妹や勘違いものが好きの方にお勧めの一冊です。

3.『今回のレビュー書籍』

書籍情報
  • タイトル:じつは義妹でした。 ~最近できた義理の弟の距離感がやたら近いわけ~
  • 著者:白井ムク
  • イラスト:千種みのり
  • 初版発行:2021年11月20日
  • 定価:715円(本体650円+税)
  • 発行:KADOKAWA
  • レーベル:ファンタジア文庫

 よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。

4.『関連書籍』

【著者:白井ムクの別作品】

  • 俺がピエロでなにが悪い!

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