【レビュー】見知らぬ女子高生に監禁された漫画家の話【感想】

1.『あらすじ』

SNSを震撼させた超問題児JKがライトノベルで待望の書籍化!
「ここはどこだ?」 目を覚ますと見知らぬ天井、あたりに一切の明かりはなく、首には――首輪と鎖!? ふいに灯る部屋の電灯。そこにいたのは包丁を携えた女子高生。JKと漫画家、二人の監禁ライフが幕を開ける!

引用:KADOKAWA

※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。

2-1.『レビュー』

 ある日、漫画家である主人公の男は、女子高生に監禁されてしまった。

 後に此方こなたと名乗る女子高生は、主人公に漫画を描かせようとする。

 主人公は首輪に鎖を繋がれて、行動範囲が限られていた。

 また此方は包丁で主人公を脅してくるので、従うしかない。

 主人公はこのところ描いた漫画をことごとく出版社で没にされていた。

 それに加えて酒やたばこに逃げていたこともあり、この現状を仕方なく受け入れることにする。

 そして、女子高生此方との監禁生活が始まった。

 自分をモデルにして絵を描くように言う此方に、従う主人公。

 次第に二人の距離は縮まっていき、鎖の長さや監視の目が緩んでいく。

 しかし、主人公はこの状況から逃げ出すことはしなかった。

 不健康だった主人公は、監禁生活により次第に体調が良くなっていく。

 そして、あれだけ嫌になっていた漫画を描くことも苦じゃなくなり、作品を制作していった。

 果たして、二人の関係はどのような結果を迎えるのだろうか。

2-2.『感想』

 この作品は、没をくらいまくって自暴自棄になっていた漫画家の主人公を、女子高生が監禁する物語になります。

 女子高生のヒロインは此方こなたちゃんと言いますが、主人公の名前はこの巻では分かりませんでした。

 私が見逃していなければ、あえて主人公の名前を伏せていたのだと思います。

 それはさておき監禁はもちろん犯罪ですが、主人公にとってこれはある意味救いになりました。

 この監禁が無ければ、このまま漫画家として立ち直る可能性は低かったかもしれません。

 監禁されたことで、お酒とタバコが絶たれ、規則正しい生活を送ります。

 食事も過剰ではなく管理されているので、健康的ですね。

 また此方ちゃんは、次第に手料理を作ってくれるようになります。

 最初は料理経験が無く失敗しますが、少しずつ上手くなっていきます。

 それはそうと、何故此方ちゃんが主人公を監禁したのかというと、主人公の大ファンだったからですね。

 それに加えて、此方ちゃん自身にも何やら悩みがあるらしく、それも切っ掛けになったのでしょう。

 次第に、二人の関係も良くなっていき、主人公もあれだけスランプだった状態から抜け出します。

 よく漫画家や小説家が良い作品を作るためにホテルで缶詰状態になると聞きますが、これもある意味似たような状態ですね。

 女子高生に監禁された漫画家が脅されつつも、作品を仕上げてスランプから抜け出す作品に興味がある方は、是非購入を検討してみてください。

3.『今回のレビュー書籍』

書籍情報
  • タイトル:見知らぬ女子高生に監禁された漫画家の話
  • 著者: 穂積潜
  • イラスト:きただりょうま
  • 初版発行:2021年12月01日
  • 定価:726円(本体660円+税)
  • 発行:KADOKAWA
  • レーベル:角川スニーカー文庫

 よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。

4.『関連書籍』

 

  • 見知らぬ女子高生に監禁された漫画家の話2 (角川スニーカー文庫)
  • 見知らぬ女子高生に監禁された漫画家の話3 (角川スニーカー文庫)

 


 

【著者:穂積潜の別作品】

  • 鬱ゲー転生。 知り尽くしたギャルゲに転生したので、鬱フラグ破壊して自由に生きます (ファンタジア文庫)
  • 神チート【生きているだけで丸儲け】で爆速ステータスアップ! ――元病弱少年は異世界冒険者ライフで理不尽を覆す―― (ダッシュエックス文庫)
  • 異世界ダンジョンのボーナスポイント ―魔王になって地球と異世界で悠々自適のダブルチーレムライフ― (GAノベル)

 


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