1.『あらすじ』
「お久しぶりですね――って、どうして気づいてくれないの!?」
東京のブラック企業を辞め、地元に帰ってきた有月勇(ありつきゆう)(28)。
新しい生活を始めようと意気込む矢先、出会ったのは謎の清純美少女JKだった。
彼女は勇に「自分の名前を当ててください」とゲームを仕掛けてくるが、会って間もない女の子の名前なんて分かるわけがない。
君は一体誰なんだ――?
――どうして気づいてくれないの!? 10年前はあんなに一緒に遊んだのに!
ずっと好きだった勇と再会した花のJK春山未夜(はるやまみや)。勇もすぐに分かると思ったのに、当時のクソガキぶりが災いして、初めて出会ったかのように振る舞われ……?
ヒントなら出すから、はやく私に気づいてよ――!引用:OVER LAP
※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。
2-1.『レビュー』
東京のブラック企業に勤めていた主人公の有月勇は、会社を辞めて地元へと帰ってきた。
そこで偶然見知らぬ清楚系美少女と遭遇するが、その美少女はなんと10年前に面倒を見ていたクソガキである。
しかし勇は、その美少女を10年前のクソガキだと気が付くことはなかった。
対してその美少女春山未夜は、すぐに優だということに気が付く。
だが優が気が付かないことに苛立ち、つい名前を当てるゲームを優に提案するのであった。
また10年前のクソガキには他にも二人おり、その内の一人とも再開することになる。
優の前に現れたのはボーイッシュで巨乳の美少女、龍石眞昼だった。
こちらは10年前の面影を残したまま成長していたので、勇は直ぐに眞昼ということに気が付く。
そして過去の出来事を懐かしむのであったが、自分だけ気が付かれない未夜は複雑な気持ちを募らせる。
更に日々過ごしていく中で未夜と眞昼は、再開した勇に少しずつ惹かれていくのであった。
果たして勇は、未夜の正体が10年前のクソガキだと気が付くことができるのであろうか。
2-2.『感想』
この小説はブラック企業を辞めて地元に帰ってきた主人公が、美少女となった10年前のクソガキと再会するストーリーになっています。
主人公の勇さんは10年間勤めていたブラック企業を辞めて、実家へと帰ってきました。
そこで見知らぬ美少女と出会うのですが、実はそれが10年前に面倒を見ていたクソガキという感じです。
しかしクソガキは成長して美少女になっていたため、勇さんは全く気が付きませんでした。
それに複雑な感情を募らせる元クソガキの未夜ちゃんは、名前を当てたら何でもいうことを一つ聞くというゲームを申し出ます。
途中何度もヒントを与えるのですが、鈍感な勇さんは中々気が付きません。
それなのに、もう一人のクソガキであった眞昼ちゃんのことは直ぐに気が付いてしまいます。
どうやら勇さんは、未夜ちゃんが成長したらギャルやヤンキーになっていると考えているようでした。
なので清楚系美少女になっていた未夜ちゃんが、10年前のクソガキと重ならなかったみたいです。
また10年前は頻繁に勇さんの部屋に出入りしては、勇さんに引っ付いていた未夜ちゃんたち。
そのこともあって正体が既にバレている眞昼ちゃんは、大胆にも勇さんに胸を押し付けたりしてしまいます。
これはなんとも、うらやまけしからんですね。(笑)
それと本編中には10前のエピソードも合間合間に出てくるので、美少女になった二人の行動にも納得できます。
10年前は、本当にクソガキでした。(笑)
つい読んでいて、分からせたくなってしまいます。(笑)
今のところ正体が分かっていることもあり、今巻では眞昼ちゃんが一歩リードしている感じですね。
次巻以降では三人目の元クソガキが登場すると思うので、いったいどうなるのか楽しみです。
年の差はありますが、勇さんが誰と結ばれるのか非常に気になりますね。
個人的には、眞昼ちゃんがとても可愛かったです。
クソガキだったのに、母性溢れる優しい美少女になっていました。
ひょんなことからベッドに押し倒してしまうシーンもあり、その時の反応も可愛かったですね。
次はどのような展開を迎えるのか、目が離せません。
10年ぶりに再開したクソガキたちが美少女になっていた物語に興味がある方は、是非購入を検討してみてください。
3.『今回のレビュー書籍』
- タイトル:10年ぶりに再会したクソガキは清純美少女JKに成長していた 1
- 著者:館西夕木
- イラスト:ひげ猫
- 発売日:2022年10月25日
- 定価:759円(税込)
- 発行:オーバーラップ
- レーベル:オーバーラップ文庫
よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。
4.『関連書籍』
- 10年ぶりに再会したクソガキは清純美少女JKに成長していた 2 (オーバーラップ文庫)
コメントを残す