【レビュー】ゾンビ世界で俺は最強だけど、この子には勝てない1【感想】

1.『あらすじ』

滅亡寸前の日本で、可愛い後輩とイチャイチャサバイバル!

突如発生したゾンビパニック。人々が逃げ惑う中、高校生の幸坂優真は遂にゾンビに噛まれてしまう。死の恐怖に怯える彼は、友達の妹・日向晴夏と数年ぶりに再会し――
「……先輩。死ぬ前に、彼女になってあげましょうか?」
こうして、最期に最高の思い出を作ってもらった優真。
だが彼は、自我を保ったままゾンビになれると判明して――
「わたし、先輩がもうすぐ死ぬと思って、おっぱい見せちゃったんですけど!?」
「いや、それは……」「約束が違うじゃないですか!! 責任を取ってください!!」
ゾンビ世界で最強の優真と、彼の弱みを握った晴夏による、極限状態ラブコメ開幕!

引用:MF文庫J

※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。

2-1.『レビュー』

 ある日高校で授業を受けていた幸坂優真こうさかゆうまは、グラウンドから突然叫び声を聞く。

 気になってクラスメイトと共に確認してみれば、人が血だまりに倒れているようだった。

 だが少しすると倒れていた人物が立ち上がり、歩き出す。

 クラスメイトたちはそれを見て動揺し始めるが、一人の生徒がスマホから得たとある情報を口にした。 

 どうやら動き出した人物はゾンビのようであり、現在日本中でゾンビが発生しているとのこと。

 当然クラス中が大混乱におちいり、そうしている間にゾンビたちも侵入してきてしまう。

 優真はクラスメイトとゾンビが入り混じる中で、必死の思いで学校から逃げだした。

 加えて家族のことが心配になり、電車ではなく徒歩で帰宅を果たす。

 しかし帰宅早々自宅にいた家族は全員ゾンビ化しており、優真はあまりのことに動揺して逃げ遅れてしまう。

 そして優真はゾンビになった家族に噛まれながらも、そのまま玄関のドアから飛び出した。

 何とか逃走することはできた優真であるが、これから自分もゾンビになることを悲観してしまう。

 けれどもそんな時、優真は友達の妹である日向晴夏ひゅうがはるかと、数年ぶりに再会を果たす。

 優真は即座に自分がゾンビに噛まれたことを告げるが、晴夏はゾンビになるまで話し相手になってくれるという。

 更に後悔が残らないように、彼女になってもらい胸を揉ませてもらった。

 加えて最後には直接胸を見せてもらったことで、優真は満足して人生への悔いがなくなる。

 そうしてとうとう優真はゾンビになり始めるが、晴夏は逃げ出さずに自分もゾンビになると言い始めてしまう。

 だが晴夏をゾンビにしたくない、守りたいという気持ちから奇跡的に、優真は自我を取り戻す。

 こうしてゾンビ化したのにもかかわらず自我を取り戻したことで、優真はゾンビの力を手に入れた。

 その力で晴夏を守りながら、優真は生き残るために奮闘ふんとうしていく。

 また向かった先の女子高の寮では、複数の生存者とも出会うことになる。

 果たして優真たちは、このゾンビのあふれる世界で生き残ることができるのであろうか。

2-2.『感想』

 この小説はゾンビに噛まれた主人公が自我を失わず、その結果得た力でヒロインたちと生き残るために奮闘していくストーリーになっています。

 ある日突然ゾンビが発生したことで、日本中がパニックになってしまいました。

 その中で主人公の優真君も、ゾンビに噛まれてしまい自身もゾンビになりかけます。

 しかしヒロインの晴夏ちゃんとの出会いにより、奇跡的に自我を失わずに済みました。

 更にゾンビ特有の怪力などを手にしたことで、生存を有利に進めていきます。

 けれどもゾンビ化しても普通とは違うのか、ゾンビから仲間と見なされておらず襲われるみたいですね。

 こうしたゾンビものだと、主人公だけ何故かゾンビに襲われないという設定をよく目にするので、新鮮な気持ちで読めました。

 また優真君はゾンビ化しても自我を失わなかったことで、他のゾンビも自我を取り戻すのではないかと考えてしまいます。

 なのでゾンビを倒すことに、抵抗を覚えてしまいました。

 いつか自我を取り戻すことを想定して、極力ゾンビを倒さず縛り上げるだけに留めます。

 これもゾンビものの主人公には珍しく、優しさと倫理観を持った良い主人公ですね。

 またヒロインも可愛らしく、晴夏ちゃんは大胆でサービスシーンが最高です。

 それと後半増えるヒロインたちも魅力的でした。

 何といいますか、エチエチ感が後半に進むにつれて上がってきましたね。(笑)

 いいぞ! もっとやれ!(笑)

 特に最後の六時間おきに行われる、あの補給方法はヤバいですね。

 果たして次巻では、いったいどこまで進んでしまうのでしょうか。

 とても気になりますね。

 後は他の生存者がどのようにして、登場するかです。

 ゾンビものだと、最終的に怖いのはゾンビではなく同じ人間なのですよね。

 秩序が崩壊した世界では、必ずといっていいほどヒャッハー系が出現します。

 他にも特殊なゾンビもいるようですし、インフラも失われていきました。

 次の2巻から、本格的なサバイバルが始まりそうですね。

 これは次巻も目が離せません。

 ゾンビ化しても自我を失わなかった優真君がヒロインたちと共にサバイバルを始める物語に興味がある方は、是非購入を検討してみてください。

3.『今回のレビュー書籍』

書籍情報
  • タイトル:ゾンビ世界で俺は最強だけど、この子には勝てない
  • 著者:岩波零
  • イラスト:TwinBox
  • 発売日:2023年1月25日
  • 定価:704円(本体640円+税)
  • 発行:KADOKAWA
  • レーベル:MF文庫J

 よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。

4.『関連書籍』

 

  • ゾンビ世界で俺は最強だけど、この子には勝てない2 (MF文庫J)

 


 

【著者:岩波零の別作品】

  • お嫁さんにしたいコンテスト1位の後輩に弱みを握られた (MF文庫J)

  • 妹紹介所でお兄ちゃんになってください! ただし実妹が全力で嫉妬します (MF文庫J)

 


レビューに戻る▶

ブックマーク
0

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA