1.『あらすじ』
――本当の実力、平等とは何なのか。
希望する進学、就職先にほぼ100%応えるという高度育成高等学校。毎月10万円相当のポイントが支給され髪型や私物の持ち込みも自由。だがその正体は優秀な者が好待遇を受けられる実力至上主義の学校で……!?
引用:MF文庫J
※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。
2-1.『レビュー』
高度育成高等学校に入学した綾小路清隆。
この学校は進学、就職率がほぼ100%の学校であり、毎月現金の代わりに使用できるポイントが与えられる。
その額実に10万円。高校生にとっては十分に大金だ。
学校外への連絡や外出は一切できなくなるが、その代わりに学校の敷地内には様々なショッピング施設や娯楽施設にあふれている。
授業欠席や遅刻、私語をしても咎められることもない。
一見とても自由度が高く、高額な小遣いまで与えられる最高の高校生活だ。
しかし、当然うまい話には裏がある。
1年D組に配属された清隆とクラスメイト達は、そのことを次第に理解していく。
周囲から最底辺の不良品と揶揄されるD組に、実力至上主義の学校。そして毎月与えられるというポイント。
全てを理解した時、清隆たちは挽回が困難な状況に陥ってしまう。
果たしてこの実力至上主義の学校で、清隆たちD組は成り上がることができるのだろうか。
2-2.『感想』
最初は10万円を与えられて、使い放題。更に毎月支給されるとなれば、そりゃ遊びまくりますよね。
娯楽施設も充実していますし、ショッピングもし放題です。
授業も欠席自由で遅刻や私語も問題になりません。
気が緩んでしまうのも、ある意味仕方がないですよね。
しかし、清隆君が所属するD組は、どうやら緩み過ぎてしまったようです。
翌月には、地獄が待っていました。
またD組は周囲から不良品と呼ばれていることもあり、問題児やクセのある子が多いようですね。
ヒロインの堀北鈴音ちゃんと、櫛田桔梗ちゃんも、少し変わっています。
鈴音ちゃんは不愛想で孤高な子です。頭も良いですが、人間関係に難がある模様。
桔梗ちゃんは、逆に様々な人と仲良くなる人気者で、親切で優しく勉強ができます。
しかし、何やら人には知られてなくない秘密があるようですね。
それを偶然清隆君は知ってしまう訳です。
それはそうと、鈴音ちゃんと桔梗ちゃんのスクール水着姿はとても良かったです。
挿絵もあるので、個人的には最高でした。
おっと、話が脱線しましたね。冒頭まで戻しますが、この10万円分ものお小遣い支給には、何やら訳があったようです。
更に、毎月必ず10万円を貰えるということでもありませんでした。
つまり、ポイントの支給額は変動します。
そして、授業も欠席自由で遅刻や私語も問題にならないという理由が、ここで判明しました。
教師は注意こそしませんが、その代わりに問題行動はクラスの連帯責任になり、支給ポイントが減ってしまうとのことです。
D組には問題児が多いので、結果として支給ポイントが皆無になってしまいました。
また中間テストで赤点をとってしまうと、問答無用で退学になるようです。
連帯責任なので、クラスから退学者を出してしまうと、いったいどれだけポイントの査定に響くのか分かりません。
この絶望的な状況から、清隆君たちがクラス全員の赤点を回避するために奔走する。というのが今巻になる訳ですね。
毎月10万円支給される最高の学校生活が一変して絶望的な状況に!?赤点=即退学!?実力至上主義の学校で成り上がりを目指す物語に興味がある方は、是非購入を検討してみてください。
3.『今回のレビュー書籍』
- タイトル:ようこそ実力至上主義の教室へ
- 著者:衣笠彰梧
- イラスト:トモセシュンサク
- 初版発行:2015年5月25日
- 定価:704円(本体640円+税)
- 発行:KADOKAWA
- レーベル:MF文庫J
よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。
4.『関連書籍』
- ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編1 (MF文庫J)
- ようこそ実力至上主義の教室へ 1 (MFコミックス アライブシリーズ)
- ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編 1 (MFコミックス アライブシリーズ)
【著者:衣笠彰梧の別作品】
- 小悪魔ティーリと救世主!? (MF文庫J)
コメントを残す