1.『あらすじ』
心優しい落ちこぼれ魔法士が、666年の修行を経て最強無双!!
魔法が使えない落ちこぼれ精霊士ジードは悪辣な皇帝に濡れ衣を着せられ、「懲役666年の刑」を宣告されて精霊界に追放される。
しかしそこで出会った精霊たちに真の素質を見出され、ジードは最強の精霊魔法使いとして覚醒。おまけに彼に好意を持つ《風》の精霊エレナ、《氷》の精霊セラムと仲良く数百年を過ごした結果、最強の精霊使いへと昇りつめる。
そんなとき精霊界を脅かす事件が発生したため、ジードはエレナ、セラムと共に666年ぶりに人間界へと帰還。人間界の精霊魔法を司るエリート魔法学園を舞台に、最強クラスの精霊魔法で無双する。
世界の法則をも超越する最強無双ファンタジー、開幕!引用:HJノベルス
※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。
2-1.『レビュー』
ダインマギア帝国に住んでいたジード・ハスティは、ある日国家反逆の罪に問われてしまう。
帝国を発展させた精霊魔法文明を破壊する活動や、扇動をしたとされた。
そのため人間界から精霊界へ、666年間追放されることになる。
精霊魔法はそもそも、皇帝マクガシェルと精霊の王イルミテとの間で締結された『根源誓約』が元になっていた。
内容は人間が精霊に魔力を与え、精霊が人間に魔法を与えるという協力や友好の証とされている。
しかしこの事実だけを聞くとジードは大罪人であるが、実際には精霊が僅かな魔力で死ぬまで搾り取られるという悪辣な契約であった。
それをどうにかするために、ジードは活動していたのである。
だが結果としてジードは心半ばで捕まってしまい、人間では死亡することがほぼ確実な精霊界へとこれから追放されてしまう。
ジードにはもはや、どうすることもできない。
そう思われたが、ジードの元に風の精霊エレナと氷の精霊セラムが現れる。
二人が言うにはジードは精霊との相性がとても良く、精霊の真の力を引き出せるのだという。
更に追放の時には皇帝の封印魔法を利用して、人間界と精霊界の門を閉じることにも成功する。
加えて精霊と相性の良いジードは、精霊界でも頑張れば寿命が精霊並みに伸びて生き残れるようだった。
こうして精霊界に渡ったジードは、二人の精霊と数百年に渡り幸せに暮らし始める。
だがそれから666年後、突如として閉じたはずの門が開きかけてしまう。
ジードと精霊の二人は今度こそ門を完全に閉じるため、人間界へと渡るのであった。
そこで待ち受けるのは、皇帝の子孫とその子孫たちが通う魔法学園である。
ジードはそこに入学を果たすと、目的に向けて奮闘し始めるのであった。
2-2.『感想』
この小説は精霊界へと666年間追放された少年が、二人の美少女精霊嫁と共に人間界で無双する展開になっています。
精霊魔法の在り方を変えようとしたジード君は、反逆罪で666年間精霊界へと追放されてしまいました。
しかしそこで美少女精霊のエレナちゃんとセラムちゃんの二人のお嫁さんができて、数百年間幸せに暮らします。
これもある意味ハッピーエンドですが、閉じたはずの門が開きかけたことで状況が変わりました。
どうやら皇帝と精霊王の交わした『根源誓約』が残っており、それがあるため人間界から門が開かれる可能性があったわけです。
このままでは再び精霊が酷使される時代に戻ってしまうため、ジード君は二人のお嫁さんと共に人間界へと行きました。
ちなみにジード君は数百年間精霊界で修行していたため、既に最強です。
人間界では案の定、強者と言われる者たちを簡単に倒してしました。
それと人間界では皇帝の子孫たちが通う魔法学園があり、生徒会長は現皇帝の娘のようです。
名前をネイピアちゃんといいまして、最強の魔法士で今作のヒロインの一人でした。
小柄で可愛らしく、今後三人目のお嫁さんになるのか気になりますね。
そしてそのネイピアちゃんのおかげで学園に入学を果たしたジード君たちが、無双していく感じです。
門を開こうとした黒幕はいったい誰なのか、学園生活はどうなっていくのか、次巻以降が楽しみですね。
精霊界に666年間追放された少年が最強になって二人の精霊美少女と人間界の魔法学園に入学する物語に興味がある方は、是非購入を検討してみてください。
3.『今回のレビュー書籍』
- タイトル:最強の皇帝に叛逆したら懲役666年をくらった俺、追放先の精霊界で真の最強となって舞い戻る1
- 著者:しやけ遊魚
- イラスト:フルーツパンチ
- 発売日:2022年2月19日
- 定価:1,320円(税込)
- 発行:ホビージャパン
- レーベル:HJ NOVELS
よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。
4.『関連書籍』
- 最強の皇帝に叛逆したら懲役666年をくらった俺、追放先の精霊界で真の最強となって舞い戻る(1) (ガンガンコミックスUP!)
【著者:しやけ遊魚の別作品】
- 無免許勇者の無双譚〈オラトリオ〉 (HJ文庫)
- 二周目英雄の荒稼ぎ興国記 (HJ文庫)
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