1.『あらすじ』
『――今日が主役(おれ)の、始まりの日だ』宵闇の魔法で最強を?む――!
最高クラスの職業(ジョブ)【聖者】であるラセルは、幼馴染みとパーティーを組んで旅をしていた。しかしメンバー全員が回復魔法を覚えてしまうと、回復しかできない【聖者】はお荷物に……ラセルは追放されてしまう。
生まれ故郷に帰った矢先、魔物に襲われていた謎の美女・シビラを助けたラセルは、ダンジョンや職業(ジョブ)に詳しいシビラと協力し、新たなダンジョンの攻略に。攻略は順調に思えたが……人類最大の敵『魔王』と会敵して!? 最大の窮地を前に、自身に眠る無限の魔力とシビラの導きで、ラセルは最強の力を手にする――!
そして生まれる『黒鳶の聖者』――これが新しい主役(えいゆう)の名だ。引用:オーバーラップ文庫
※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。
2.『レビュー』
「ラセル。お前もう、オレらとは無理だよ」
幼馴染の勇者であるヴィンスに、そう言ってパーティからの除名を言い渡された主人公のラセル。
理由は、聖者であるラセルに攻撃手段がなく、また他のパーティメンバーには回復魔法が必要なかったからだ。
勇者のヴィンス、聖騎士のエミ―、賢者のジャネット。
この三人が、回復魔法を使えたことも大きい。
パーティにいても足手まといとされたラセルは、こうして除名される流れとなったのだ。
しかし、ラセルの除名に反対したエミーだったが、ヴィンスはそれに対して、ラセルは最早エミーにぶつかっただけで怪我をするほどだと言う。
流石にそこまで弱くはないと思ったラセルは、実際にエミーの構える盾に攻撃を仕掛ける。
だがその結果、弾き返されてそのまま情けなくも気絶してしまう。
そして目が覚めると、そこにパーティメンバーの姿は無く、ラセルは自分が完全にパーティメンバーから除名されたことを理解した。
その後ラセルは生まれ故郷の村に帰り、世話になっていた孤児院へとやってくる。
するとそこに魔物が現れ、それと戦う一人の少女が現れた。
ラセルはその少女と共闘して魔物を追い払うと、少女にあることを尋ねられる。
「……あなた、女神を信じてる?」
それが後に、ラセルを黒鳶の聖者という闇魔法使いに変える契約を持ちかける、シビラとの出会いだった……という流れになっています。
◆
この物語は、いわゆる追放ものというやつですね。
最初は使えないとパーティを除名されますが、後々凄い力を手に入れて見返すというやつです。
主人公ラセル君も攻撃魔法が使えず、回復魔法も他のメンバーが使えたため、必要が無いと除名されました。
しかし実は、回復魔法専門の聖者はパーティで最も必要だった存在だったようです。
某有名なドラゴンなRPGでも、後半のボス戦で全体回復が必須というあれですね。
つまり、回復魔法の専門であるラセルが抜けたことで、勇者パーティは脆くなってしまったわけです。
そして、追放されたラセル君というと、新たな仲間であるシビラちゃんという少女と出会い、念願の攻撃魔法である闇魔法を手に入れました。
これまで通り回復魔法も使えるので、攻守優れた存在になったラセル君の万能感がすごいです。
何故闇魔法が使えるようになったかといいますと、シビラちゃんとある契約をしたからですね。
それによって、ラセル君は覚醒しました。
勇者パーティもラセル君の代わりに怪しい美女をメンバーに加えましたが、徐々にほころびが出てきて……? というかんじです。
追放もので闇と回復魔法を駆使して戦う物語に興味がある方は、是非購入を検討してみてください。
3.『今回のレビュー書籍』
- タイトル:黒鳶の聖者 1 ~追放された回復術士は、有り余る魔力で闇魔法を極める~
- 著者:まさみティー
- イラスト:イコモチ
- 初版発行:2020年11月25日
- 定価:792円(税込)
- 発行:オーバーラップ
- レーベル:オーバーラップ文庫
よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。
4.『関連書籍』
- 黒鳶の聖者 4 ~追放された回復術士は、有り余る魔力で闇魔法を極める~ (オーバーラップ文庫)
- 黒鳶の聖者 1 ~追放された回復術士は、有り余る魔力で闇魔法を極める~ (ガルドコミックス)
【著者:まさみティーの別作品】
- きゅうけいさんは休憩したい!~最強魔族に転生したけど人類の味方です~ 1 (Rentaコミックス)
- 勇者の村の村人は魔族の女に懐かれる(TOブックスラノベ)
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