1.『あらすじ』
さらばブラック企業! 元社畜デザイナーの異世界造形ファンタジー開幕!
大晦日の夜に一人の社畜CGデザイナーが心筋梗塞でこの世を去る。そして彼が再び目覚めたそこは、パソコンどころか電気すらない異世界だった。
爆誕早々、魔法を使えることを知った転生者のビート。彼は前世で使い慣れた3DCGの様な固有魔法を“平面魔法”と名付け、人生イージーモードと喜んだものの、この世界の魔法使いは希少な存在だと知る。
過去の社畜経験から誰にも強要されることの無い自由に憧れ、秘密にすることを選ぶも、ある日村に壊滅の危険が迫る。このまま魔法が使えることを黙っているか、打ち明けるか悩んだビートは――!?
自重なんて言葉は10歳でどこかへいった少年の、自由気ままな冒険譚が今始まる!!引用:MFブックス
※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。
2-1.『レビュー』
中堅ゲームメーカーに勤めるデザイナーだった主人公は、無茶な指示を受けて働き続けた結果亡くなってしまった。
しかし目が覚めると赤子になっており、自分が異世界に転生していたことを知る。
どうやら魔物や魔法などが存在しており、主人公は正方形の板のようなものを生み出す魔法が使えた。
魔法に興奮する主人公ではあったが、両親が農奴であったことで、人生がハードモードだと落胆してしまう。
それから数年が経過すると、これまで赤子の死亡率の高さから命名されなかったが、ようやくビートという名をつけられる。
ビートは自身の魔法にも名称が無いことに気が付き、不便なことから平面魔法と名付け、それを鍛えていく。
平面魔法はポリゴンなどを生み出す3DCGのような魔法であり、不可視の三角錐を作り出すことで魔物を倒せるようになった。
ビートは倒した魔物から魔石を集めると、いずれ農奴から解放されるための資金にするために、それを見つからないように隠していく。
またこの世界に冒険者という存在がいることを知ったビートは、いずれ農奴から抜け出して冒険者になることを夢見ていた。
そうして村長であり農奴の主人でもあるダンテスや、その娘のジャスミンと関わりながら成長していくビート。
想像とは違いとても良くしてもらったものの、平面魔法のことは絶対に知られてはいけない秘密である。
しかしそれから数年後、イナゴの大群が村に押し寄せてくる大事件が発生することで、ビートはその秘密を早くも晒すことになるのであった。
果たしてビートは、無事に農奴から解放されて冒険者になることができるのであろうか。
2-2.『感想』
この小説は異世界転生した主人公が平面魔法を駆使して農奴から抜け出し、冒険者を目指す物語になっています。
農奴と聞くと待遇が悪そうに思いますが、意外にも良いようですね。
むしろ前世のブラック企業に勤めている時よりも、幸せな生活を送っているようです。
更に主人公のビートくんは、平面魔法というチート能力もあるので将来は明るいですね。
村長で農奴の主人でもあるダンテスさんも優しいので、不当な扱いもされません。
またその娘であるジャスミンちゃんは可愛く、まるで姉弟のように育ちます。
当初はジャスミンちゃんがメインヒロインかと思いましたが、驚くことに違いました。
ジャスミンちゃんは成長してから王都の学園に通うのですが、その帰省の折に一人の少女を村に連れてきます。
それはクリステラちゃんという貴族の少女なのですが、今巻の後半でビートくんと驚くべき関係になってしまいました。
一気にメインヒロインに昇格しますので、見どころです。
それともしかしたらですが、この世界が普通の異世界ではなく、乙女ゲームの世界の可能性もありそうですね。
クリステラちゃんが大変なことになってしまう理由も、そこにあるようです。
今後冒険者として活躍していくビートくんと共に、その部分も気になるところですね。
平面魔法を駆使して農奴から抜け出して冒険者になる物語に興味がある方は、是非購入を検討してみてください。
3.『今回のレビュー書籍』
- タイトル:俺、冒険者! ~無双スキルは平面魔法~ 1
- 著者:みそたくあん
- イラスト:りりんら
- 初版発行:2017年5月25日
- 定価:1,320円(本体1,200円+税)
- 発行:KADOKAWA
- レーベル:MFブックス
よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。
4.『関連書籍』
- 俺、冒険者! ~無双スキルは平面魔法~ 2 (MFブックス)
- 俺、冒険者! ~無双スキルは平面魔法~ 3 (MFブックス)
- 俺、冒険者! ~無双スキルは平面魔法~ 4 (MFブックス)
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