1.『あらすじ』
俺はファンタジー小説の悪役貴族・ルークに転生した。
手練れの教師にも圧勝する学年最強のルークは、上級生のポルポンに序列戦を挑まれるも――完膚なきまでに打倒。
しかし彼はこの王国の第二王子だった! 王位への執念から俺に魔法指南を乞うポルポンだが、
「私は、ルークの『駒』になったから教えてもらえたんだよ」
ミアの余計な一言で、駒になるとまで言い始め!?
胃が痛い俺〈ルーク〉を嘲笑うように、改変は加速する。
ルーク暗殺計画に学園存続の危機、氷竜襲来――それがアベル〈主人公〉の宿命だろうと、俺はただ最強を求め、目の前の強敵をねじ伏せるのみ!!
……なのになぜ領民に慕われ、英雄扱いされるんだ!?引用:ザ・スニーカーWEB
※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。
2-1.『レビュー』
ミアを自身の駒にした、主人公のルーク。
魔法を指導したところ、思わぬことからミアを狂信者にしてしまう。
また上級生のポルポンに序列戦を仕掛けられるも、易々と勝利を収めた。
しかしこの時ルークは気が付いていなかったが、ポルポンは第二王子である。
加えて圧倒的な強さを見せたことで、ポルポンにしつこく付きまとわれてしまう。
どうやらルークに、魔法を教えてほしいようだった。
だが当然、ルークはそれを断る。
するとミアはポルポンに対して、自身はルークの駒になったからこそ、指導してもらったと言い放つ。
結果としてポルポンも、ルークの駒になると宣言するのだった。
更に学園では、ルークを狙う暗殺集団が現れる。
何やら魔法を無効化する装置を使用しているようだった。
しかしルークは剣の腕も卓越していたことで、それを撃退する。
けれども暗殺者が侵入したことには変わりなく、その責任から学園は休校になってしまう。
そうして実家に戻ってきたルークは、とある理由から冒険者になる。
だがそこに偶然にもアベルが訪れ、物語の強制力なのか氷竜が襲来してくるのだった。
果たしてルークは、現れた氷竜を倒すことができるのであろうか。
2-2.『感想』
この2巻では新たな駒を手に入れつつも、暗殺者や氷竜に襲われる展開になっています。
ルーク君に屈して、狂信者になったミアちゃん。
そこに第二王子のポルポン君も加わり、ますますルーク君の覇道が現実味を帯びてきました。
けれども同時にルーク君の闇属性を危険視した存在が、暗殺者を送り込んできます。
どうやら魔法を無効化する道具を使用したようで、ルーク君は一時的に魔法が使えなくなりました。
普通なら魔法が使えなければ詰みですが、ルーク君は剣の腕を駆使しで撃退してしまいます。
暗殺者も、相手が悪かったですね。
そして結果的に学園は休校になったので、ルーク君は実家に戻ることになりました。
ですが実家で、ルーク君は思わぬ事態に陥ります。
なんと、ミアちゃんが側室になってしまいました。
これにはルーク君も頭を抱えますが、ミアちゃんも乗り気なので問題ないでしょう。
またルーク君は帝国の剣聖祭に参加するために、冒険者になります。
そのとき哀れにも、Aランク冒険者のザックさんがルーク君の面倒を見ることになりました。
細々とした厄介ごとに対処し続けるザックさん、近いうちに胃に穴が開きそうですね。(^-^;
ですがザックさんの頑張りの結果、ルーク君は冒険者としての活動を十分に楽しみました。
ルーク君も、様々なストレスを抱えていますからね。(^-^;
けれども、そんな楽しみはアベル君の登場で崩れ去ります。
加えて物語の強制力なのか、氷竜も街にやってきました。
しかしこれには、ルーク君も喜びます。
氷竜と一対一で戦うルーク君は、とても楽しそうでした。
更にそれを見ていた者たちは、ルーク君に心酔していきます。
この流れは、もう止めることはできないでしょう。
ルーク君が頂点に立つ日は、確実に近づいていますね。
どのような展開が今後待ち受けているのか、これは目が離せません。
引き続き、この作品を読んでいこうと思います。
新たな駒を手に入れて氷竜と戦うことになる今巻に興味がある方は、是非購入を検討してみてください。
3.『今回のレビュー書籍』
- タイトル:極めて傲慢たる悪役貴族の所業II
- 著者:黒雪ゆきは
- イラスト:魚デニム
- 発売日:2023年11月1日
- 定価:770円(本体700円+税)
- 発行:KADOKAWA
- レーベル:角川スニーカー文庫
よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。
4.『関連書籍』
- 極めて傲慢たる悪役貴族の所業 (角川スニーカー文庫)
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