【レビュー】Sランクパーティから解雇された【呪具師】 1 ~『呪いのアイテム』しか作れませんが、その性能はアーティファクト級なり……! ~【感想】

1.『あらすじ』

無自覚な天才呪具師が作った呪いのアイテムは、勇者の装備を凌駕する伝説級!!

【呪具師】のゲイルは、 仲間から使い捨てのデバフアイテム『呪具』を作るだけで大して貢献していないといわれ、Sランクに昇格したと同時にパーティを無一文で追い出されてしまう。
しかし、元のパーティもそしてゲイル本人すらも理解していなかった。
【呪具師】を極めたゲイルの作る『呪具』は、そこらの聖遺物や勇者の装備をも凌駕するほどのぶっ飛んだ性能を誇っていたのだ――!!
「な、何なの、あの短剣──。【即死ザ・キル】なんて、レアどころじゃないわよ?!」
これは、ほんの少しの“呪い”と引き換えに恐ろしい性能を引き出し、最強チートな『呪いのアイテム』を量産する天才呪具師ゲイルの冒険譚!!

引用:HJノベルス

※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。

2-1.『レビュー』

 ある日呪具師のゲイルは、役立たずとしてSランクパーティ『牙狼の群れウルフパック』を追放されてしまった。

 呪具師は後衛の支援職であり、デバフをメインに呪われたアイテムや装備を扱う職業である。

 だがそれには製作費がかかり、また戦闘が得意でないことが追放の理由だった。

 加えて既にゲイルの代わりの支援職を向け入れており、ゲイルの居場所は既にない。

 そうしてSランクパーティである牙狼の群れウルフパックを追放されたゲイルは、一人になったことでこれまでパーティメンバーの装備にかけていた呪い・・を解呪した。

 呪いと言っても装備の性能を+2~300%引き上げるものであり、デメリットの経験値低下や弱状態異常などは全てゲイルが肩代わりしていたのである。

 それを解呪したことでゲイルは体が軽くなり、心機一転作った呪いの装備を露店販売することにした。

 結果としてゲイルの作った呪いの装備は売れに売れて、お忍びで現れた王女にも売れてしまう。

 後日その王女はゲイルの作った呪いの装備のおかげで、命を救われることになった。

 ちなみに自身の作った呪いの装備が規格外の性能を誇ることを、ゲイルは自覚していない。

 変わってゲイルを追放した牙狼の群れウルフパックは、呪いの装備の力が無くなったことでどんどん落ちぶれていく。

 加入したばかりの支援職の女の子であるモーラも、即座にパーティから脱退してしまうのであった。

 そうして牙狼の群れウルフパックの衰退とは逆に知名度を上げていくゲイルは、果たして今後どのような呪いの装備を作っていくのであろうか。

2-2.『感想』

 この小説はSランクパーティを追放された呪具師が、規格外の性能を誇る呪いの装備を無自覚にも売ったり使ったりして問題を解決していくストーリーになっています。

 主人公のゲイル君は、伝説の装備に匹敵する呪いの装備品などを作ることができるようでした。

 しかしこれまで不遇な扱いをされてきたからか、その凄さに気が付いていません。

 ですが呪いの装備品を露店で販売したことで噂になり、偶然にも王女であるカーラちゃんにも売ってしまいます。

 結果としてゲイル君の作った呪いの装備で命を救われたカーラちゃんは、ゲイル君のことを当然探し始めました。

 けれどもゲイル君は既に王都にはおらず、別の街へと行ってしまいます。

 更にその行く途中の馬車で、パーティを追放される際に入れ替わりに加入したモーラちゃんに出会いました。

 なんだかんだで意気投合した二人は、共に過ごすことになります。

 今のところこの巻でのヒロインは、モーラちゃんとカーラちゃんといった感じですね。

 あとは移動した先の農業都市にいるロリ系ダークエルフ、ギムリーちゃんでしょうか。

 またこの作品はところどころコメディ感もあり、カーラちゃんの護衛である女騎士のビビアンさんが護衛対象のカーラちゃんに剣を抜くシーンには驚きました。(笑)

 これは強い信頼関係が無ければできませんね。

 それと追放系でお馴染みのざまぁ展開ですが、次巻以降更なるざまぁ展開がある感じですね。

 今巻だけでもかなり落ちぶれたことを考えると、この先のざまぁ展開はいったいどうなってしまうのでしょう。

 どちらにしても、悲惨な最期を迎える予感がします。

 それはそうと、主人公ゲイル君の呪いの装備はロマンがありますね。

 加えて呪いのデメリットが極限まで無くなっているので、それはもう最強です。

 今後どのような呪いの装備が登場するのか、とても気になりますね。

 Sランクパーティを追放された呪具師が自身の作った呪いの装備で無自覚にも活躍していく物語に興味がある方は、是非購入を検討してみてください。

3.『今回のレビュー書籍』

書籍情報
  • タイトル:Sランクパーティから解雇された【呪具師】 1 ~『呪いのアイテム』しか作れませんが、その性能はアーティファクト級なり……!
  • 著者:LA軍
  • イラスト:西ノ田
  • キャラクター原案:小川錦
  • 発売日:2022年2月19日
  • 定価:1,320円(税込)
  • 発行:ホビージャパン
  • レーベル:HJ NOVELS

 よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。

4.『関連書籍』

 

  • Sランクパーティから解雇された【呪具師】~『呪いのアイテム』しか作れませんが、その性能はアーティファクト級なり……!~(1) (ヤンマガKCスペシャル)

 


 

【著者:LA軍の別作品】

  • ダメスキル【自動機能】が覚醒しました ~あれ、ギルドのスカウトの皆さん、俺を「いらない」って言ってませんでした? (Kラノベブックス)
  • 拝啓、天国の姉さん…勇者になった姪が強すぎて──叔父さん…保護者とかそろそろ無理です。

 


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