【レビュー】一ノ瀬家の大罪 1【感想】

1.『あらすじ』


一ノ瀬翼は、事故で記憶を失ってしまった中学生。無事に家族と対面するも、彼らも事故で全員記憶喪失になっていた。記憶を取り戻すために嘘の思い出話で絆を深めた翼たちだが、自宅に帰ってみると自分たちは思っていたような家族ではなかった事に気付かされ──!?

引用:集英社

※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。

2-1.『レビュー』

 主人公の一ノ瀬翼いちのせつばさは、ある日病院のベッドにて目が覚める。

 周囲には翼を心配する家族らしき人物たちがいたが、どうにも思い出せない。

 そもそも、自分が誰なのかも分からなかった。

 なのでそのことを訊こうとした矢先、家族と思われる人物たちも記憶喪失ということが判明する。

 父・母・祖父・祖母・妹・そして翼。

 家族六人全員が事故により、記憶喪失におちいっていたのである。

 病院ではげまし合いながら、架空の旅行に行った話をして親睦を深めた翼たち。

 記憶喪失であるが、これからは心機一転家族で楽しく過ごしていく……と思われた。

 自宅に帰ってきた翼たちの目の前に広がった光景は、汚いゴミだらけの室内である。

 更に自室に入ってみれば、壁中に”死”という文字が書かれていた。

 翼は暗澹あんたんたる気持ちの中部屋を出ると、家族も同様な表情である。

 おそらく皆の部屋も、何かしらの闇を抱えているようであった。

 しかし、それでも明日はやって来る。

 一ノ瀬一家は、記憶喪失のまま生活を送り始めるのであった。

 翼も中学校へと通い始めるが、そこで自室の惨状の一端を知ることになる。

 果たして一ノ瀬家は、記憶を取り戻すことができるのであろうか。

2-2.『感想』

 この漫画は一ノ瀬家六人全員が記憶喪失になり、以前の自分の闇を目の当たりにしていくストーリーになっています。

 車の事故によって記憶喪失になった一ノ瀬家でしたが、どうやら単なる事故ではなかったようですね。

 自宅は荒れ果てており、自室も同様に闇が広がっていました。

 現状を考えるに、一家心中をするつもりだったのではないでしょうか?

 それだけ中盤から後半にかけて、心にくるものがありました。

 そんな今巻では主に、翼君の闇の一端が判明します。

 部屋中は”死”の文字で埋め尽くされており、学校では理不尽な目に合っていました。

 当初はこれが理由かと思っていましたが、もっと深い何かがある気がします。

 それは今後分かると思いますが、なんというか、恐ろしいけれども気になって仕方がありません。

 作者様の作品は、何とも言えない魅力がありますよね。

 ハッピーエンドとまでとは言いませんが、ベターエンドになってほしいです。

 一ノ瀬家の闇は、それだけ深い気がしました。

 また妹の詩織しおりちゃんですが、家族の中で最も記憶を取り戻したいようです。

 自宅に帰ってからも、以前の自分を思い出すために頑張っているようでした。

 しかし、翼君が偶然街中で詩織ちゃんを見かけてしまいます。

 それもなんと中学生でありながら、28歳の男とデートしていました。

 何やらこれは詩織ちゃんの闇が関係しているようでして、次巻でそれとなく判明しそうですね。

 ヒロインでは無く妹ですが、読んでいて何とも言えない気持ちになりました。(^-^;

 不安ですが、次巻がとても気になります。

 記憶喪失になった一ノ瀬家がそれぞれの闇を目の当たりにしてしまう物語に興味がある方は、是非購入を検討してみてください。

3.『今回のレビュー書籍』

書籍情報
  • タイトル:一ノ瀬家の大罪 1
  • 著者:タイザン5
  • 発売日:2023年3月3日
  • 定価:528円(税込)
  • 発行:集英社
  • レーベル:ジャンプコミックス

 よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。

4.『関連書籍』

 

  • 一ノ瀬家の大罪 2 (ジャンプコミックス)

 


 

【著者:タイザン5の別作品】

  • タコピーの原罪 上 (ジャンプコミックス)
  • タコピーの原罪 下 (ジャンプコミックス)

 


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