【レビュー】明日、私は誰かのカノジョ (17)(完)【感想】

1.『あらすじ』

令和の『今』を描いた「明日カノ」、完結。
どんなに辛く、悲しいことがあったとしてもカノジョ達は諦めない。
背を伸ばし、まっすぐ前を見て歩き続ける。

もちろん必ずしも全てうまくいくとは限らないけど、
きっとそれでもたまには笑って生きていくだろう。

強かに、逞しく。

大丈夫、きっとなんとかなるよ――

「明日、私は誰かのカノジョ」、堂々完結。

引用:小学館

※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。

2-1.『レビュー』

 太陽と言い合いになり、それがエスカレートしていく雪。

 お互いに感情が爆発した結果、取り返しのつかないところまで行ってしまう。

 結果として二人の関係は、完全に終わりを告げる。

 しかしお互いに口にしたことを後悔しており、思い出しては自己嫌悪するのだった。

 それでも、人生は続いていく。

 雪は再び彼女代行業をしながら、生活を続ける。

 だがそんな時、約束を破りブロックしてきたはずの母親から連絡がきた。

 内容からして、前回のことを全く気にしている様子もない。

 雪はこの連絡を見て、一つの決断を下す。

 そして、新たな一歩を踏み出すのだった。

 果たして雪は、母親にどのような対応をするのであろうか。

2-2.『感想』

 今巻は太陽君と喧嘩別れをした雪ちゃんが、母親と決着をつける最終巻になっています。

 売り言葉に買い言葉で、太陽君との関係は取り返しのつかないことになってしまいました。

 それによって落ち込む雪ちゃんですが、約束を破ったはずの母親が接触をしてきます。

 以前のことを忘れたかのように、海に行こうと誘ってきました。

 そこで太陽君が母親に言いたいことを言ったことを思い出し、雪ちゃんも決断をする感じですね。

 今巻も読んでいて苦しいシーンが続きましたが、母親と決着ができたのは良かったです。

 ハッピーエンドとは言えませんが、ベターエンドにはなりましたね。

 バッドエンドにならなくて良かったです。

 多少もやっとした感じは残りましたが、リアリティのある展開でした。

 辛いことがあっても、人生は続いていきます。

 この作品では、辛い状況下に置かれた人たちの悲劇と、それでも生きていく人たちの人生を知ることができました。

 ある意味、教訓になりましたね。

 近頃はノンストレスな作品が多いので、こうした作品は希少です。

 完結したのは少々寂しいですが、終わるには良いタイミングでしたね。

 ちょうど雪ちゃんの人間関係も変わり、社会人になるところでしたので。

 社会人になった雪ちゃんには、どうか幸せな出会いがあることを願うばかりです。

 太陽君も、頑張ってほしいですね。

 次のをのひなお先生の作品を、楽しみに待っています。

 自分を捨てた母親と決着をつける最終巻に興味がある方は、是非購入を検討してみてください。

3.『今回のレビュー書籍』

書籍情報
  • タイトル:明日、私は誰かのカノジョ (17)
  • 著者:をのひなお 
  • 発売日:2024年2月19日
  • 定価:880円(税込)
  • 発行:小学館
  • レーベル:裏少年サンデーコミックス

 よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。

4.『関連書籍』

 

  • 明日、私は誰かのカノジョ (1) (裏少年サンデーコミックス)

  • 明日、私は誰かのカノジョ (2) (裏少年サンデーコミックス)

  • 明日、私は誰かのカノジョ (3) (裏少年サンデーコミックス)

 


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