1.『あらすじ』
令和の『今』を描いた「明日カノ」、完結。
どんなに辛く、悲しいことがあったとしてもカノジョ達は諦めない。
背を伸ばし、まっすぐ前を見て歩き続ける。もちろん必ずしも全てうまくいくとは限らないけど、
きっとそれでもたまには笑って生きていくだろう。強かに、逞しく。
大丈夫、きっとなんとかなるよ――
「明日、私は誰かのカノジョ」、堂々完結。引用:小学館
※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。
2-1.『レビュー』
太陽と言い合いになり、それがエスカレートしていく雪。
お互いに感情が爆発した結果、取り返しのつかないところまで行ってしまう。
結果として二人の関係は、完全に終わりを告げる。
しかしお互いに口にしたことを後悔しており、思い出しては自己嫌悪するのだった。
それでも、人生は続いていく。
雪は再び彼女代行業をしながら、生活を続ける。
だがそんな時、約束を破りブロックしてきたはずの母親から連絡がきた。
内容からして、前回のことを全く気にしている様子もない。
雪はこの連絡を見て、一つの決断を下す。
そして、新たな一歩を踏み出すのだった。
果たして雪は、母親にどのような対応をするのであろうか。
2-2.『感想』
今巻は太陽君と喧嘩別れをした雪ちゃんが、母親と決着をつける最終巻になっています。
売り言葉に買い言葉で、太陽君との関係は取り返しのつかないことになってしまいました。
それによって落ち込む雪ちゃんですが、約束を破ったはずの母親が接触をしてきます。
以前のことを忘れたかのように、海に行こうと誘ってきました。
そこで太陽君が母親に言いたいことを言ったことを思い出し、雪ちゃんも決断をする感じですね。
今巻も読んでいて苦しいシーンが続きましたが、母親と決着ができたのは良かったです。
ハッピーエンドとは言えませんが、ベターエンドにはなりましたね。
バッドエンドにならなくて良かったです。
多少もやっとした感じは残りましたが、リアリティのある展開でした。
辛いことがあっても、人生は続いていきます。
この作品では、辛い状況下に置かれた人たちの悲劇と、それでも生きていく人たちの人生を知ることができました。
ある意味、教訓になりましたね。
近頃はノンストレスな作品が多いので、こうした作品は希少です。
完結したのは少々寂しいですが、終わるには良いタイミングでしたね。
ちょうど雪ちゃんの人間関係も変わり、社会人になるところでしたので。
社会人になった雪ちゃんには、どうか幸せな出会いがあることを願うばかりです。
太陽君も、頑張ってほしいですね。
次のをのひなお先生の作品を、楽しみに待っています。
自分を捨てた母親と決着をつける最終巻に興味がある方は、是非購入を検討してみてください。
3.『今回のレビュー書籍』
- タイトル:明日、私は誰かのカノジョ (17)
- 著者:をのひなお
- 発売日:2024年2月19日
- 定価:880円(税込)
- 発行:小学館
- レーベル:裏少年サンデーコミックス
よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。
4.『関連書籍』
- 明日、私は誰かのカノジョ (1) (裏少年サンデーコミックス)
- 明日、私は誰かのカノジョ (2) (裏少年サンデーコミックス)
- 明日、私は誰かのカノジョ (3) (裏少年サンデーコミックス)
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