【レビュー】明日、私は誰かのカノジョ1【感想】

1.『あらすじ』

一週間に一回、私は【誰か】の彼女になる
彼女代行として日々お金を稼ぐ女子大生と彼女に魅せられた男達の、恋愛のリアルを描くビターラブストーリー。第1巻は主人公の雪を偽の彼女としてレンタルした若きサラリーマン、壮太と雪の歪な恋愛模様を描く。あくまで客と彼らの理想の女を演じる代行彼女…二人の心の距離は果たして近づくのだろうか――

引用:小学館

※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。

2-1.『レビュー』

 主人公である白井雪しらいゆきは、顔に火傷のあとを残し、幼いころには育児放棄されていた過去を持つ。

 信じられるのはお金だけであった雪は、金銭的余裕もないことからとある仕事をしていた。

 それは週に一回レンタル彼女として、誰かの恋人になることだ。

 どの客も雪の容姿を褒めるが、それは化粧の上からであり、火傷のことを知らないからである。

 雪は、この火傷を知ったとき、掌を返されるのではないかという思い込みがあった。

 また、火傷の痕を見て哀れに思われる視線が、たまらなく苦痛に感じてしまう。

 そうしてレンタル彼女を週に一回、坦々とこなしていく雪。

 しかしある日のこと、以前の客である辻壮太つじそうたに偶然遭遇してしまう。

 更に運悪く雪だと知られた上に、火傷の痕まで見られてしまった。

 その上で壮太に愛おしいと言われた雪だが、拒絶して非難を口にする。

 翌日、二度と客としてのリピートは無くなったと考えた雪だが、驚くことに壮太からレンタル彼女の予約が入った。

 「何で?」と不思議がる雪に、謝る壮太。

 仕方なく仕事と割り切ってデートをする雪は、その後に何度も壮太からの予約が入る。

 果たして、この出会いによって雪の心情に変化が訪れるのだろうか。

2-2.『感想』

 読んでいると、何とも言えない気持ちになります。

 雪ちゃんサイドの気持ちと、壮太君サイドの気持ち、どちらも伝わってきました。

 悲しいような、寂しいような、もやもやした気持ちです。

 しかし物語は面白く、引き込まれて気が付けば読み終わっていました。

 女性と男性どちらの視点にもなれるので、性別関係なく読むことができます。

 レンタル彼女という単語は、ここ数年で聞くようになりました。

 あくまで彼女としてデートするだけなので、パパ活とは少し違いますね。

 雪ちゃんも、心と身体だけは守り通しているようでした。

 また物を貢がれることにも興味がなく、お金だけが全てのようです。

 人間不信で親の愛を知らず、親の愛を語る人を嫌う雪ちゃん。

 なので、今のところ好青年タイプとは相性が悪そうです。

 もちろん、身体目的の悪そうなチャラ男系とも相性悪そうですが。

 果たして、雪ちゃんが人を愛せる日は来るのでしょうか。

 今後の展開がとても気になります。

 それと、2022年の4月にはドラマ化もされたようですね。

 人気があるようなので、アニメ化にも期待ができます。

 ますます目が離せませんね。

 火傷のコンプレックスを持ちながら、レンタル彼女をする恋愛ものに興味がある方は、是非購入を検討してみてください。

3.『今回のレビュー書籍』

書籍情報
  • タイトル:明日、私は誰かのカノジョ1
  • 著者:をのひなお 
  • 初版発行:2019年12月19日
  • 定価:880円(税込)
  • 発行:小学館
  • レーベル:裏少年サンデーコミックス

 よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。

4.『関連書籍』

 

  • 明日、私は誰かのカノジョ (12) (裏少年サンデーコミックス)

 


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